13 / 26
第3話:佐野昌志は知っている
3.噂
しおりを挟む
「やばい。やばい。やばい。やばい。」
嘉瀬君が帰った後、今野君はそう言った。
「ひろき、ちゃんと具体的に考えてたりしてない?」
「なんで俺に聞くんだよ。してないに決まってるだろ、正式な部員じゃないんだから。」
俺はそーいちに言ったことに対してそう言った。まあ、正式な部員だったとしても考えてなかったかもだけど。
「どうしましょう先輩たち。大ちゃんが入ってくれなかったら。」
「誤魔化してしまったのバレバレだよなあ、あれは。アウトだろうなー。」
と、頭を抱えながらそーいちは言った。
「とりあえず、みんながなんでも部のことで浮かぶだろう疑問を出していって、考えていこう。」
そーいちはそう言った。そして、俺たちは疑問を出しては考えていき、解決できなかった疑問は明日考えることにした。
こうして、今日の部活は終わった。
次の日。休み時間、俺の前の席の原口が話しかけてきた。
「どう?部活。」
「どうって言われてもな…。」
「部員増えたの?」
「この間言ったそーいちの後輩以外は入ってないよ。体験に来た子は1人いるけど。」
「へえ。」
原口は興味なさそうにそう言った。お前から聞いてきたくせに。
「でも、その子昌志の知り合いでさ、もしかして、昌志から『なんでも部の体験入学視察しに行って』とか言われて来たのかなーとか思っちゃってさ。絶対俺が考えすぎてるだけだと思うんだけど。」
「まさしって、あの、お前の友達の眼鏡かけた背が低いやつ?」
「うん。あ、背が低い的なことあいつに言うなよ。地雷踏む可能性あるから。」
「あー面倒臭いタイプね。なるほど。」
「あんま面倒臭いタイプとか言うなよ。」
「で、お前は結局なんでも部に入るの?」
「どうだろう。人数はあと2人だけど…。」
俺はそう言った。
「なるほど。もし約束が守られなかったらさ、俺たちの部活に…」
「結構です。」
俺が原口の言葉を遮ってそう言うと、原口は「チッ。」と舌打ちをした。
「舌打ち!?あのさ、今まで断ってきたお前らの誘いを急に引き受けるわけないだろ。」
「『なんで俺たちの部活はダメで、なんでも部はいいんや!!』って先輩がうるさいんだよ。猿みたいに。」
「あーやっぱりあいつか。というか、まだなんでも部の部員じゃ…」
「あーあ、宏生って変に弱いとこあるから、どうせなんでも部に入るんだろうなー。」
原口は少し大きな声で言った。
「…あのな、お前らの部活に入りたくない理由がいっぱいあるんだよ。だから、入らねえの。」
俺はそう言った。
そんな話をしていると、誰かが廊下を走ってくる音が聞こえてきた。そして、俺と原口の近くの窓が開いた。
「ひろくーん!」
窓を開けた人物、るいがそう言った。
「るい、俺ここ。」
「あ、窓の近くなんだ。いいね!便利。」
「お前、常に教科書を借りようとしてるだろ。」
「あ、バレました?いやー、うっかりうっかりで忘れ物しちゃうんだよねー。」
そう言いながら、るいは頭をかいた。
「何?なんでも部の仲間?さっき言ってたそーいちの後輩?」
原口は俺にそう言った。
「いや、違…」
「あ、もしかしておれ邪魔してました?ごめんね。おれは、杉浦るい。ひろくんとは中学からの友達です!」
るいは原口にそう言った。
「へえ、俺は原口翼。よろしく。」
「で、早速なんだけど、ひろくん古文の教科書貸してくれない?」
「やっぱり。でもごめんな、るい。今日俺のクラス、古文ないんだよ。」
「ええっ。ガーン。」
るいは床に手をついて言った。
「あ、俺持ってるよ。置き勉してるからさ。」
原口はそう言った。
「置き勉バレたら先生に怒られるから気をつけろよ。」
俺はそう言った。
「ありがとう、原口君!」
るいは立ち上がり、教科書を受け取ってそう言った。
「あ、そういえばこーんな噂知ってる?」
るいは何か思い出したのか、そう言った。
「何を?」
俺はそう言った。
「2階の左奥に教室あるでしょ?」
るいがそう言うと、原口が
「あー宏生の部活の部室ね。」
と言った。
「俺の部活というか、俺が入るかもしれない部活な。なんかそれだと、語弊がある感じするから。」
「でねでね!そのひろくんの部活のぶし…え!?ひろくん、部活!?」
るいが大きな声で言ったせいで、クラス全員がこっちを向いていた。
「ちょっと、るい声でかい!」
「まさか、ひろくんがまた部活に入るかもなんて…!もう2度と部活には入らないと思ってた。」
「今その話はいいから、話の続きして。もしかしたら、部活する上で重要なことかもしれないから。」
俺はそう言った。そーいちたちに言わないとやばいことかもしれないもんな。
「あ、うん。その教室ね…」
るいがそう言ったのと同時に授業のチャイムが鳴った。
「え、チャイム!?あ、ごめん続き放課後ー!!」
るいはそう言って、自分の教室へと走っていった。…噂か。
嘉瀬君が帰った後、今野君はそう言った。
「ひろき、ちゃんと具体的に考えてたりしてない?」
「なんで俺に聞くんだよ。してないに決まってるだろ、正式な部員じゃないんだから。」
俺はそーいちに言ったことに対してそう言った。まあ、正式な部員だったとしても考えてなかったかもだけど。
「どうしましょう先輩たち。大ちゃんが入ってくれなかったら。」
「誤魔化してしまったのバレバレだよなあ、あれは。アウトだろうなー。」
と、頭を抱えながらそーいちは言った。
「とりあえず、みんながなんでも部のことで浮かぶだろう疑問を出していって、考えていこう。」
そーいちはそう言った。そして、俺たちは疑問を出しては考えていき、解決できなかった疑問は明日考えることにした。
こうして、今日の部活は終わった。
次の日。休み時間、俺の前の席の原口が話しかけてきた。
「どう?部活。」
「どうって言われてもな…。」
「部員増えたの?」
「この間言ったそーいちの後輩以外は入ってないよ。体験に来た子は1人いるけど。」
「へえ。」
原口は興味なさそうにそう言った。お前から聞いてきたくせに。
「でも、その子昌志の知り合いでさ、もしかして、昌志から『なんでも部の体験入学視察しに行って』とか言われて来たのかなーとか思っちゃってさ。絶対俺が考えすぎてるだけだと思うんだけど。」
「まさしって、あの、お前の友達の眼鏡かけた背が低いやつ?」
「うん。あ、背が低い的なことあいつに言うなよ。地雷踏む可能性あるから。」
「あー面倒臭いタイプね。なるほど。」
「あんま面倒臭いタイプとか言うなよ。」
「で、お前は結局なんでも部に入るの?」
「どうだろう。人数はあと2人だけど…。」
俺はそう言った。
「なるほど。もし約束が守られなかったらさ、俺たちの部活に…」
「結構です。」
俺が原口の言葉を遮ってそう言うと、原口は「チッ。」と舌打ちをした。
「舌打ち!?あのさ、今まで断ってきたお前らの誘いを急に引き受けるわけないだろ。」
「『なんで俺たちの部活はダメで、なんでも部はいいんや!!』って先輩がうるさいんだよ。猿みたいに。」
「あーやっぱりあいつか。というか、まだなんでも部の部員じゃ…」
「あーあ、宏生って変に弱いとこあるから、どうせなんでも部に入るんだろうなー。」
原口は少し大きな声で言った。
「…あのな、お前らの部活に入りたくない理由がいっぱいあるんだよ。だから、入らねえの。」
俺はそう言った。
そんな話をしていると、誰かが廊下を走ってくる音が聞こえてきた。そして、俺と原口の近くの窓が開いた。
「ひろくーん!」
窓を開けた人物、るいがそう言った。
「るい、俺ここ。」
「あ、窓の近くなんだ。いいね!便利。」
「お前、常に教科書を借りようとしてるだろ。」
「あ、バレました?いやー、うっかりうっかりで忘れ物しちゃうんだよねー。」
そう言いながら、るいは頭をかいた。
「何?なんでも部の仲間?さっき言ってたそーいちの後輩?」
原口は俺にそう言った。
「いや、違…」
「あ、もしかしておれ邪魔してました?ごめんね。おれは、杉浦るい。ひろくんとは中学からの友達です!」
るいは原口にそう言った。
「へえ、俺は原口翼。よろしく。」
「で、早速なんだけど、ひろくん古文の教科書貸してくれない?」
「やっぱり。でもごめんな、るい。今日俺のクラス、古文ないんだよ。」
「ええっ。ガーン。」
るいは床に手をついて言った。
「あ、俺持ってるよ。置き勉してるからさ。」
原口はそう言った。
「置き勉バレたら先生に怒られるから気をつけろよ。」
俺はそう言った。
「ありがとう、原口君!」
るいは立ち上がり、教科書を受け取ってそう言った。
「あ、そういえばこーんな噂知ってる?」
るいは何か思い出したのか、そう言った。
「何を?」
俺はそう言った。
「2階の左奥に教室あるでしょ?」
るいがそう言うと、原口が
「あー宏生の部活の部室ね。」
と言った。
「俺の部活というか、俺が入るかもしれない部活な。なんかそれだと、語弊がある感じするから。」
「でねでね!そのひろくんの部活のぶし…え!?ひろくん、部活!?」
るいが大きな声で言ったせいで、クラス全員がこっちを向いていた。
「ちょっと、るい声でかい!」
「まさか、ひろくんがまた部活に入るかもなんて…!もう2度と部活には入らないと思ってた。」
「今その話はいいから、話の続きして。もしかしたら、部活する上で重要なことかもしれないから。」
俺はそう言った。そーいちたちに言わないとやばいことかもしれないもんな。
「あ、うん。その教室ね…」
るいがそう言ったのと同時に授業のチャイムが鳴った。
「え、チャイム!?あ、ごめん続き放課後ー!!」
るいはそう言って、自分の教室へと走っていった。…噂か。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる