よるのまちのメヌエット、植物園襲撃~

ふし文人

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第5章

「そうですか。」と再びなぜか敬語でうちは受け流す。

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「わたしは時空を超えてやってきたものです。」とリスがとんでもないこと言った。
「え、え、えーっと、なに?」とうちは聞き返す。そらそうやろ。
「わたしは時空を超えてやってきた宇宙リスです。」と微妙に修正した発言をリスはする。
「宇宙リス、宇宙人?」とうちは歩きながらリスに聞く。
「ま、地球の言葉で言うところの、です。」とリスは落ち着いて、純粋な瞳のまま言う。
「そうですか。」と再びなぜか敬語でうちは受け流す。頭がついていかへん。
「わたしは天皇家にお使いしておりました。」とまた訳の分からないことをリスは言った。
「天皇家?」うちは繰り返す。
「そうです。だからこそ武士たちが、幕府側の彼らが襲ってきたのです。」とリスは説明してくれた。
「あー、ちょっと待って。」うちは頭を整理しようとするけど、途中であきらめた。
「その天皇家のリス、宇宙リスが、なんで植物園にいたん?」とうちはもっともなことを聞く。
「それはあなたに会うためです。あなたが通るのを待っていたのです。」とリスは言った。
「って、何のためよ。なんであたしなん?そのせいで五右衛門とか出てくるし、ややこしいことに。」とうちは思わずに叫んでしまう。
「たしかに事態はややこしいですが。あなたは忘れています。」とリスは冷静に言う。
「忘れてるって、何を?」うちはそう聞くしかない。
「あなたは、天皇家の友人でした。別次元では。」リスが次から次へと爆弾発言をしていくので、うちの脳はもうストップしてしまった。
「別次元?」とうちは聞く。
「パラレル・ワールド。もう一つの世界。」リスはそう答えてくれる。
「なんやねん、パラレル・ワールドって。SFみたいやん。」うちはもうどうとでもなれとばかり。ただリスを手に持ちながら歩く。
「そこはこことつながっています。当然のことですが。」とリスは解説してくれた。
「そこって、別次元?ほんで、そこではうちは天皇家の一員なん。」あきれながらうちは答える。
「幼いあなたは妹さんを救うために、鬼と戦っているのです。」とリスが語った。
「戦ってるんや、そうなんや。静なら今夜も会ったし、元気やったけど。それとこれはちゃう話しなわけね。」とうちは飲み込み早く言う。
「そうです。そして、わたしはその妹さん、幼い静さんがここに使わした使者です。」とリスは平然と言ってのける。
「え、なんで静が宇宙人のあんたを、うちの元へと使わすん?訳わからん。」ほんま訳わからん。
「このままでは、別次元のあなたは負けてしまう。鬼に。」と使者のリスは言った。
「鬼。」とうちは繰り返すことしかできひんかった。

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