よるのまちのメヌエット、植物園襲撃~

ふし文人

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第5章

「えらい人だよ。」とおじさんは答えた。

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「法皇さんって?」とうちはおじさんを見て聞く。
「えらい人だよ。」とおじさんは答えた。
「おじさんの親戚なん?」とうちは適当に聞く。
「そうだね、先輩みたいなものだね。」とおじさんは言って、川沿いを歩いた。
「こっから近いん?」とうちも歩きながら尋ねる。
「近いよ、すぐそこさ。」とおじさんは言う。でも鬼って、どこにいるんやろ。うちは周りを見たけど、誰もいない。人っこ一人おらん。
「静かで、寂しい。」とうちは口にする。
「でもその方がいいのさ。嵐の前の静けさって言うしね。」とおじさんは言って、またうちの小さい手を握ってくれる。
「うん。」と答えて、うちはおじさんの大きな手を握り返す。

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