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第5章
「法皇さん、元気かな。」と小さなうちは歩きながら聞く。
しおりを挟む「法皇さん、元気かな。」と小さなうちは歩きながら聞く。
「大丈夫だと思うよ。」とおじさんは答えて、丸い眼鏡を拭いた。
「そっか。」と言っている間に、うちはお寺みたいな所に到着する。
「平等院と言うんだ。」とおじさんが言って、シルクハットを脱ぐ。
「びょうどういん。」とうちは繰り返す。
「さ、入ろう。」とおじさんが言う。
「うん。」うちはおじさんに続いて中に入る。すると池の奥に黄金の建物がある。
「ほら、あそこに法皇がいるだろ。」とおじさんが言う。
「え、どれ?」うちが探していると、おじさんが指差す。そこには建物の上に黄金の鳥が乗っている。
「あれが鳳凰だよ。」とおじさんが言う。
「ふーん、人ちゃうやん。どこかで見たことある感じやし。」とうちは答える。
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