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サミュエル
無神経3
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無意識のうちに私がローズを傷つけ続けていたことに気が付かなかった私は、元気のないローズの笑顔が見たくてプレゼントを頻繁に贈った。
目の前でプレゼントを開けてくれるローズが、嬉しそうにしているのを見るたびに私も嬉しい気持ちになった。
そしてふと、思ってしまった。
そうか、ブリアナにもプレゼントを渡したら早く元気になってくれるのではないかと。
不覚にも、ローズと夫婦になる前までブリアナに夢中で彼女の好みを大体把握していた私にとって、ブリアナのプレゼントを選ぶのに何ら苦労はなかった。
想像道理、ブリアナはプレゼントをたいそう気に入ってくれたようで安心したが、まさかローズがその様子を見ていたとは思わなかった。
その日いつものように夕食を食べ終わった私は残った執務を行い、それからにブリアナの様子を見に行ってから、ローズのいる夫婦の寝室へ戻っていった。
王宮に戻って来てから忙しくて、ローズが寝静まってから寝室に戻ってくるようになっていた。
本当はブリアナの様子をわざわざ寝室に戻る前に確認する必要などなかったというのに。
いつものように寝静まったローズを抱きしめて横になったが、その日、明らかにローズの頬が濡れていた…。
次の日、私の執務室から、ルイスに連れられてローズと双子たちがピクニックをしているのが見えた。
自分のことは棚に上げて、なんでローズは私とではなくルイスと過ごしているんだとイラっとした。
振り返ると、王宮に戻ってから、ローズと会話をする機会は食事の時間くらいしかなくなっていた。
私の空いた時間は全てブリアナに捧げていたのだから自業自得でしかないというのに。
くつろいだローズとルイスが楽し気にしているのを羨まし気に眺めていたが、突然ローズが涙を流し、その後ルイスに抱えられたのを目にして、嫉妬と困惑、怒りで我を忘れた私は急いでルイスの後を追った。
息を乱してルイスに追いついた私が辿り着いたのはなんとローズの部屋だった。
そして、ルイスはそこに寝かされたローズの頭を優しくなでていた。
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想像道理、ブリアナはプレゼントをたいそう気に入ってくれたようで安心したが、まさかローズがその様子を見ていたとは思わなかった。
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そして、ルイスはそこに寝かされたローズの頭を優しくなでていた。
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