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焼きマスター
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皆が朝食をとっているだろう食堂に足を踏み入れると、静寂ではないが異様な緊張感が漂っていた。
「あ、皆さまこちらをどうぞ~」
入り口で戸惑っていると、ウィル少年から大きめの皿を渡される。
「─────皿?」
ここは食堂だから食器があるのは解るが、─────何故に空の皿?
「これで何をするんだ?」
同じ事をラングも思ったようで、空の皿をヒラヒラさせていると。
「はい、それをまずお持ちになりまして~─────あ、来ますよ」
─────何が?と聞き返そうとした瞬間、こちらに向かって何かが飛んで来る。
驚くと同時に、思わずソレを三人それぞれ皿で受け止める。
─────何だ?と確認すると、皿の上にはホカホカと湯気が立ち上る、やわらかそうな円形のパンの様な物が乗っていた。
「これは‥‥‥‥何だ?」
三人で思わず覗き込んでいると。
「リオさん特製の『パンケーキ』というものらしいですよ~、柔らかさと焼き加減が絶妙らしくて、焼き場の緊張感が半端なんです~」
厨房の方を見ると、両手に調理道具を持ち鉄板をガン見しているリオ。
その周りに空の皿を持った隊員たちが無言で見つめるという異様な空間。
「─────ここだぁぁぁっ!!!」
カッカッカッカッカッカッカッと高速で鉄板の上を舞うフライ返し。
それに伴い空中に舞う『パンケーキ』とやら、それを皿で我先にと取り合う隊員たち。
「‥‥‥‥何だアレは‥‥‥‥」
「え~おかわりの取り合いです。隊長達は初でしたので優先されました」
そのままウイル少年に誘導され「ここからお好みの具材を選んで下さい」と色とりどりの具材並んだ場所に連れてこられる。
「へぇなるほど、これで自分の好みにするんだな」
「そうです、ちなみにおかわりは皆の食事ペースが早すぎて、焼き上がりが間に合っていませんのでぇ‥‥‥‥」
─────あの状態です。
鉄板の前に、固唾を飲んで次の焼き上がりを待つ集団。次は俺の番だと隣に立つ者とバチバチのにらみ合いをする男達‥‥‥‥。
食堂に入った時の緊張感はアレだったのか‥‥‥‥。
「んふふふ~おいし~。リオさんに頼んで正解だったわ~いくらでも入っちゃう~」
隊員たちに交じり、何故かクリスティーナ姫が満面の笑みで食堂にいる。
「‥‥‥‥ひ、姫様。なぜ食堂で食事を‥‥‥‥」
「あら、だって出来立てがすぐ食べれるじゃない。それにほら、追加だって」
側に付いているサラが、スッと片手を上げると程なく新たなパンケーキが、ストンと皿に降りてきた。あきらかに隊員達より待遇の差が感じられる。
「姫様。次はこの果物でよろしいでしょうか?」
「さすがサラ、わかってる~。隊長も早く食べてみなさいよ。ここに座って、早く早く」
やんごとなき御方が急かすので、畏れ多く姫様の前の席に三人とも座る「これをね~」といろいろご教授をしていただいた─────後。
「あ─────っ!ドルク貴様っ!」
身長差でドルクに負け。
「ふふふ、甘いですよ隊長」
「ぬっフリート!お前という奴は‥‥‥‥!」
スピードでフリートに負ける。いつの間にか奴は皿の上に数枚積み重ねていた。
「隊長っ報告です!料理長が『焼き』をマスターしたそうですっ!」
「でかしたっ!取り分が増えるっ!あっ─────こらまてっ!ラングのとこの奴!お前まで取るなっ!」
─────見事におかわり争奪戦に参加していた。
「あ、皆さまこちらをどうぞ~」
入り口で戸惑っていると、ウィル少年から大きめの皿を渡される。
「─────皿?」
ここは食堂だから食器があるのは解るが、─────何故に空の皿?
「これで何をするんだ?」
同じ事をラングも思ったようで、空の皿をヒラヒラさせていると。
「はい、それをまずお持ちになりまして~─────あ、来ますよ」
─────何が?と聞き返そうとした瞬間、こちらに向かって何かが飛んで来る。
驚くと同時に、思わずソレを三人それぞれ皿で受け止める。
─────何だ?と確認すると、皿の上にはホカホカと湯気が立ち上る、やわらかそうな円形のパンの様な物が乗っていた。
「これは‥‥‥‥何だ?」
三人で思わず覗き込んでいると。
「リオさん特製の『パンケーキ』というものらしいですよ~、柔らかさと焼き加減が絶妙らしくて、焼き場の緊張感が半端なんです~」
厨房の方を見ると、両手に調理道具を持ち鉄板をガン見しているリオ。
その周りに空の皿を持った隊員たちが無言で見つめるという異様な空間。
「─────ここだぁぁぁっ!!!」
カッカッカッカッカッカッカッと高速で鉄板の上を舞うフライ返し。
それに伴い空中に舞う『パンケーキ』とやら、それを皿で我先にと取り合う隊員たち。
「‥‥‥‥何だアレは‥‥‥‥」
「え~おかわりの取り合いです。隊長達は初でしたので優先されました」
そのままウイル少年に誘導され「ここからお好みの具材を選んで下さい」と色とりどりの具材並んだ場所に連れてこられる。
「へぇなるほど、これで自分の好みにするんだな」
「そうです、ちなみにおかわりは皆の食事ペースが早すぎて、焼き上がりが間に合っていませんのでぇ‥‥‥‥」
─────あの状態です。
鉄板の前に、固唾を飲んで次の焼き上がりを待つ集団。次は俺の番だと隣に立つ者とバチバチのにらみ合いをする男達‥‥‥‥。
食堂に入った時の緊張感はアレだったのか‥‥‥‥。
「んふふふ~おいし~。リオさんに頼んで正解だったわ~いくらでも入っちゃう~」
隊員たちに交じり、何故かクリスティーナ姫が満面の笑みで食堂にいる。
「‥‥‥‥ひ、姫様。なぜ食堂で食事を‥‥‥‥」
「あら、だって出来立てがすぐ食べれるじゃない。それにほら、追加だって」
側に付いているサラが、スッと片手を上げると程なく新たなパンケーキが、ストンと皿に降りてきた。あきらかに隊員達より待遇の差が感じられる。
「姫様。次はこの果物でよろしいでしょうか?」
「さすがサラ、わかってる~。隊長も早く食べてみなさいよ。ここに座って、早く早く」
やんごとなき御方が急かすので、畏れ多く姫様の前の席に三人とも座る「これをね~」といろいろご教授をしていただいた─────後。
「あ─────っ!ドルク貴様っ!」
身長差でドルクに負け。
「ふふふ、甘いですよ隊長」
「ぬっフリート!お前という奴は‥‥‥‥!」
スピードでフリートに負ける。いつの間にか奴は皿の上に数枚積み重ねていた。
「隊長っ報告です!料理長が『焼き』をマスターしたそうですっ!」
「でかしたっ!取り分が増えるっ!あっ─────こらまてっ!ラングのとこの奴!お前まで取るなっ!」
─────見事におかわり争奪戦に参加していた。
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