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「カナァ」
目の前に立つヤマから、涙を目に貯めたグズグズ情けない顔で引き留められるが、ごめんとしか言いようがない。
プライドが高いαが、他人の目を気にせずこんな顔をするなんてどんな状況なんだとざわつく周囲の目が俺の方に向かってくる。
俺の後ろには、樟葉に右腕を捕まれた疑問符だらけの三枝がいる。
ヤマの顔をまともに見て、「うひゃぁぁぁ~」と叫んでしまったから視線が集まってしまったんだ。
素直なのは良いことだとは思うが、正直口に出してほしくなかった!
狼狽えながらも、キュッと口に力を入れた樟葉を見習い黙っていて欲しかった。
修学旅行を終えて、ターミナルでバスから降ろされた後。
明日から夏休みが始まることもあり、帰らずに残っていた生徒も多い。
三枝の声を聞き付け、口を止め、足を止め、遠巻きながら注目がどんどん集まってくるのがわかる。
ヤマが、生徒会長としてテキパキ仕事をこなしているときと、俺が関わったときに見せるギャップを見慣れて来たとはいえ・・・ここまでへこんだ姿は初めて。
「ちょっ、可愛すぎるんですけどっっ」「写真に撮りたい!先輩や後輩見せてあげたい!」「かな姫、何言ったんだろう?」とザワザワ。
ヤマは、いつも通り周りには頓着せず俺しか見ていない。
こんな顔を俺以外の前でするな、バカッ
そう怒鳴り付けたいけど、後ろめたさもあって「ごめん」としか繰り返せなかった。
今回ばかりは、仕方ない事態なんだ!
そんな顔をされても、ダメなんだ!
目の前に立つヤマから、涙を目に貯めたグズグズ情けない顔で引き留められるが、ごめんとしか言いようがない。
プライドが高いαが、他人の目を気にせずこんな顔をするなんてどんな状況なんだとざわつく周囲の目が俺の方に向かってくる。
俺の後ろには、樟葉に右腕を捕まれた疑問符だらけの三枝がいる。
ヤマの顔をまともに見て、「うひゃぁぁぁ~」と叫んでしまったから視線が集まってしまったんだ。
素直なのは良いことだとは思うが、正直口に出してほしくなかった!
狼狽えながらも、キュッと口に力を入れた樟葉を見習い黙っていて欲しかった。
修学旅行を終えて、ターミナルでバスから降ろされた後。
明日から夏休みが始まることもあり、帰らずに残っていた生徒も多い。
三枝の声を聞き付け、口を止め、足を止め、遠巻きながら注目がどんどん集まってくるのがわかる。
ヤマが、生徒会長としてテキパキ仕事をこなしているときと、俺が関わったときに見せるギャップを見慣れて来たとはいえ・・・ここまでへこんだ姿は初めて。
「ちょっ、可愛すぎるんですけどっっ」「写真に撮りたい!先輩や後輩見せてあげたい!」「かな姫、何言ったんだろう?」とザワザワ。
ヤマは、いつも通り周りには頓着せず俺しか見ていない。
こんな顔を俺以外の前でするな、バカッ
そう怒鳴り付けたいけど、後ろめたさもあって「ごめん」としか繰り返せなかった。
今回ばかりは、仕方ない事態なんだ!
そんな顔をされても、ダメなんだ!
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