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ほんの数分前まで、まさか別々に帰るなんてことは想定してなくて。
バスの中で、屋敷で昼御飯を食べたら、二人で一緒にお風呂に入ったり、夏休みやヤマの誕生日のことを決めようと話していたんだ。
修学旅行中、ヤマは俺の我が儘を聞いて班行動を優先してくれていたからな。
昨夜、ヤマが俺への発情を意識して抑えていてくれたことを知ったし、二人きりで過ごすことは俺も・・・覚悟と言うか。
旅行中に、軽いキスしかしていなかったし、フェロモンも抑えられていたし。
その、ヤマの甘いフェロモンにたっぷり浸かってクタクタに煮込まれてしまうんだろうと、うん、覚悟、はしていたんだ。
担任から、修学旅行最終の締めの挨拶や夏休みの注意事項を聞いて降車して。
すぐには別れがたく、皆と旅行中は楽しかったなと話していたとき。
三枝がポロっと口にした内容が問題だった。
「テーマパークもいっぱい乗れたし楽しかったなぁ~
かなちゃんの叔父さんが走ってきた時は、何が起こるんかドキドキしたけど。
みこちゃんの足も、どうもなくて良かったわ。
急に二人の身体が光るし・・・」
最後の言葉に、咄嗟に手が出た。
三枝の腕を引っ張り、「三枝っ」と声を重ねて続きを阻む。
このとき、俺達二人の後でニコニコ笑っていた樟葉と、そんな樟葉の様子を眺めていた柴田もギクリと顔を強張らせていた。
バスの中で、屋敷で昼御飯を食べたら、二人で一緒にお風呂に入ったり、夏休みやヤマの誕生日のことを決めようと話していたんだ。
修学旅行中、ヤマは俺の我が儘を聞いて班行動を優先してくれていたからな。
昨夜、ヤマが俺への発情を意識して抑えていてくれたことを知ったし、二人きりで過ごすことは俺も・・・覚悟と言うか。
旅行中に、軽いキスしかしていなかったし、フェロモンも抑えられていたし。
その、ヤマの甘いフェロモンにたっぷり浸かってクタクタに煮込まれてしまうんだろうと、うん、覚悟、はしていたんだ。
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急に二人の身体が光るし・・・」
最後の言葉に、咄嗟に手が出た。
三枝の腕を引っ張り、「三枝っ」と声を重ねて続きを阻む。
このとき、俺達二人の後でニコニコ笑っていた樟葉と、そんな樟葉の様子を眺めていた柴田もギクリと顔を強張らせていた。
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