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10 入籍
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義兄になる二人の結婚式だ。
当日確認は、何度してもしたりない。
俺にとっては、結婚記念日のパーティを欠席させていただけるのは、後ろめたいところと残念なところもあったが有り難かった。
女装と、おばあさま方の孫の中から飛鳥さんだけを特別扱いされるのは慣れそうにはないが。
運命の番について、澪さんに直接聞ける貴重な機会だしな。
澪さんと陽太さん、それにおばあさま方のホストを勤める飛鳥さんに欠席する断りをこちらからもいれて、お姫様抱っこのまま廊下に出ていった清人さん達を追いかける。
「あと、何を確認した方が良いんだろうな・・・」
「料理の仕込みは、兄貴が終わらせるだろうし。
会場と控え室の装飾、あとプログラムの流れの確認・・・あぁ、なんか、晴れたら庭でしたいなぁとか遥馬さんが初めの頃言ってたっけ。
もしかすると、会場変更って兄貴が言い出すかも」
玄関から外に出たヤマが、空を見上げて苦笑い。
明日の天気予報は、今日の夕方から降りだした雨を引きずり雨のち曇りだったが。
頭上には、雲も疎らで星空が広がっている。
天気は回復しそうだな。
決まったことに近づけていく作業が急がし過ぎて、初めの頃に何を希望されていたかなんて正直覚えていない。
だが、ヤマが言うならそうだったんだろうし。
遥馬さんが願うことは、清人さんも叶えたいだろうし。
当日確認は、何度してもしたりない。
俺にとっては、結婚記念日のパーティを欠席させていただけるのは、後ろめたいところと残念なところもあったが有り難かった。
女装と、おばあさま方の孫の中から飛鳥さんだけを特別扱いされるのは慣れそうにはないが。
運命の番について、澪さんに直接聞ける貴重な機会だしな。
澪さんと陽太さん、それにおばあさま方のホストを勤める飛鳥さんに欠席する断りをこちらからもいれて、お姫様抱っこのまま廊下に出ていった清人さん達を追いかける。
「あと、何を確認した方が良いんだろうな・・・」
「料理の仕込みは、兄貴が終わらせるだろうし。
会場と控え室の装飾、あとプログラムの流れの確認・・・あぁ、なんか、晴れたら庭でしたいなぁとか遥馬さんが初めの頃言ってたっけ。
もしかすると、会場変更って兄貴が言い出すかも」
玄関から外に出たヤマが、空を見上げて苦笑い。
明日の天気予報は、今日の夕方から降りだした雨を引きずり雨のち曇りだったが。
頭上には、雲も疎らで星空が広がっている。
天気は回復しそうだな。
決まったことに近づけていく作業が急がし過ぎて、初めの頃に何を希望されていたかなんて正直覚えていない。
だが、ヤマが言うならそうだったんだろうし。
遥馬さんが願うことは、清人さんも叶えたいだろうし。
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