ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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10 入籍

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遥馬さんの落ち込みように、清人さんはどうするんだろうか。
慰めたり、言いくるめたりでうまく休む方に持っていくんだろうか?

清人さんは、目を伏せてしょげている遥馬さんも可愛くて仕方ないと、つり上がった目尻を下げて微笑み。
遥馬さんの旋毛にキスを落として、そのまま軽々と横抱きして持ち上げた。
小さな悲鳴をあげた遥馬さんの唇にまで、チュッと軽いキスをするから目のやり場に困る。

清人さん、4月からフェロモンを抑えるようになっていたんだけれど。
結婚式が近付くにつれ、遥馬さんへのキスを全く周りを気にせずされるようになってしまって。
屋敷でも、そこかしこでもされている現場に何度も何度も遭遇していたが・・・
親の前でもされるんですね・・・


「清人っ」

「なぁに、ハル?」


羞恥に顔を赤くして怒る遥馬さんが、清人さんの微笑みに撃沈。
甘い甘い声に、俺はぞわぞわっと耳がむず痒くなって押さえたが、澪さんや陽太さんは半目で溜め息。
飛鳥さんはげんなりと天を仰ぎ、ヤマは眉間を押さえて呻いている。
息子と兄弟のラブシーンを目の前でされるのは、確かに微妙だよな。

至近距離で笑顔を直視した遥馬さんは口をパクパク。
出かかった、恐らく文句を飲み込んで、「や、休むから下ろしてくださぃ」とお願いしていた。
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