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最終章前編 それぞれの反応
2 海斗サイド
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風紀委員室へ着き、ドアを開けると伊織が怒った顔で近付いて来た。
「ちょっと海斗!あなた今、何時だと思ってるんです!?やらなきゃいけない事は山程あるって言うのに!!…って、どーしたんですか?顔色が悪いですよ」
俺の顔色があまりにも悪かったらしい。
怒っていた伊織が途端に静かになった。
「桜李が…」
「は?なんですって?」
「桜李が…病院に搬送された」
「はぁ!?何でですか!?」
「頭を強く打って…意識がなかった…」
「どうゆう事ですか!?全然意味が分かりません!!」
「俺だって!気が動転してんだよ!!」
「気が動転してても説明は出来るでしょう!!」
「ちょっと黙れ!!」
お互い気がたかぶり最後は叫ぶ形で静まり返った。
シーンとなった部屋に白峰先輩が顔を出した。
「おい。この書類……ん?どうしたんだ?喧嘩か?喧嘩するのはいいがこの書類片付けてからしろよ」
この状況を気にする風でもなく書類を机に置きながらそう言った。
「桜李が…病院に搬送されたそうです」
さっきまで平然としていた白峰先輩が伊織の言葉で豹変した。
「おい。それはどうゆう意味だ?」
「私にも分かりません。それを今、海斗から聞いていた所です」
「神宮寺、説明しろ」
これじゃさっきと一緒だ。と思い一度、心を落ち着かせる為に深呼吸をして桜李が搬送されるまでの俺が知ってる範囲で説明した。
説明してる途中から伊織や白峰先輩の表情も険しくなって来るし情けない事に俺は声まで震えて来た。
「桜李が搬送された病院を調べろ。神宮寺の病院のどれかだろ」
それを言われてハッとした。
気が動転していて考える暇もなかったがその確率は高い。
白峰先輩に言われ直様、各病院に連絡を入れた。
するとすぐに見つかった。
俺の家で1番デカい病院に桜李はいた。
今、検査中でまだ正確な事は分かっていないが命に別状はないこと。
だが、意識は未だ戻らず眠ったままみたいだ。
それを2人に言い、さっき桜李の担任に言われた事を再度説明し桜李の意識が戻るまでは学園にいるよう伝えた。
腹ただしいのか白峰先輩は近くにあった机をガンッと蹴り風紀委員室を出て行った。
俺だって何も出来ない自分が腹ただしい。
伊織もそうだろう。
早く桜李の意識が戻る事を祈りつつ俺達はその場で立ち尽くす事しか出来なかった。
「ちょっと海斗!あなた今、何時だと思ってるんです!?やらなきゃいけない事は山程あるって言うのに!!…って、どーしたんですか?顔色が悪いですよ」
俺の顔色があまりにも悪かったらしい。
怒っていた伊織が途端に静かになった。
「桜李が…」
「は?なんですって?」
「桜李が…病院に搬送された」
「はぁ!?何でですか!?」
「頭を強く打って…意識がなかった…」
「どうゆう事ですか!?全然意味が分かりません!!」
「俺だって!気が動転してんだよ!!」
「気が動転してても説明は出来るでしょう!!」
「ちょっと黙れ!!」
お互い気がたかぶり最後は叫ぶ形で静まり返った。
シーンとなった部屋に白峰先輩が顔を出した。
「おい。この書類……ん?どうしたんだ?喧嘩か?喧嘩するのはいいがこの書類片付けてからしろよ」
この状況を気にする風でもなく書類を机に置きながらそう言った。
「桜李が…病院に搬送されたそうです」
さっきまで平然としていた白峰先輩が伊織の言葉で豹変した。
「おい。それはどうゆう意味だ?」
「私にも分かりません。それを今、海斗から聞いていた所です」
「神宮寺、説明しろ」
これじゃさっきと一緒だ。と思い一度、心を落ち着かせる為に深呼吸をして桜李が搬送されるまでの俺が知ってる範囲で説明した。
説明してる途中から伊織や白峰先輩の表情も険しくなって来るし情けない事に俺は声まで震えて来た。
「桜李が搬送された病院を調べろ。神宮寺の病院のどれかだろ」
それを言われてハッとした。
気が動転していて考える暇もなかったがその確率は高い。
白峰先輩に言われ直様、各病院に連絡を入れた。
するとすぐに見つかった。
俺の家で1番デカい病院に桜李はいた。
今、検査中でまだ正確な事は分かっていないが命に別状はないこと。
だが、意識は未だ戻らず眠ったままみたいだ。
それを2人に言い、さっき桜李の担任に言われた事を再度説明し桜李の意識が戻るまでは学園にいるよう伝えた。
腹ただしいのか白峰先輩は近くにあった机をガンッと蹴り風紀委員室を出て行った。
俺だって何も出来ない自分が腹ただしい。
伊織もそうだろう。
早く桜李の意識が戻る事を祈りつつ俺達はその場で立ち尽くす事しか出来なかった。
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