無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いて欲しい!

カントリー

文字の大きさ
32 / 62
第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ

第8話 波乱の食事会が始まった件について①

しおりを挟む
……………………………………………………
第8話 波乱の食事会が始まった件について①
……………………………………………………


メチル街の中心部にある【フレンチレストラン・マスカルーサ】。


ここのレストランは主に洋食を扱った創作料理がメインで、一皿ずつ料理が提供されるスタイル。

料理に扱っている食材は高級品。客層も王族・騎士・ご令嬢・経営者ばかりで…要約するとお金持ち御用達の場所。

本来であれば縁がない・一生行かないはずの場所で、私はガチガチに緊張しながら椅子に縮こまる。

…ダークさんとの対面付きで…失礼だけど、ダークさん…なんだか今、獲物を狩る様な瞳をしていて…怖いな。


「………」キョロ キョロ

少し居心地が悪くなり辺りを見渡すと、私以外のお客さんは正装に身をつつみ、上品に談笑したり、食事をとっている。

ほぉぉ…だからドレスコーデなのか。制服のままレストランに行っていたら、確実に浮いていたかも…殆どのドレスの丈が脹脛までかかっているし。

……いや…その前に…ダークさんのお誘いとはいえ、私はここに居て良いのかな…完全に場違いなんじゃ…美男美女ばっかりだし…


客1「………」じー…
(あのダーク騎士が女性を連れて食事に…)

客2「………」じー
(女性のドレスがダーク騎士と似ている。もしかしてダーク騎士の……)

その証拠になっなんだか、周りの方々に見られているような…気のせいかな?気のせいじゃないよね!!


ダーク「……手が止まっている。」

「!!あっすみません。ウェルカムドリンクからですよね。」

ダーク「あぁ。そうだ。」

頭の中でグルグル色んな事を考えているとダークさんが声をかけてきた。

いけない いけない。マイナス思考になるな私。本来の食事会の目的を忘れたの?和食のレパートリーを増やす事でしょうが!


「手を合わせて…いただきます!」

ダーク「…………」

まずはウェルカムドリンクを手に取り、口に付ける。


「………うぐっ」

……っ!!こっこれは……

危うくダークさんに向かって吐き出す所だった。だって…これは……【お酒】だ。どうしよう!私、未成年飲酒しちゃったよ!!


ダーク「?どうした…口に合わないか?」

「いえっ美味しいです!あっあのダークさん。」

ダーク「なんだ?」

「お酒って何歳からOKでしたっけ?」

ダーク「?どの国も16歳からだ。青目……ヨーグルは16歳だろ。忘れたのか?」

「あぁそうでした。16歳でしたね。高級レストランに緊張していてド忘れしていました。アハハ…」

なんとか笑って誤魔化し、グラスに入った水を飲んだ振りをしながら口をゆすいだ。

…16歳から飲酒って早くない?!まだ子供じゃん!!えっ待って…お酒が飲めるという事は…この世界は16歳で成人なの?

衝撃を受けると同時に、もう少し私はこの世界の常識を学ぶべきだと感じた。何も知らないままだと、すぐに異世界転移者とバレてしまうから。

でも…私の判断は…あまりにも遅過ぎた。





ダーク「…やっぱり…そうだったんだな。見つけた。(小声)」

この時、ダークさんが瞳孔を細めて、私に仄暗い笑みを浮かべていたなんて…気付く事が出来なかった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜

具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」 居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。 幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。 そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。 しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。 そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。 盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。 ※表紙はAIです

残念女子高生、実は伝説の白猫族でした。

具なっしー
恋愛
高校2年生!葉山空が一妻多夫制の男女比が20:1の世界に召喚される話。そしてなんやかんやあって自分が伝説の存在だったことが判明して…て!そんなことしるかぁ!残念女子高生がイケメンに甘やかされながらマイペースにだらだら生きてついでに世界を救っちゃう話。シリアス嫌いです。 ※表紙はAI画像です

面倒くさがりやの異世界人〜微妙な美醜逆転世界で〜

波間柏
恋愛
 仕事帰り電車で寝ていた雅は、目が覚めたら満天の夜空が広がる場所にいた。目の前には、やたら美形な青年が騒いでいる。どうしたもんか。面倒くさいが口癖の主人公の異世界生活。 短編ではありませんが短めです。 別視点あり

獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。

真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。 狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。 私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。 なんとか生きてる。 でも、この世界で、私は最低辺の弱者。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日7時•19時に更新予定です。

異世界推し生活のすすめ

八尋
恋愛
 現代で生粋のイケメン筋肉オタクだった壬生子がトラ転から目を覚ますと、そこは顔面の美の価値観が逆転した異世界だった…。  この世界では壬生子が理想とする逞しく凛々しい騎士たちが"不細工"と蔑まれて不遇に虐げられていたのだ。  身分違いや顔面への美意識格差と戦いながら推しへの愛を(心の中で)叫ぶ壬生子。  異世界で誰も想像しなかった愛の形を世界に示していく。​​​​​​​​​​​​​​​​ 完結済み、定期的にアップしていく予定です。 完全に作者の架空世界観なのでご都合主義や趣味が偏ります、ご注意ください。 作者の作品の中ではだいぶコメディ色が強いです。 誤字脱字誤用ありましたらご指摘ください、修正いたします。 なろうにもアップ予定です。

ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない

斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。 襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……! この人本当に旦那さま? って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!

眺めるだけならよいでしょうか?〜美醜逆転世界に飛ばされた私〜

波間柏
恋愛
美醜逆転の世界に飛ばされた。普通ならウハウハである。だけど。 ✻読んで下さり、ありがとうございました。✻

処理中です...