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第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ
第1話 小太り高校生が異世界転移した件について①
しおりを挟む私がダークさんに囚われて、元の世界に帰れなくなったのには、ちゃんとした『原因』がある。
何処から話せば良いんだろう…うーんと…まずは私が異世界に転移した所から話すね。
それは…
ーーーーーー
ーーーーーー
1年前…
ゴォォォォォ…
「今日は鍋♪今日は鍋♪白菜とキノコと豆腐~♪ルンルンルン♪」
夕方の17時。風が強くて吹雪が荒れ狂う中、私は歌いながらスーパーへ向かっていた。
今日は施設の皆んなと鍋パーティー!一緒に料理したり、食べるの楽しみだな!
ゴォォォォォ…
相変わらず、外は悪天候だけど鍋パーティーが楽しみすぎて全然寒くない!!…自分の脂肪が防寒になっているのかな?なんちゃって(笑)
自身の自虐ネタに思わず吹き出してしまう。
ちょうどその時…
ピヨ ピヨ カッコー カッコー(青信号の音)
横断歩道の信号が青色で音が鳴っていた。
おっちょうど良いタイミング。でも念には念を!
辺りをキョロキョロ見渡す。
左~右~……あっ!
ゴー!!(車が走る音)
右の方向を見ると…自動車が猛スピードでこちらに向かってきているのが見えた。
……これは立ち止まった方が良いよね。いくら分厚い脂肪を持っていても鉄の塊には負けてしまう。
道路から離れて自動車が通り過ぎるのを待つ。
…が……
あれっ?あの自動車…動きがおかしくない?
はっ?!ちょっ…明らかに私向かってきている!!なんでっ?!
ゴー!!(車が走る音)
運転手「もう嫌だー!!死んでやるー!!1人で死ぬのは寂しいからっお前も道連れじゃー!!」
「っ……!!」
自動車の窓が全開きで、運転手がメチャクチャな事を言っているのが聞こえた。
これは…や.ば.い…逃げなきゃっ
ジャリッ…ダダダッ!
「ごめんなさーい!!私はまだ生きたいでーす!!貴方も生きましょう!!きっとこの先よい事ありますからー!!」
自身の思いを叫びながら、全力で自動車から逃げる。
私の思いが少しでも伝わって、自殺なんて思い留まってほしい!!マジで!!
運転手「うるせぇぇぇ!死ねぇぇぇぇ!!」
キュルルルル!!(アクセル音)
運転手は聞く耳は持たず、アクセル全開にしてさらにスピードを上げた。
その後すぐに自動車のライトを身体で感じ、後ろを振り向くと目の前に自動車が…
あっ…もうダメみたい。さようなら私の人生。せめて…死ぬ前に先生やお友達と鍋パーティーしたかったな…
覚悟を決めて、目を閉じて頭を抱えた。せめて…死ぬ確率を減らす為に。
ああ…ライトがとても眩しいな。
…そこで、私の意識はプツンと途絶えた。
ガッシャーン!!!(破壊音)
ーーーーーーー
ーーーーーーー
そして…意識が戻って目を覚ました時には…
別の場所にいた。
「…………」ぱちっ
さっきの暗い横断歩道と打って変わって…雲一つない青い空と白い大きな城が視界に入る。
あれ?私…さっき自動車に轢かれそうになって……
ドスン!!
???「ぎゅぇ……」
ん?なんの音?あと少しお尻が痛いような…
おそるおそる下を見ると、ドレスを着た女の子が私の下敷きになっていた。
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