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14話 手料理

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ついに先輩と結ばれました。

先輩の肌の温もりが心地よくて、そのままベッドで眠ってしまった私。
気がついたら頭をナデナデされています。

「あっ、ごめんなさい、寝ちゃってて」
「いいのよ、叶音の寝顔すっごくかわいい」

そんなこと・・・
恥ずかしくて顔を下に向けます。
もっと大事なところ、いっぱい見られたばかりなのに。
寝顔を見られてしまったことが気になるのってなぜでしょう。

先輩の身体は・・・
って、もう先輩はシャツを着ています。
私だけ何も身につけず、毛布をまとっているだけです。

寝ている間にもいっぱい見られたのかな。

私、どのくらい寝てたんだろう。
壁にかかる時計を見ると8時です。
外はもう暗くなっています。

グゥゥ

これ、私のお腹の音?

「うふふ、もうこんな時間ね」
「あっ、はい・・・」

そろそろ帰らないと先輩も迷惑かな。
でも、もっと先輩と一緒にいたいです。

「夕ご飯どうする? なにか作ろうか?」
「えっ、いいんですか?」
「簡単なものしか作れないけどね」
「じゃあ・・・ お願いします」

先輩は台所へ。
私はベッドから立ち上がり、急いでパンティとブラをつけます。
トントンと包丁の音を聞きながらスカートとシャツも。

服を着た私はお母さんにメールします。
「夕ご飯は友達と食べてきます」

シャャャャ

炒める音とともにいい匂いが漂ってきます。

「おまたせ」

先輩が両手に持つ皿にはスパゲッティ。
ペペロンチーノです。

「ありがとうございます。美味しそう」

フォークを受け取り、
「いただきます」

具はニンニクと鷹の爪だけのシンプルなスパゲッティですが、ニンニクの香りと旨みがしっかり出ています。
ペペロンチーノってこんなに美味しいんですね。

「先輩、料理上手なんですね」
「Youtube動画で見たとおりにやってるだけだよ」

せっかくの先輩の手料理なのに一気に食べてしまいました。

「ごちそうさまです」
「叶音さん、ほっぺにニンニクついてるよ」
「えっ」

先輩の顔が近づき、

ぺろっ

「あぅ もう、先輩ったら・・・」
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