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証言。 2話
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学園のパーティーには、学生たちの保護者もきていた。貴族しか通っていない学園だから、きっとすぐに噂は……いいえ、事実は広がるでしょう。
「……ぁあ……」
「オリヴィエ!」
どうやらあまりの出来事にオリヴィエさまは気を失ってしまったらしい。カースティン男爵が慌てたように彼女を支えようと手を伸ばしたが、オリヴィエさまのご両親かしら? 白髪の男性が彼女を受け止め、ギロリとカースティン男爵を睨んだ。
「――あとで話を聞かせてもらおう、ノラン」
「……はい」
意識を失ったオリヴィエさまを、心配そうに眉を下げて支えている。……家族って、きっとこういうものよね。
「――エセルさま、証言をありがとうございます」
「わたくしも、知っていたのに黙っていたのだもの。同罪だわ。カミラ、マーセル。あなた方に心からの謝罪を」
すっとわたくしたちに対して頭を下げるエセル王妃に、わたくしたちはぶんぶんと首を横に振った。そして、頭を上げたエセル王妃はマティス殿下に顔を向けて、すぅっと大きく息を吸い――
「マティスとカミラの婚約を白紙にすること、王妃であるわたくし、エセルが認めます!」
そう、断言してくれた。
「エセルさま……」
「なにを勝手なことを!」
「勝手なのは、あなた方でしょう! あなたの恋愛事情なんて、子どもたちには一切関係ありませんわ! この子たちは被害者です!」
パンパン、とエセル王妃が両手を叩くと、騎士たちがパーティー会場に足並みをそろえて入ってきた。そのことに驚いたのはわたくしたちだけではなく、グラエル陛下もだったようで、「なんの真似だ!」と叫ぶ。
「前王陛下から頼まれていましたの。あなたがおかしなことをしたのなら、目覚めさせる必要があると――グラエル陛下。妻として、あなたのことを止める権利が、わたくしにはあるのです」
そう宣言するエセル王妃は美しかった。
「は、母上……?」
呆然としたまま、マティス殿下がつぶやく。
まさか、パーティーがこんなふうになるとは思わなかった。騎士たちが勢いよくグラエル陛下に向かっていく。
「レディ、バリアは張れるかい?」
「え? ええ……」
「じゃあ、みんなでバリア張っといてくれない? なんか、ちょっと面倒なことになりそうだから」
レグルスさまに問われて、こくりとうなずくとそんなことを言われて「え?」と聞き返した。でも、彼はずっと陛下を見ていて……いったいなにが起こるのかわからないけれど、胸の奥がざわついた。
「……レグルスさまは?」
「ちょっと助太刀に」
「気をつけてくださいねー。さて、カミラさま、マーセルさま、マティス殿下。魔法でバリアを張って、みなさんを守りましょうー」
にこり、と笑みを浮かべながらブレンさまがのんびりとした口調でわたくしたちを見渡す。
顔を見合わせてから、これは緊急事態なのだと考え、こくりとうなずいた。
「……ぁあ……」
「オリヴィエ!」
どうやらあまりの出来事にオリヴィエさまは気を失ってしまったらしい。カースティン男爵が慌てたように彼女を支えようと手を伸ばしたが、オリヴィエさまのご両親かしら? 白髪の男性が彼女を受け止め、ギロリとカースティン男爵を睨んだ。
「――あとで話を聞かせてもらおう、ノラン」
「……はい」
意識を失ったオリヴィエさまを、心配そうに眉を下げて支えている。……家族って、きっとこういうものよね。
「――エセルさま、証言をありがとうございます」
「わたくしも、知っていたのに黙っていたのだもの。同罪だわ。カミラ、マーセル。あなた方に心からの謝罪を」
すっとわたくしたちに対して頭を下げるエセル王妃に、わたくしたちはぶんぶんと首を横に振った。そして、頭を上げたエセル王妃はマティス殿下に顔を向けて、すぅっと大きく息を吸い――
「マティスとカミラの婚約を白紙にすること、王妃であるわたくし、エセルが認めます!」
そう、断言してくれた。
「エセルさま……」
「なにを勝手なことを!」
「勝手なのは、あなた方でしょう! あなたの恋愛事情なんて、子どもたちには一切関係ありませんわ! この子たちは被害者です!」
パンパン、とエセル王妃が両手を叩くと、騎士たちがパーティー会場に足並みをそろえて入ってきた。そのことに驚いたのはわたくしたちだけではなく、グラエル陛下もだったようで、「なんの真似だ!」と叫ぶ。
「前王陛下から頼まれていましたの。あなたがおかしなことをしたのなら、目覚めさせる必要があると――グラエル陛下。妻として、あなたのことを止める権利が、わたくしにはあるのです」
そう宣言するエセル王妃は美しかった。
「は、母上……?」
呆然としたまま、マティス殿下がつぶやく。
まさか、パーティーがこんなふうになるとは思わなかった。騎士たちが勢いよくグラエル陛下に向かっていく。
「レディ、バリアは張れるかい?」
「え? ええ……」
「じゃあ、みんなでバリア張っといてくれない? なんか、ちょっと面倒なことになりそうだから」
レグルスさまに問われて、こくりとうなずくとそんなことを言われて「え?」と聞き返した。でも、彼はずっと陛下を見ていて……いったいなにが起こるのかわからないけれど、胸の奥がざわついた。
「……レグルスさまは?」
「ちょっと助太刀に」
「気をつけてくださいねー。さて、カミラさま、マーセルさま、マティス殿下。魔法でバリアを張って、みなさんを守りましょうー」
にこり、と笑みを浮かべながらブレンさまがのんびりとした口調でわたくしたちを見渡す。
顔を見合わせてから、これは緊急事態なのだと考え、こくりとうなずいた。
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