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本編
初めて見る食べ物
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それよりも今はお昼ごはんだ。
さっきまでは手を繋いで歩いていたのだが、屋台街が近付くにつれ人通りが多くなり安定の抱っこに変更されてしまった。
ギル兄様もまだ10歳だし、いくら小さいといっても3歳児をずっと抱っこしているのは大変だと思っていたのだが、魔法で強化しているし元々が竜人族という半端なくお強い種族の為、自分の体重くらい全く気にならないらしい。
騎士団では大人を運ぶ事もあるのだとか。
さすが神様。
規格外っぽい所も素敵です。
「まずは何を食べようか?ファル君は何が食べたいかな?」
屋台街に着くと、その賑わいとお店の多さに驚いてしまった。
食べ物だけ見ても、色々ありすぎて目が回りそうだ。
今までシェフの作るファンシーな飾り付けを施された料理しか食べた事がないので、無骨な感じの串焼きやドロドロとしていて食べ方もわからないが行列が出来るほど人気な食べ物など、気にはなるがどれが美味しいのかは全くわからないのでここはお任せするのが1番だろう。
「ルシーのお腹は小さいから、僕と分けながら色々食べてみよう?」
なんてありがたいお言葉なんだろうか。
確かに自分は量が食べられない。
多分、一皿も完食出来ないだろう。
屋台街の料理は何故か山盛りで提供されているのだ。
確かにみんな身体が大きいので、よく食べるのかもしれない。
さっき見た冒険者も山盛りの焼きそばをペロリと完食し、すぐに次を物色しに行っていた。
「にいしゃま、ありがとぉ」
「そうだ!まずはルシーの好きな甘いものにしようか。確か、コッチに…」
連れてきてもらったのはパンにクリームや果物が挟んである屋台だった。
コッペパンが上下で切り分けられ、生クリームだと思われる物が大量に挟まれている。
そこに好きな果物を選んで作って貰う様だ。
何故生クリームだと断言出来ないかといえば、色がおかしいからだ。
茶色ならチョコレート、緑色なら抹茶やずんだが混ざっていると思うだけなのだが、挟んであるクリームは蛍光ピンク。
普通のピンクならイチゴだと思っただろう。
だが、全く違うのだ。
濃いピンクなのだが、うっすら光っている。
本当に食べ物なのだろうか。
「果物は何にする?」
パパもギル兄様も普通に果物を選ぼうとしている事から、あの蛍光ピンクのクリームは珍しい物では無いのだろう。
今度、シェフに原材料を聞いてみよう。
「ぼく、バナナ」
「それならバナナとイチゴをお願いします。ルシー、シロップは?」
シロップとは目の前に並んでいるカラフルなコレの事だろうか。
どうしよう。
味が全く想像出来ない。
「にいしゃま、きめちぇ」
自分には無理だ。
ギル兄様にお任せしよう。
「そうだね…それならカスタードでお願いします」
カスタードなんてあったのか。
どれがカスタード味のシロップなのか見当もつかない。
うすい黄色味がかったシロップなど無いのだ。
そんな中おじさんが手に取ったのは濃い緑色だった。
どう見ても青汁だ。
信じられない気持ちを抑えて出来上がりを待つ。
パパはリンゴにハチミツ味を選んでいた。
さすが白熊さん。
因みにハチミツ味のシロップは真っ青だった。
さっきまでは手を繋いで歩いていたのだが、屋台街が近付くにつれ人通りが多くなり安定の抱っこに変更されてしまった。
ギル兄様もまだ10歳だし、いくら小さいといっても3歳児をずっと抱っこしているのは大変だと思っていたのだが、魔法で強化しているし元々が竜人族という半端なくお強い種族の為、自分の体重くらい全く気にならないらしい。
騎士団では大人を運ぶ事もあるのだとか。
さすが神様。
規格外っぽい所も素敵です。
「まずは何を食べようか?ファル君は何が食べたいかな?」
屋台街に着くと、その賑わいとお店の多さに驚いてしまった。
食べ物だけ見ても、色々ありすぎて目が回りそうだ。
今までシェフの作るファンシーな飾り付けを施された料理しか食べた事がないので、無骨な感じの串焼きやドロドロとしていて食べ方もわからないが行列が出来るほど人気な食べ物など、気にはなるがどれが美味しいのかは全くわからないのでここはお任せするのが1番だろう。
「ルシーのお腹は小さいから、僕と分けながら色々食べてみよう?」
なんてありがたいお言葉なんだろうか。
確かに自分は量が食べられない。
多分、一皿も完食出来ないだろう。
屋台街の料理は何故か山盛りで提供されているのだ。
確かにみんな身体が大きいので、よく食べるのかもしれない。
さっき見た冒険者も山盛りの焼きそばをペロリと完食し、すぐに次を物色しに行っていた。
「にいしゃま、ありがとぉ」
「そうだ!まずはルシーの好きな甘いものにしようか。確か、コッチに…」
連れてきてもらったのはパンにクリームや果物が挟んである屋台だった。
コッペパンが上下で切り分けられ、生クリームだと思われる物が大量に挟まれている。
そこに好きな果物を選んで作って貰う様だ。
何故生クリームだと断言出来ないかといえば、色がおかしいからだ。
茶色ならチョコレート、緑色なら抹茶やずんだが混ざっていると思うだけなのだが、挟んであるクリームは蛍光ピンク。
普通のピンクならイチゴだと思っただろう。
だが、全く違うのだ。
濃いピンクなのだが、うっすら光っている。
本当に食べ物なのだろうか。
「果物は何にする?」
パパもギル兄様も普通に果物を選ぼうとしている事から、あの蛍光ピンクのクリームは珍しい物では無いのだろう。
今度、シェフに原材料を聞いてみよう。
「ぼく、バナナ」
「それならバナナとイチゴをお願いします。ルシー、シロップは?」
シロップとは目の前に並んでいるカラフルなコレの事だろうか。
どうしよう。
味が全く想像出来ない。
「にいしゃま、きめちぇ」
自分には無理だ。
ギル兄様にお任せしよう。
「そうだね…それならカスタードでお願いします」
カスタードなんてあったのか。
どれがカスタード味のシロップなのか見当もつかない。
うすい黄色味がかったシロップなど無いのだ。
そんな中おじさんが手に取ったのは濃い緑色だった。
どう見ても青汁だ。
信じられない気持ちを抑えて出来上がりを待つ。
パパはリンゴにハチミツ味を選んでいた。
さすが白熊さん。
因みにハチミツ味のシロップは真っ青だった。
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