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俺がうさぎだからしょうがない (お題…年越し/新しい朝)
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「なぁ、起きろってば。初詣行きたいって言ったのそっちだろ?」
いつもそつがない癖に、朝だけ弱い俺の恋人を揺り動かす。起こされて呻く、俺よりずっと低くて掠れた声を、酷くセクシーだと思いながら、こうして二人で新年を迎える事が出来るだなんて、未だに信じられないんだ。
見かけよりずっと柔らかい癖のある髪を指先で撫でると、目が覚めたのか何か言ってる。
「何か言った?」
俺が顔を寄せると、不意に引き寄せられて気が付けば布団の中だ。まったく体格に見合う馬鹿力なんだから…。とは言え、俺もこいつの腕の中は大好きだから、半分しか開いてない目を見ながらくすぐったい気持ちになった。
「…明けましておめでとう。初詣も良いけど、初エッチの方が大事な気がしてきた…。」
朝から爛れた事を言い出す恋人に、半分ギョッとして、半分期待しながら、俺は抱きしめられた身体から逃れようと腕を突っ張った。やっぱダメだ。昨日だって一年の締めくくりだからって貪られたのに。これ以上は腰がやられちまう。
なのに、気づけば俺は、すっかり目が覚めたこいつにのし掛かられて、色っぽい顔で見つめられて一気に熱くなってしまう。ああ、俺は年男だった。うさぎはいつだって虎に喰われちゃうのかもしれないな。
俺はそんな言い訳をしながら口元を緩めて、あいつの首を待ちきれない気持ちで引き寄せた。
いつもそつがない癖に、朝だけ弱い俺の恋人を揺り動かす。起こされて呻く、俺よりずっと低くて掠れた声を、酷くセクシーだと思いながら、こうして二人で新年を迎える事が出来るだなんて、未だに信じられないんだ。
見かけよりずっと柔らかい癖のある髪を指先で撫でると、目が覚めたのか何か言ってる。
「何か言った?」
俺が顔を寄せると、不意に引き寄せられて気が付けば布団の中だ。まったく体格に見合う馬鹿力なんだから…。とは言え、俺もこいつの腕の中は大好きだから、半分しか開いてない目を見ながらくすぐったい気持ちになった。
「…明けましておめでとう。初詣も良いけど、初エッチの方が大事な気がしてきた…。」
朝から爛れた事を言い出す恋人に、半分ギョッとして、半分期待しながら、俺は抱きしめられた身体から逃れようと腕を突っ張った。やっぱダメだ。昨日だって一年の締めくくりだからって貪られたのに。これ以上は腰がやられちまう。
なのに、気づけば俺は、すっかり目が覚めたこいつにのし掛かられて、色っぽい顔で見つめられて一気に熱くなってしまう。ああ、俺は年男だった。うさぎはいつだって虎に喰われちゃうのかもしれないな。
俺はそんな言い訳をしながら口元を緩めて、あいつの首を待ちきれない気持ちで引き寄せた。
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