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成長期?
脳筋打倒すべし
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競技会開催の花火が打ち上がって、僕はいつもと違う興奮を感じた。明らかに盛り上がっている生徒達の興奮が、まるで渦巻く様に空気を震わせているみたいだ。
僕が騎鳥に出ると知ってから、ゲオルグは何か言いたげだったけど、今更反対するにも時すでに遅かった。休み時間もそれぞれがチームで戦略を練ったり鍛錬したりで、僕は狐の双子と一緒に過ごすことが増えた。
「ディー、君って案外見かけと違って豪胆だよね。この戦略を思いつくとか、反則ギリギリな気もするけど…。」
僕はニヤニヤ笑いの止まらないファルにニンマリして言った。
「競技だとしても、勝つためなら手段は選べないでしょ。対戦相手がゲオルグみたいに超武闘派のチームじゃなかったから、何とかなりそうだしね。」
僕らはダダ鳥の好物中の好物、発光ダケを手に入れていた。ダダ鳥の好物が、パーカスの大好きな嗜好品というのもおかしな一致だけど、こっちは生であっちは乾燥したものだ。
ダグラスにダダ鳥をコントロールさせる秘訣を聞いたら、発光ダケが一番なんだと教えてくれた。一方でこれは諸刃の剣で、この発光ダケ欲しさに暴走する事もあるから注意しろという忠告まで受けた。
だから僕らのダダ鳥にはこの一週間、毎日少しづつダグラスに譲って貰った発光ダケを食べさせてきた。お陰で僕らの言う事をめちゃくちゃ従順に聞く様になった。
何なら、僕らを見て涎さえ垂らす有様だ。
「ね、よくコレを手に入れられたね。て言うか、コレがこいつらの好物だとか全然知らなかった。」
自分のダダ鳥に発光ダケの欠片をあげながら、ファルが白い耳を嬉しげに動かした。
僕は発光ダケがキマって、目をパチパチするダダ鳥の頬を撫でながら笑った。
「ちょっと訳ありルートで手に入れたんだ。取り敢えず、こんな統制の取れたダダ鳥を持ってる僕らが勝てる見込みは増したでしょ?それに君たち双子の本領発揮だし。似てるってこんなに戦略を有利にするとは思いもしなかったよ。」
狐の双子はぱっと見どちらがどっちか分からない。場内を走り回っていたら、それこそ敵にしてみたらターゲットにもしずらいだろう。
「俺たちが撹乱するのはアリだと思うけど、反対にディーがターゲットにされるんじゃないの?逃げてばかりじゃ埒があかないだろうし。」
僕はニンマリすると、バックから狐耳のついた紐つきカチューシャを取り出した。カチューシャにはふわふわの毛皮もつけて貰ってるので、僕の目立つ黒髪もカモフラージュされて隠れるだろう。
目を丸くしてる狐兄弟の前で、僕はいそいそとケモ耳を装着した。
「どう?これで第三の狐兄弟だよ!」
二人とも唖然とした顔を緩めて、馬鹿みたいに笑った。
「ディーって本当ぶっ飛んでるな!確かにそうしてると俺たちの仲間に見えない事ないぞ?しかしどうなってるんだ、それ。めちゃくちゃ似合ってるぞ?ちょっと獣化して見えるのが、色っぽいな。」
狐兄弟のお褒めの言葉に、満更じゃない気持ちで頷いた。このケモ耳はブレート様のお屋敷の侍女達と試行錯誤して作ったものだ。侍女達の方が本気になってしまって、完成度が高すぎる代物になった。
フォルの最後の色っぽい云々はよく分からないけど、戦略には関係なさそうだ。
順番が来て、僕ら三人はダダ鳥に乗って場内へと入って行った。騎鳥は剣の代わりにしなる棍棒の様なもので、相手の身体にマークしてある幾つかの急所を叩く競技だ。
マークは触れると崩れるので、綺麗なマークの残数がそのチームの得点になる。
場内のどよめきに気を良くしながら、僕は来賓席にロバートが居るのに気がついた。全然聞いてなかった。ロバートは僕の方をぼんやり見ていたけど、ハッとした様に目を見開いた。
あ、僕だって気づいたのかな。ロバートが心配そうな表情になったのを見て、僕は狐三兄弟作戦を無事にやり遂げようと思った。
鐘の音で対戦がスタートして、僕らはグルグルと八の字になったり、広がったり、接近したりして、相手チームを惑わせた。これだけ統率が取れているダダ鳥も珍しいだろう。
後ろから迫ってくる相手の息遣いを感じてドキドキしながら、僕はファルが正面からやって来て敵を迎え打つのを横目で見た。僕も逃げてばかりはいられない。敵が誰をターゲットにして良いか迷っている間に横から近寄って背中を叩いた。
…結構な振動があったけど、痛くないよね?一応防具はつけているけど、思い切り打たれたら息が詰まりそうだ。ふと気づくと、僕の後ろに二頭のダダ鳥が迫って来ていた。
二対一?そりゃマズイ!
敵の後ろにターゲットにされた僕の援護に向かっている黒耳のフォルをチラッと見ながら、まだ離れた場所で打ち合っているファルを確認した。覚悟して迎え打つしかない。
僕はダダ鳥を一気に方向転換させると、相手のダダ鳥の足元めがけて水魔法を繰り出した。魔法は使用禁止じゃないからズルじゃないけど、僕レベルの魔力はちょっとズルかもしれない。
足に巻きつく水のロープに驚いたダダ鳥がコントロールを失って、生徒を乗せたまま暴走した。
もう一頭のダダ鳥が僕に迫って来た。フォルも急いでいるけど、ちょっと間に合わない。猫科獣人の顔だけ知ってる生徒が、獲物を見つけたと言わんばかりのギラついた表情で、僕に向けて棍棒を振り上げた。
戦闘になると、本能が出ちゃうのか…。
半ば諦めムードになった僕だけど、棍棒を構えて迎え打つ気満々で歯を食いしばった。むざむざやられやしないよ。
そう思った瞬間、身体の脇から棍棒が降って来て結構な衝撃をボディに喰らった。とは言え、咄嗟に動かした腕の反動で相手にも僕の棍棒がヒットしたみたいだった。
そこにフォルが合流して、僕らは必死になって相手のマークを潰していったんだ。
相手が離れた時には、もう何が何だか分からなくなっていたけれど、フォルの身体には幾つかマークが残っているのが見えた。
ちょうど終了の鐘の音が鳴って、僕らは息を荒げながら審判の前に集合した。
なぜか僕の側に敵味方のダダ鳥達が寄って来て、コントロール不能になっていたけど、僕の腰バックに入ってる発光キノコ目当てだろうね…。
結局僕らはひとつ差でマークが足りなくて負けてしまった。でも武闘派でない僕らにしては良く健闘した方だろう。ギャラリーが盛り上がって拍手してくれたから僕は満足だ。
でも僕はさっきから打ち込まれた脇腹がズキズキして来ているのに気づいていた。流石の武闘派、腕力が凄い…。
「ディー、残念だったね。でも楽しかったよ。俺たち結構やったよね。」
ファルがそう言って笑いかけてくるのに、曖昧な返事しか出来なくなって、僕は額から嫌な汗を流し始めていた。やばい、マジで痛い。思わず身を屈めると、不意に誰かに身体を持ち上げられて、痛みで細めた瞼の間からその相手を見た。
「…ロバート。久しぶり。ちょっと、…打ち身になったみたい。」
ロバートは何も言わずにさっさと歩き出しながら、ファル達に何か言うと僕を医務室に運んでくれるみたいだった。僕は歩かなくて済んでホッとして、目を閉じた。
「テディが騎鳥に出ていたのにも驚いたが、打たれた瞬間、俺がどんな気持ちになったかなんて想像もしないんだろうね。テディはいつも俺をハラハラさせる。…聞こえてないのか?」
聞こえてるよ。返事をする元気がないだけ…。
医務室に到着すると、ポーションを飲ませられたけれど、多少マシになったレベルで完全復活とまではいかなかった。
「骨は折れていませんが、酷い打ち身ですね。時間おいて、あと二本飲んで下さい。…保護者を呼びましょうか?」
僕は慌てて首を振った。パーカスに心配をかけたくない。ただでさえ競技会で騎鳥に出るのに眉を顰めていたのに。
「…大丈夫です。ロバート、うちに送っていってくれる?」
僕がロバートを見上げると、ロバートはため息をついて頷いた。あれ、何か怒ってる?もしかしてパーカス呼んだ方がマシだった感じ?ぼくがそう後悔したのも束の間、ロバートは僕を抱き上げると学校のダダ鳥車乗り場へと向かって歩き出した。
…うーん、お仕置きされたりしないよね?
僕が騎鳥に出ると知ってから、ゲオルグは何か言いたげだったけど、今更反対するにも時すでに遅かった。休み時間もそれぞれがチームで戦略を練ったり鍛錬したりで、僕は狐の双子と一緒に過ごすことが増えた。
「ディー、君って案外見かけと違って豪胆だよね。この戦略を思いつくとか、反則ギリギリな気もするけど…。」
僕はニヤニヤ笑いの止まらないファルにニンマリして言った。
「競技だとしても、勝つためなら手段は選べないでしょ。対戦相手がゲオルグみたいに超武闘派のチームじゃなかったから、何とかなりそうだしね。」
僕らはダダ鳥の好物中の好物、発光ダケを手に入れていた。ダダ鳥の好物が、パーカスの大好きな嗜好品というのもおかしな一致だけど、こっちは生であっちは乾燥したものだ。
ダグラスにダダ鳥をコントロールさせる秘訣を聞いたら、発光ダケが一番なんだと教えてくれた。一方でこれは諸刃の剣で、この発光ダケ欲しさに暴走する事もあるから注意しろという忠告まで受けた。
だから僕らのダダ鳥にはこの一週間、毎日少しづつダグラスに譲って貰った発光ダケを食べさせてきた。お陰で僕らの言う事をめちゃくちゃ従順に聞く様になった。
何なら、僕らを見て涎さえ垂らす有様だ。
「ね、よくコレを手に入れられたね。て言うか、コレがこいつらの好物だとか全然知らなかった。」
自分のダダ鳥に発光ダケの欠片をあげながら、ファルが白い耳を嬉しげに動かした。
僕は発光ダケがキマって、目をパチパチするダダ鳥の頬を撫でながら笑った。
「ちょっと訳ありルートで手に入れたんだ。取り敢えず、こんな統制の取れたダダ鳥を持ってる僕らが勝てる見込みは増したでしょ?それに君たち双子の本領発揮だし。似てるってこんなに戦略を有利にするとは思いもしなかったよ。」
狐の双子はぱっと見どちらがどっちか分からない。場内を走り回っていたら、それこそ敵にしてみたらターゲットにもしずらいだろう。
「俺たちが撹乱するのはアリだと思うけど、反対にディーがターゲットにされるんじゃないの?逃げてばかりじゃ埒があかないだろうし。」
僕はニンマリすると、バックから狐耳のついた紐つきカチューシャを取り出した。カチューシャにはふわふわの毛皮もつけて貰ってるので、僕の目立つ黒髪もカモフラージュされて隠れるだろう。
目を丸くしてる狐兄弟の前で、僕はいそいそとケモ耳を装着した。
「どう?これで第三の狐兄弟だよ!」
二人とも唖然とした顔を緩めて、馬鹿みたいに笑った。
「ディーって本当ぶっ飛んでるな!確かにそうしてると俺たちの仲間に見えない事ないぞ?しかしどうなってるんだ、それ。めちゃくちゃ似合ってるぞ?ちょっと獣化して見えるのが、色っぽいな。」
狐兄弟のお褒めの言葉に、満更じゃない気持ちで頷いた。このケモ耳はブレート様のお屋敷の侍女達と試行錯誤して作ったものだ。侍女達の方が本気になってしまって、完成度が高すぎる代物になった。
フォルの最後の色っぽい云々はよく分からないけど、戦略には関係なさそうだ。
順番が来て、僕ら三人はダダ鳥に乗って場内へと入って行った。騎鳥は剣の代わりにしなる棍棒の様なもので、相手の身体にマークしてある幾つかの急所を叩く競技だ。
マークは触れると崩れるので、綺麗なマークの残数がそのチームの得点になる。
場内のどよめきに気を良くしながら、僕は来賓席にロバートが居るのに気がついた。全然聞いてなかった。ロバートは僕の方をぼんやり見ていたけど、ハッとした様に目を見開いた。
あ、僕だって気づいたのかな。ロバートが心配そうな表情になったのを見て、僕は狐三兄弟作戦を無事にやり遂げようと思った。
鐘の音で対戦がスタートして、僕らはグルグルと八の字になったり、広がったり、接近したりして、相手チームを惑わせた。これだけ統率が取れているダダ鳥も珍しいだろう。
後ろから迫ってくる相手の息遣いを感じてドキドキしながら、僕はファルが正面からやって来て敵を迎え打つのを横目で見た。僕も逃げてばかりはいられない。敵が誰をターゲットにして良いか迷っている間に横から近寄って背中を叩いた。
…結構な振動があったけど、痛くないよね?一応防具はつけているけど、思い切り打たれたら息が詰まりそうだ。ふと気づくと、僕の後ろに二頭のダダ鳥が迫って来ていた。
二対一?そりゃマズイ!
敵の後ろにターゲットにされた僕の援護に向かっている黒耳のフォルをチラッと見ながら、まだ離れた場所で打ち合っているファルを確認した。覚悟して迎え打つしかない。
僕はダダ鳥を一気に方向転換させると、相手のダダ鳥の足元めがけて水魔法を繰り出した。魔法は使用禁止じゃないからズルじゃないけど、僕レベルの魔力はちょっとズルかもしれない。
足に巻きつく水のロープに驚いたダダ鳥がコントロールを失って、生徒を乗せたまま暴走した。
もう一頭のダダ鳥が僕に迫って来た。フォルも急いでいるけど、ちょっと間に合わない。猫科獣人の顔だけ知ってる生徒が、獲物を見つけたと言わんばかりのギラついた表情で、僕に向けて棍棒を振り上げた。
戦闘になると、本能が出ちゃうのか…。
半ば諦めムードになった僕だけど、棍棒を構えて迎え打つ気満々で歯を食いしばった。むざむざやられやしないよ。
そう思った瞬間、身体の脇から棍棒が降って来て結構な衝撃をボディに喰らった。とは言え、咄嗟に動かした腕の反動で相手にも僕の棍棒がヒットしたみたいだった。
そこにフォルが合流して、僕らは必死になって相手のマークを潰していったんだ。
相手が離れた時には、もう何が何だか分からなくなっていたけれど、フォルの身体には幾つかマークが残っているのが見えた。
ちょうど終了の鐘の音が鳴って、僕らは息を荒げながら審判の前に集合した。
なぜか僕の側に敵味方のダダ鳥達が寄って来て、コントロール不能になっていたけど、僕の腰バックに入ってる発光キノコ目当てだろうね…。
結局僕らはひとつ差でマークが足りなくて負けてしまった。でも武闘派でない僕らにしては良く健闘した方だろう。ギャラリーが盛り上がって拍手してくれたから僕は満足だ。
でも僕はさっきから打ち込まれた脇腹がズキズキして来ているのに気づいていた。流石の武闘派、腕力が凄い…。
「ディー、残念だったね。でも楽しかったよ。俺たち結構やったよね。」
ファルがそう言って笑いかけてくるのに、曖昧な返事しか出来なくなって、僕は額から嫌な汗を流し始めていた。やばい、マジで痛い。思わず身を屈めると、不意に誰かに身体を持ち上げられて、痛みで細めた瞼の間からその相手を見た。
「…ロバート。久しぶり。ちょっと、…打ち身になったみたい。」
ロバートは何も言わずにさっさと歩き出しながら、ファル達に何か言うと僕を医務室に運んでくれるみたいだった。僕は歩かなくて済んでホッとして、目を閉じた。
「テディが騎鳥に出ていたのにも驚いたが、打たれた瞬間、俺がどんな気持ちになったかなんて想像もしないんだろうね。テディはいつも俺をハラハラさせる。…聞こえてないのか?」
聞こえてるよ。返事をする元気がないだけ…。
医務室に到着すると、ポーションを飲ませられたけれど、多少マシになったレベルで完全復活とまではいかなかった。
「骨は折れていませんが、酷い打ち身ですね。時間おいて、あと二本飲んで下さい。…保護者を呼びましょうか?」
僕は慌てて首を振った。パーカスに心配をかけたくない。ただでさえ競技会で騎鳥に出るのに眉を顰めていたのに。
「…大丈夫です。ロバート、うちに送っていってくれる?」
僕がロバートを見上げると、ロバートはため息をついて頷いた。あれ、何か怒ってる?もしかしてパーカス呼んだ方がマシだった感じ?ぼくがそう後悔したのも束の間、ロバートは僕を抱き上げると学校のダダ鳥車乗り場へと向かって歩き出した。
…うーん、お仕置きされたりしないよね?
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