106 / 226
ツヴァイ編
101
しおりを挟む
* * * * * *
「いやぁ~、見事に死体だらけだな。」
自宅前の、プレイヤーの死体の山を見ながらイクルが言う。
「亜里亜、悪いが。下に降りて、首都にでもゲートを出してやってくれ。」
「うん。」
イクルの言葉に、亜里亜は答えると。その場を離れていく。
「あ、私も行ってきます。」
圭が亜里亜の後を追うように駆け出す。
赤色プレイヤーが撤退して、運営公認PKギルドも撤退した。
一般プレイヤーの幽霊が多く彷徨う中、ギルド:クリミナルのプレイヤーが到着する。
その数、およそ300人。
クリミナルの連中は、亜里亜と桂と共に幽霊となっているプレイヤーを首都に送るためのゲートを出している。
「CHUさん。お疲れ様でした。」
俺は改めて、CHUさんに言葉をかける。
「こっちこそ、楽しませてもらった。 有り難う。」
ニコリと微笑みながら、CHUさんが言う。
うん、イケンメンだな・・・普通の女性なら落ちてるな・・・。
「またな。 亜里亜と、もう1人の嬢ちゃんにも言っててくれ。」
「分かった。 伝えておくよ。」
俺は返事を返す。
ガイ、キョウ、ミリア、ルナ。
そして、蒼夜達に向かって軽くお辞儀をして、帰還リングを使う。
転移エフェクトがCHUを包んで、CHUは自分のハウスに戻っていった。
「CHUさんは!?」
亜里亜にでも蘇生して貰ったのだろう。
ティファが、いつの間にか屋上に上がってきていた。
「今、帰ったよ。」
「そっか・・・・。」
「惜しかったな。 と、伝えてくれってさ。」
「うん・・・・・・」
実は、ティファに対人の技術を教えたのはCHUさんだ。
どうして、バードのティファが、戦士に転向したのか。
また、CHUさんとの絡みも気に為る事だが。
本人が話したがらないのでイマイチ不明だ。
「まぁ、そうショボくれるな。
2~3ヶ月で、アイツらに並ぶだけでも大したもんだ。誇っても良いくらいだ。」
ガイが、さり気なくフォローを入れる。
「悔しいなぁ・・・」
泣きそうな表情を浮かべて、ティファが呟く。
「今度、相手をしてやる。 標準装備でな。」
ガイが俯くティファに近寄り、ティファの頭を軽く撫でる。
「うん・・・」
ガイは強い。
神々の鎧を着ていなくても。
ガイの強さは、なんと言うか。
直感がスゴイとでも言うのか。
なにせ、ノーマルのHQ武器防具で、ドレイク5匹に囲まれながらも最小のダメージで倒していたくらいだ。
しかも、ウェポンスキルを使わずに。
アレには閉口した。
もちろんゲームで在る以上は、システムを超える動きはできない。
たとえ現実では、武道の達人でも。
ゲームの中では、システムで決められた演算式からは逃れられない。
俺は武道の心得はないが、世間一般で言う所の【後の先】と言うのだろうか。
ガイは、それが遥かに一般人の【それ】を超えている。と、俺は思う。
因みに、CHUさん、ギリアム共に。
ガイとの1対1の決闘では、ガイが勝ち越している。
勝率は6~7割で、ガイの勝ち越しらしい。
何度も言うが、システム的な動きの制限があるので、ガイが反応できても動きがついてきてない。
だからこその、この勝率だ。
「いやぁ~、見事に死体だらけだな。」
自宅前の、プレイヤーの死体の山を見ながらイクルが言う。
「亜里亜、悪いが。下に降りて、首都にでもゲートを出してやってくれ。」
「うん。」
イクルの言葉に、亜里亜は答えると。その場を離れていく。
「あ、私も行ってきます。」
圭が亜里亜の後を追うように駆け出す。
赤色プレイヤーが撤退して、運営公認PKギルドも撤退した。
一般プレイヤーの幽霊が多く彷徨う中、ギルド:クリミナルのプレイヤーが到着する。
その数、およそ300人。
クリミナルの連中は、亜里亜と桂と共に幽霊となっているプレイヤーを首都に送るためのゲートを出している。
「CHUさん。お疲れ様でした。」
俺は改めて、CHUさんに言葉をかける。
「こっちこそ、楽しませてもらった。 有り難う。」
ニコリと微笑みながら、CHUさんが言う。
うん、イケンメンだな・・・普通の女性なら落ちてるな・・・。
「またな。 亜里亜と、もう1人の嬢ちゃんにも言っててくれ。」
「分かった。 伝えておくよ。」
俺は返事を返す。
ガイ、キョウ、ミリア、ルナ。
そして、蒼夜達に向かって軽くお辞儀をして、帰還リングを使う。
転移エフェクトがCHUを包んで、CHUは自分のハウスに戻っていった。
「CHUさんは!?」
亜里亜にでも蘇生して貰ったのだろう。
ティファが、いつの間にか屋上に上がってきていた。
「今、帰ったよ。」
「そっか・・・・。」
「惜しかったな。 と、伝えてくれってさ。」
「うん・・・・・・」
実は、ティファに対人の技術を教えたのはCHUさんだ。
どうして、バードのティファが、戦士に転向したのか。
また、CHUさんとの絡みも気に為る事だが。
本人が話したがらないのでイマイチ不明だ。
「まぁ、そうショボくれるな。
2~3ヶ月で、アイツらに並ぶだけでも大したもんだ。誇っても良いくらいだ。」
ガイが、さり気なくフォローを入れる。
「悔しいなぁ・・・」
泣きそうな表情を浮かべて、ティファが呟く。
「今度、相手をしてやる。 標準装備でな。」
ガイが俯くティファに近寄り、ティファの頭を軽く撫でる。
「うん・・・」
ガイは強い。
神々の鎧を着ていなくても。
ガイの強さは、なんと言うか。
直感がスゴイとでも言うのか。
なにせ、ノーマルのHQ武器防具で、ドレイク5匹に囲まれながらも最小のダメージで倒していたくらいだ。
しかも、ウェポンスキルを使わずに。
アレには閉口した。
もちろんゲームで在る以上は、システムを超える動きはできない。
たとえ現実では、武道の達人でも。
ゲームの中では、システムで決められた演算式からは逃れられない。
俺は武道の心得はないが、世間一般で言う所の【後の先】と言うのだろうか。
ガイは、それが遥かに一般人の【それ】を超えている。と、俺は思う。
因みに、CHUさん、ギリアム共に。
ガイとの1対1の決闘では、ガイが勝ち越している。
勝率は6~7割で、ガイの勝ち越しらしい。
何度も言うが、システム的な動きの制限があるので、ガイが反応できても動きがついてきてない。
だからこその、この勝率だ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
85
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる