【完結】腐女子の私が美少年⁉

抹茶らて

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目立ちたくないと思った時は既に目立ってるものだ

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初めて喧嘩ップルを真近で見たときからかなりの年月が過ぎた。って言っても今日が学園入学式の日ってだけなんだけど。

あれから私たちは何度か遊んだりお茶会をしたりなど親睦を深めていった。もはや幼馴染と言えるほどに。
私達の仲が深まるごとにクレマさんの過保護っぷりには拍車がかかり、今では皇太子でもあるジルに対して威嚇をするほどに。野生の動物じゃないんだから、全身の毛を立たせるような威嚇はやめてほしい、切実に。いや、でもいつもはカッコいいクレマさんが、たまに羽目を外したようになる姿は可愛いからやっぱりもっとやって。
って違う違う、今日は待ちに待った……私は別に待ってないけど、学園の入学式の日だ。

ドドンッと大きく入学式と書かれた看板が門の手前に立てているのは、前世でもよく見た光景だ。

「クレマさん!また後で、ここで写真撮ろう?」

「もちろん、今すぐ撮ろうか。」

「え、今?後ででいいよ。式が始まっちゃうから。」

「ナオ、式ぐらい遅れても大丈夫だ。どうせ、あいつ等のどうでもいい挨拶があるだけだろうし。」

うん、皇族をあいつ等呼ばわりするのはクレマさんぐらいだと思う。下手したら反逆罪とかで捕まっちゃうもんね。
相変わらず皇族になんの恨みがあるのかってぐらいに毛嫌いしているクレマさん。
クレアさんを取り合ったって言ってたけどその時に何かされたのかな…

「まぁまぁ、そんなこと言わず。僕入学初日に目立ちたくないしさ。ほら、一緒に行こう?」

「ナオがそう言うなら…」

クレマさんは相変わらず私を中心として世界が回っているらしい。私が今以上に成長したら大丈夫かな…

ずっと先の未来を心配しつつ、入学式が行われるであろう体育館らしき建物の中に入る。

前の世界と変わらず椅子がずらっと並んでおり、その前にはひな壇、そして教卓とマイクが設置されている。
そしてその上には我が帝国の国旗が掲げられている。

私達がイチャイチャしながら来たからか、並べられている椅子は結構埋まっており、色んな所から視線を感じる。
客寄せパンダの気分とはこのこと。

「この視線目障りだ。黙らせるか…」

「僕は気にしてないよ。あ、あそこ開いてる。座ろう?」

どうにかクレマさんを誘導し、座らせる。

普段、私には優しすぎるほどに優しいクレマさんだが仲間や家族、民などの守るべき存在以外に対しての態度が冷徹すぎるから、こんな場面ではヒヤヒヤする。

特に貴族やそれを鼻にかけている者に対して容赦がない。
私達を噂しながら見てくる視線はやまないが、そろそろ式が始まるだろう。ほんと、もうそれはそれは切実に目立ちたくないから大人しくしておくべきだ。

クレマさんが隣にいる時点でもう目立ってるのは否めないけど…






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