35 / 124
目立ちたくないと思った時は既に目立ってるものだ
しおりを挟む初めて喧嘩ップルを真近で見たときからかなりの年月が過ぎた。って言っても今日が学園入学式の日ってだけなんだけど。
あれから私たちは何度か遊んだりお茶会をしたりなど親睦を深めていった。もはや幼馴染と言えるほどに。
私達の仲が深まるごとにクレマさんの過保護っぷりには拍車がかかり、今では皇太子でもあるジルに対して威嚇をするほどに。野生の動物じゃないんだから、全身の毛を立たせるような威嚇はやめてほしい、切実に。いや、でもいつもはカッコいいクレマさんが、たまに羽目を外したようになる姿は可愛いからやっぱりもっとやって。
って違う違う、今日は待ちに待った……私は別に待ってないけど、学園の入学式の日だ。
ドドンッと大きく入学式と書かれた看板が門の手前に立てているのは、前世でもよく見た光景だ。
「クレマさん!また後で、ここで写真撮ろう?」
「もちろん、今すぐ撮ろうか。」
「え、今?後ででいいよ。式が始まっちゃうから。」
「ナオ、式ぐらい遅れても大丈夫だ。どうせ、あいつ等のどうでもいい挨拶があるだけだろうし。」
うん、皇族をあいつ等呼ばわりするのはクレマさんぐらいだと思う。下手したら反逆罪とかで捕まっちゃうもんね。
相変わらず皇族になんの恨みがあるのかってぐらいに毛嫌いしているクレマさん。
クレアさんを取り合ったって言ってたけどその時に何かされたのかな…
「まぁまぁ、そんなこと言わず。僕入学初日に目立ちたくないしさ。ほら、一緒に行こう?」
「ナオがそう言うなら…」
クレマさんは相変わらず私を中心として世界が回っているらしい。私が今以上に成長したら大丈夫かな…
ずっと先の未来を心配しつつ、入学式が行われるであろう体育館らしき建物の中に入る。
前の世界と変わらず椅子がずらっと並んでおり、その前にはひな壇、そして教卓とマイクが設置されている。
そしてその上には我が帝国の国旗が掲げられている。
私達がイチャイチャしながら来たからか、並べられている椅子は結構埋まっており、色んな所から視線を感じる。
客寄せパンダの気分とはこのこと。
「この視線目障りだ。黙らせるか…」
「僕は気にしてないよ。あ、あそこ開いてる。座ろう?」
どうにかクレマさんを誘導し、座らせる。
普段、私には優しすぎるほどに優しいクレマさんだが仲間や家族、民などの守るべき存在以外に対しての態度が冷徹すぎるから、こんな場面ではヒヤヒヤする。
特に貴族やそれを鼻にかけている者に対して容赦がない。
私達を噂しながら見てくる視線はやまないが、そろそろ式が始まるだろう。ほんと、もうそれはそれは切実に目立ちたくないから大人しくしておくべきだ。
クレマさんが隣にいる時点でもう目立ってるのは否めないけど…
33
あなたにおすすめの小説
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる