ロリ巨乳化した元男性 ~快楽なんかに絶対負けない！~

第12話

「えっあ、あの、お……私でよければ……」

男子生徒はガッツポーズをしながら俺の手を握った。

「じゃ、じゃあ週末に駅前で待ってるよ！」

そう言いながら男子生徒は走り去って言った……と思ったら戻ってきた。忙しないやつなんだな。

「お、おれ2年の松田秀作まつだしゅうさくって言います！」

そう言いながらまた走り去っていった、足音が遠くなるから今度こそ来ないだろう。その間に俺は先生に会わないように教室を後にして家へと帰って行った。が、俺は頭を抱えた。結局デートすることになったが……男女のデートって何するんだ？水族館とか映画館行ってその後ホテルで行為に及ぶのか？！俺は前の身体ではデートなんてしたことがなかったから何をすればいいのか分からなかった。
あの後学校から家に帰る前に、梶原先生からは軽い謝罪があったが……。目は未だに獲物を狙うような目をしていた。しばらく先生と2人きりになるような状況は避けよう……。俺は帰ったら鈴自室に呼んでデートの件について相談してみた。

「ねぇ鈴ちゃん、デ、デートって何をしたらいいのかな？」

鈴はテンションを上げながら俺の部屋のクローゼットを開けた。

「だったら、お洒落して行かなきゃね！」

そう言いながら俺の服を見始めた。
しかし出てくるのは短いタンクトップとホットパンツのような丈の短く、露出の多い服しかない。前の身体の持ち主は肉欲狂いのビッチだったのかもしれない。そして、このままだと俺もそうなるかもしれないということだ。

(服といい携帯の中といい、こんな可愛い顔してビッチだったのかよ……。)

病院にいた時に気になって携帯の中の写真やRAILなんかを見ていたが、チャラそうな男との行為中の写真だったり、親ほど年の離れた男性に笑顔で腰を振る動画だったりで前の持ち主がどんな人間だったかよく分かるものしか無かった。
動画なんかは大きな喘ぎ声をあげながら卑猥な言葉を放っていた。身体自体は変わらないのだからきっと俺も男と行為を行えば動画以上に酷い顔をしながら快楽に陥るのだろう。

今はあの男子生徒とのデートのための服装を考えないと、そう思いながらいくつか来てみて1番露出の少ないジーパンとタンクトップ、あとは携帯と財布という形に落ち着いた。鈴からは不満そうな声が飛んできたが、そもそも服自体がないのだから今回はこの服装で行くしかない。
その後、鈴から複数入った錠剤を渡された。俺が何か分からずにキョトンとしていると鈴が

「これ、アフターピルだよ。デートでナマで出されたらこれ飲まなきゃ赤ちゃんできちゃうよ？」

俺は男と行為を行うつもりもないが、もし無理やりにでも襲われたら勝てる気もしないし一応貰っておいた。