経営者を目指し、経営者になってからの男の道のり

ムーワ

文字の大きさ
上 下
7 / 11
第7章

問題のある子どもたちの対処法

しおりを挟む
大山が問題児に激怒した。

すると中一にしては体格のよかった子どもは大山にむかって「うるせえ」と叫んだ。

さらにその子どもは大山に「相撲やろうぜ」と突然いいだしたのだ。

大山は「よし、かかってこい」といったので「えっ」と正直ビックリしてしまった。

私は心の中でこんなところで相撲なんてやっていいのかよと思ったが、「時すでに遅し」

中一の子が大山に飛びかかっていったのだ。中一の子と大山はがっぷりよつになって中一の子が押していったが、大山が上手投げをして中一の子を投げ飛ばしたのだ。

私は「大山先生投げたらダメだよ」と叫んだ。

中一の子は涙目になりながら「バカヤロー」と叫んで帰ってしまった。

その光景をみていた中学生たちもいつもの大山とは違う一面を見せたので驚いて少したったら授業を再開して、私が帰ってしまった中一の子の家にフォローの電話を入れた。

その子の家の母親は話のわかる人だったので「うちの子がご迷惑おかけしてすみません」ですんでよかったが、仮に大山が投げ飛ばして怪我でもさせていたら大変なことになっていたと思う。

その子はその後も来たのでよかったが、その子は集団授業からは外して、私が個別で英語を教えることになってしまった。

私は全く英語を教えたこともなかったし、大変だなぁと思ったが大山からは問題をやらせるだけでいいからと言われた。

だからその子には英語を教えるというよりは、英語をやらせる指導スタイルだった。

具体的には教科書の単語をノートに書かせたり、問題を解かせて答え合わせをするような感じだったが、それなりに真面目にやっていたので成績が上がり、保護者からは誉められ以前に比べればその子も真面目に授業を受けるようになった。

こんな感じで大山のグループ授業の中でまわりに迷惑をかけたりする子どもは私が個別で英語の指導をするようになっていった。

大山が担当する子どもは小中学生だけではなく、高校生もいた。

グループ授業をやるのは小中学生だけで高校生は個別の授業が中心だった。

留学経験もあり、外国語専門の大学を卒業している大山の代わりを私がすることは不可能だったが、何度かイレギュラー的なことがあり、私が高校生に英語を教えることもあった。

といっても英語を教えるというよりは大山の指示にしたがって問題をやらせて本人に答え合わせをさせてできなかった問題を確認させるような感じだった。
 
こんな感じで月日が半年ほど過ぎていき、子どもたちは30人ぐらいになりそこそこ私も給料をもらえるようになり、大山も家庭教師や予備校講師の仕事も減らしていくようになった(続)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

処理中です...