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第三章
つかの間の幸せですわ
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10歳の時に聖女認定が出来なかったので改めて受けることになりました。
そんなある日ですわ。お父様に呼ばれてお部屋に行きました。
「アイラは聖女様になりたくない思いは変わらないのかな?」
お父様に問われました。
地味に静かに目立たなくが私の目標ですがキメラ事件の時に実験された人達を元の人間に戻してしまったので力が無いではもう通りません。
至る所に報告はいっているでしょうから。
それに多分ルカさんは神子様に間違いありませんわ。暫くぶりに神子様が誕生されるのです。何か色々ありそうな予感しかありませんの。
そんな中でルカさんを1人には出来ませんわ。聖女様なら神子様の側に居られるのです。
ルカさんの祖父にあたるカミュさん、キルジーさんをはじめとする島民の皆さんにルカさんを守りますとお約束してきましたもの!
色々考えた結果、私は聖女様になる事にしたのです。
「ルカさんは島でずっと私を守ってくれました。今度は私がルカさんを守る番ですわ。ですので聖女様になります」
少し驚いた様子のお父様でしたがそうかと頷きました。
「ルカくんを守る......か。何か嫌な予感があるのかい?」
「そのう......お父様、私に神託を聞かせてもらえませんか?」
「やはりそれか。アイラが聖女様になったら教えれるよ。今は一般人だから駄目だけれどね」
そうくると思ってましたわよ。
だからそれもあって聖女様になるのですわ。
「ふふふ。そうですわね」
私はお父様に微笑みました。
「ん。やはりアイラには聖女様になってもらった方がいい。私もルネも聖女様が住んでいる教会や勉強をする教会などを守る仕事だ。いつでもアイラを守ってあげれる。リリーは反対するだろうけど私達が居るから少しは安心だろう」
お兄様の場合は逆に心配ですがミカエル様が側にいるので大丈夫かしらね。
「お兄様にミカエル様を付けたのはお父様ですか?」
「そうだ。かなり優秀な聖騎士だと噂があってね。あの子を抑えれる器だと判断したのだよ」
「ふふふ。本当にミカエル様は凄いですわ。お兄様はミカエル様の言う事なら何でも聞きますもの」
「ミカエル様は地方出身ですの?」
「気になるのかい?確かにハンサムだよな、ミカエルは」
「そ、そんな意味ではありませんわ。何故か初対面だったのに懐かしい感じがしたものですからもしかして幼い頃に何処かで会った事があるのかと」
「地方出身だったと思ったな~。でもあんなハンサムは一度見たら忘れないのではないか?」
そうですわよね。
私の勘違いかしら?
「履歴を調べてみるかい?」
「いいえ。そこまでは。私の勘違いだったかも知れませんわ」
お父様には誤魔化したりしないできちんと認定を受ける約束をしました。
お部屋から出るとルカさんが廊下を歩いて来ましたわ。
「アイラ!広い屋敷だな!アイラの部屋に行こうと思って歩いてたら全然違う場所に来ちゃってた」
ルカさんのとびっきりの笑顔ですわ!
やはり私はこの笑顔を守りたい。
絶対に守ってみせますわ。
「何かあった?」
ルカさんが心配そうに私の顔を見ます。
「ルカさん、少しお庭歩きませんか?今はあまりお花は咲いていませんけど庭師が綺麗にしてくれてますので」
「うん。庭に行くのは初めてだから楽しみだな」
ルカさんは自然が大好きなのですわ。
島に居た時も流星群を見に誘ってくれました。
2人でお庭にあるガゼボに行き木の椅子に座りながら景色を眺めました。
「アイラの聖女認定と同じ日に神子認定をするって言われた。俺、本当に神子様なんだろうか?」
ルカさんが空を見上げながら呟く様に言いましたわ。
「不安ですの?島に帰りたいですか?」
「不安は、不安だけどアイラと一緒に居たいから島には帰らないよ」
ニッコリ笑うルカさん。
癒されますわ。私はルカさんの笑顔が大好きですの。
「ルカさんが島で私を守ってくれていた様に王都では私が守りますわ。あ、私にかけてくれていた術は解除しているのですよね?」
「うん。アイラのお父さんに解除しなさいと言われたから。俺はずっとかけててもいいと思ってたんだけどな」
「駄目ですわ。命をかける術なんて」
「俺はアイラの為なら命かけれるから」
真っ赤になりながら私を見て言いましたわ。私もつられて真っ赤になってると思います。
「ありがとうございます。でも命はかけないで下さいね。ルカさんが居なくなってしまったら悲しむ方が沢山いますもの」
「アイラも?アイラも俺が死んだら悲しんでくれるのか?」
「当たり前ですわ!ルカさんが居ない世界なんて考えられないです」
私は下を向いて小さな声で呟きました。
「そうか!そうなんだ」
ルカさんが嬉しそうに叫びました。
「で、ですのでルカさんが神子様になっても私は側に居て守りますわ」
「そんな、逆に聖女様になったアイラを俺が守るから!」
私達は同じ事を考えていたようですわね。2人で顔を見合わせて笑いました。
こんな平和で幸せな時間がずっと続けば良いですのに。
でも私達はまた事件に巻き込まれる事になるのですわ。
そんなある日ですわ。お父様に呼ばれてお部屋に行きました。
「アイラは聖女様になりたくない思いは変わらないのかな?」
お父様に問われました。
地味に静かに目立たなくが私の目標ですがキメラ事件の時に実験された人達を元の人間に戻してしまったので力が無いではもう通りません。
至る所に報告はいっているでしょうから。
それに多分ルカさんは神子様に間違いありませんわ。暫くぶりに神子様が誕生されるのです。何か色々ありそうな予感しかありませんの。
そんな中でルカさんを1人には出来ませんわ。聖女様なら神子様の側に居られるのです。
ルカさんの祖父にあたるカミュさん、キルジーさんをはじめとする島民の皆さんにルカさんを守りますとお約束してきましたもの!
色々考えた結果、私は聖女様になる事にしたのです。
「ルカさんは島でずっと私を守ってくれました。今度は私がルカさんを守る番ですわ。ですので聖女様になります」
少し驚いた様子のお父様でしたがそうかと頷きました。
「ルカくんを守る......か。何か嫌な予感があるのかい?」
「そのう......お父様、私に神託を聞かせてもらえませんか?」
「やはりそれか。アイラが聖女様になったら教えれるよ。今は一般人だから駄目だけれどね」
そうくると思ってましたわよ。
だからそれもあって聖女様になるのですわ。
「ふふふ。そうですわね」
私はお父様に微笑みました。
「ん。やはりアイラには聖女様になってもらった方がいい。私もルネも聖女様が住んでいる教会や勉強をする教会などを守る仕事だ。いつでもアイラを守ってあげれる。リリーは反対するだろうけど私達が居るから少しは安心だろう」
お兄様の場合は逆に心配ですがミカエル様が側にいるので大丈夫かしらね。
「お兄様にミカエル様を付けたのはお父様ですか?」
「そうだ。かなり優秀な聖騎士だと噂があってね。あの子を抑えれる器だと判断したのだよ」
「ふふふ。本当にミカエル様は凄いですわ。お兄様はミカエル様の言う事なら何でも聞きますもの」
「ミカエル様は地方出身ですの?」
「気になるのかい?確かにハンサムだよな、ミカエルは」
「そ、そんな意味ではありませんわ。何故か初対面だったのに懐かしい感じがしたものですからもしかして幼い頃に何処かで会った事があるのかと」
「地方出身だったと思ったな~。でもあんなハンサムは一度見たら忘れないのではないか?」
そうですわよね。
私の勘違いかしら?
「履歴を調べてみるかい?」
「いいえ。そこまでは。私の勘違いだったかも知れませんわ」
お父様には誤魔化したりしないできちんと認定を受ける約束をしました。
お部屋から出るとルカさんが廊下を歩いて来ましたわ。
「アイラ!広い屋敷だな!アイラの部屋に行こうと思って歩いてたら全然違う場所に来ちゃってた」
ルカさんのとびっきりの笑顔ですわ!
やはり私はこの笑顔を守りたい。
絶対に守ってみせますわ。
「何かあった?」
ルカさんが心配そうに私の顔を見ます。
「ルカさん、少しお庭歩きませんか?今はあまりお花は咲いていませんけど庭師が綺麗にしてくれてますので」
「うん。庭に行くのは初めてだから楽しみだな」
ルカさんは自然が大好きなのですわ。
島に居た時も流星群を見に誘ってくれました。
2人でお庭にあるガゼボに行き木の椅子に座りながら景色を眺めました。
「アイラの聖女認定と同じ日に神子認定をするって言われた。俺、本当に神子様なんだろうか?」
ルカさんが空を見上げながら呟く様に言いましたわ。
「不安ですの?島に帰りたいですか?」
「不安は、不安だけどアイラと一緒に居たいから島には帰らないよ」
ニッコリ笑うルカさん。
癒されますわ。私はルカさんの笑顔が大好きですの。
「ルカさんが島で私を守ってくれていた様に王都では私が守りますわ。あ、私にかけてくれていた術は解除しているのですよね?」
「うん。アイラのお父さんに解除しなさいと言われたから。俺はずっとかけててもいいと思ってたんだけどな」
「駄目ですわ。命をかける術なんて」
「俺はアイラの為なら命かけれるから」
真っ赤になりながら私を見て言いましたわ。私もつられて真っ赤になってると思います。
「ありがとうございます。でも命はかけないで下さいね。ルカさんが居なくなってしまったら悲しむ方が沢山いますもの」
「アイラも?アイラも俺が死んだら悲しんでくれるのか?」
「当たり前ですわ!ルカさんが居ない世界なんて考えられないです」
私は下を向いて小さな声で呟きました。
「そうか!そうなんだ」
ルカさんが嬉しそうに叫びました。
「で、ですのでルカさんが神子様になっても私は側に居て守りますわ」
「そんな、逆に聖女様になったアイラを俺が守るから!」
私達は同じ事を考えていたようですわね。2人で顔を見合わせて笑いました。
こんな平和で幸せな時間がずっと続けば良いですのに。
でも私達はまた事件に巻き込まれる事になるのですわ。
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