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残月記番外編・反魂二
31(R18+G要素を含んでいます)
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「んっ・・・」
「ふうっ・・・ん・・・」
僅かに開いた唇から聞こえる声は女のように高く、自身の雄を執拗に攻めるその舌は驚くほどに熱く柔い。
時折漏れる吐息がやけに五月蠅く耳に響くのはきっと気のせいではないだろう。
遠雷は唇を強く噛み、眉間に皺を寄せたまま、フウフウと荒い息を吐き続けている。
一瞬でも気を抜けば、蜘蛛の糸に絡まる羽虫と同じだと頭のどこかでは分かっているはずなのに、覚えのある熱と舌の動きに頭の芯がぼんやりとするだけで、止めることが出来ないままだ。
(そもそも・・・こいつらは・・・どこから・・・?)
そんな事を考えながら、視線を左下に向けてみて初めてその者の顔を見た。
濁る視界の中でもハッキリと分かるその顔は美人画のように美しく、触れれば蕩けてしまいそうだ。
閉じた瞳の睫毛は長く、苦しげに歪む眉には何処か悲しみの色が浮かんでいる。
「・・・・・・」
遠雷はカチカチと震える歯をそのままに、今度は他の二名の顔にも視線を向けた。
そうして初めて、ヒュッと息を吸い込むと能面のような表情で、ただ瞬きを繰り返した。
「・・・・・・」
同じだったのだ。
肩から落ちる髪の長さも、瞼の奥から覗く藍色の瞳さえも、一寸の狂いも無い顔が眼前に座している。
何処か妖艶な香りを纏いながら欲を乞うその姿に、冷える何かを感じつつも目を離すことが出来なかったのだ。
雨露を浴びた蜘蛛の糸のような繊細さとは裏腹に、じわじわと迫り来る薄気味悪さが絡まって、遠雷はゴクリと喉を震わせると先程よりも長く息を吐き出した。
それは嫌悪から来るものなのか。
それとも、この先に待ち受ける攻撃への恐怖から来るものなのか。
言葉にならないその感情の闇を暴くように誘う熱だけが、ひび割れて散る陶器のように、砕けては堕ちていく。
「・・・ぅ・・・」
ぴちゃりと響く水音に、閉じかけた遠雷の唇から甘い吐息が漏れては溶ける。
左右の者の指が何度も遠雷の腿を上下に摩り、唇を昂ぶりに沿うように這わしている。
唾液をたっぷりと含ませながら、舌を左右に動かす度に遠雷の肩が跳ね、びくりと腰を震わせた。
「・・・ぐっ・・やめ・・・っ」
(それ以上は・・・っ!勃っ・・・!)
次第に中心の者が遠雷の先端に軽く口付けを落とすと、小さくぷっくりと膨らんだ唇を開き、やや硬くなったその雄をゆっくりと口に含み始めた。
唾液を含んだまま、中心にあるその窪みに舌先をグネグネと押し付けながら、ぺろりと舐めると、再び、窪みをクネクネと押すように攻め立てている。
ちゅうっと強く吸い、頭を前後に揺らすその者の唇からは「んっ・・・んっ」と声が漏れ、形の良い眉が苦痛に歪んだ。
じゅぶじゅぶと漏れる水音とチロチロと動く舌の感触に、遠雷が「ひっ」と小さな声を漏らせば、それが心地良いのだと理解したその者の眉が緩み、昂ぶりの先に舌を滑らせると左右に動かしながら先端を強く吸い上げた。
「ふうっ・・・ん・・・」
僅かに開いた唇から聞こえる声は女のように高く、自身の雄を執拗に攻めるその舌は驚くほどに熱く柔い。
時折漏れる吐息がやけに五月蠅く耳に響くのはきっと気のせいではないだろう。
遠雷は唇を強く噛み、眉間に皺を寄せたまま、フウフウと荒い息を吐き続けている。
一瞬でも気を抜けば、蜘蛛の糸に絡まる羽虫と同じだと頭のどこかでは分かっているはずなのに、覚えのある熱と舌の動きに頭の芯がぼんやりとするだけで、止めることが出来ないままだ。
(そもそも・・・こいつらは・・・どこから・・・?)
そんな事を考えながら、視線を左下に向けてみて初めてその者の顔を見た。
濁る視界の中でもハッキリと分かるその顔は美人画のように美しく、触れれば蕩けてしまいそうだ。
閉じた瞳の睫毛は長く、苦しげに歪む眉には何処か悲しみの色が浮かんでいる。
「・・・・・・」
遠雷はカチカチと震える歯をそのままに、今度は他の二名の顔にも視線を向けた。
そうして初めて、ヒュッと息を吸い込むと能面のような表情で、ただ瞬きを繰り返した。
「・・・・・・」
同じだったのだ。
肩から落ちる髪の長さも、瞼の奥から覗く藍色の瞳さえも、一寸の狂いも無い顔が眼前に座している。
何処か妖艶な香りを纏いながら欲を乞うその姿に、冷える何かを感じつつも目を離すことが出来なかったのだ。
雨露を浴びた蜘蛛の糸のような繊細さとは裏腹に、じわじわと迫り来る薄気味悪さが絡まって、遠雷はゴクリと喉を震わせると先程よりも長く息を吐き出した。
それは嫌悪から来るものなのか。
それとも、この先に待ち受ける攻撃への恐怖から来るものなのか。
言葉にならないその感情の闇を暴くように誘う熱だけが、ひび割れて散る陶器のように、砕けては堕ちていく。
「・・・ぅ・・・」
ぴちゃりと響く水音に、閉じかけた遠雷の唇から甘い吐息が漏れては溶ける。
左右の者の指が何度も遠雷の腿を上下に摩り、唇を昂ぶりに沿うように這わしている。
唾液をたっぷりと含ませながら、舌を左右に動かす度に遠雷の肩が跳ね、びくりと腰を震わせた。
「・・・ぐっ・・やめ・・・っ」
(それ以上は・・・っ!勃っ・・・!)
次第に中心の者が遠雷の先端に軽く口付けを落とすと、小さくぷっくりと膨らんだ唇を開き、やや硬くなったその雄をゆっくりと口に含み始めた。
唾液を含んだまま、中心にあるその窪みに舌先をグネグネと押し付けながら、ぺろりと舐めると、再び、窪みをクネクネと押すように攻め立てている。
ちゅうっと強く吸い、頭を前後に揺らすその者の唇からは「んっ・・・んっ」と声が漏れ、形の良い眉が苦痛に歪んだ。
じゅぶじゅぶと漏れる水音とチロチロと動く舌の感触に、遠雷が「ひっ」と小さな声を漏らせば、それが心地良いのだと理解したその者の眉が緩み、昂ぶりの先に舌を滑らせると左右に動かしながら先端を強く吸い上げた。
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