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残月記番外編・反魂二
32(R18+G要素を含んでいます)
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「・・・ぅあっ・・・」
微かな痛みと痺れるような感覚にビクリと腰を揺らせば、その反応を楽しむかのように、左右から小さく笑う声が聞こえてくる。
(・・・この声?男か?女か?・・・どっちだ?)
両脇に座す者は、遠雷の雄の裏筋に舌を這わせたかと思えば、ゆっくりと指で前後に扱き始めた。
扱くような手つきとは思えない指の動きに疑問を感じた遠雷が視線を下方に向けると、顔を僅かに上げたまま、角度を変えながら互いの唇を吸い合う頭が見えた。
互いを求めるように動く唇から覗く桃色の舌と甘い吐息に、遠雷の妖核がドクンと高鳴り、眼前で披露される淫猥な姿と、舌から与えられる愛撫に遠雷の雄が少しずつ昂ぶりを見せ始める。
それを知った他の腕が彼の肌をゆっくりと撫でるように近づいて来た。
遠雷の雄に口淫を繰り返していた者は、ゆっくりと唇を離すと昂った遠雷の雄をゆっくりと指で持ち上げ、啄むような口付けを何度も落としていく。
両脇に座していた者は舌を転がすように遠雷の雄を舐め回すと、再び互いの唇を強く吸い合った。
「・・・う・・・うぁ・・・」
くにゅくにゅと雄の中心を舌で押すように舐める度に、ビクビクと遠雷の腰が跳ねる。
唇をすぼめながら、じゅぶじゅぶと口淫を繰り返す者の動きに合わせるように、ゆっくりと反り立っていく自身の雄を前にして、彼は無意識に眼前の者に手を伸ばして後頭部をわし掴みたい衝動に駆られてしまった。
(くそっ・・・こんな状態だっていうのに・・・反応するなよ!)
呼吸が上手く出来ないまま、どうにかして逃れようとするものの、伸びた沢山の腕はくすぐるような手つきで何度も遠雷の胸の先端をつつき、腰から腹部、太腿へとその指を滑らせていく。
鈍い痛みと圧迫感に加えて繰り返される愛撫の数々に、遠雷の背筋が強張り、段々と視界が滲んでいった。
「・・・やめ・・・っ・・・!」
何度も頭を振りながら、やめて欲しいと懇願する遠雷の呼吸が先程よりも荒くなる。
沢山の腕が太腿を滑り、自身の局部へと伸びた瞬間、その先に待つであろう覚えのある行為に遠雷は目を大きく見開くと、どうにかしてその腕を振り払おうとした。
しかし、彼の動きを封じるように伸びた腕が蔦のように遠雷の腕へと絡みついている。
「ぐっ!」
腕を前に振りながら引き離そうとするものの、絡む腕は茨のようにギュウギュウと締めつけるだけでびくともしない。
「・・・っ!」
この力の根源は師匠の妖気であると頭のどこかでは分かっているはずなのに、突破口が見つからない。
(くそっ!何処か・・・何処かあるはずだ!・・・何か・・・指の一本でも動けば・・・!)
そう思う遠雷の表情に焦りの色が段々と浮かんでいく。
妖核は耳まで届きそうな程の音を奏でながら、遠雷に対して警鐘を鳴らし続けている。
「・・・くそ・・・何処だ?」
そう呟いた遠雷の全身がビクリと強張った。
「・・・っ!!」
全身が甘く痺れ、その震えは頭の芯までも突き抜けていく。
「なっ・・・なっ・・・」
無意識に顎をカチカチと鳴らしながら、ぶるりと上半身を震わせた遠雷がゆっくりと振り返れば、左右に座していたはずの者と視線がかち合った。
「・・・・・・」
いつの間に移動したのか。
伏せていた時には気付かなかったが、よく見れば女性に比べると逞しく腕も太い。
肩まで伸びた白銀の髪を後ろに纏めた美しい顔立ちの男が遠雷の背中に張り付いているではないか。
「・・・・・・」
その男を見た遠雷の顔から全ての感情が消え、伝う汗が顎へと落ちた。
「・・・ぃ・・・」
「まぁ待て。ゆっくりと楽しもうじゃないか?なぁ?」
遠雷の耳に唇を近づけながら囁くその者の声は低く、男性と変わらない。
息を含ませたようなその声に遠雷の肩がビクリと跳ねる。
その者は遠雷の耳に舌を這わせたかと思えば、ぴちゃぴちゃと舐め始めた。
「・・・ひ・・・」
じんわりと伝う熱に混ざるように、水音が跳ねる。
眉間に皺を寄せたまま瞳を閉じる遠雷の反応を楽しむように、その者は遠雷の耳たぶを甘く噛むとフッと息を吹きかけた。
微かな痛みと痺れるような感覚にビクリと腰を揺らせば、その反応を楽しむかのように、左右から小さく笑う声が聞こえてくる。
(・・・この声?男か?女か?・・・どっちだ?)
両脇に座す者は、遠雷の雄の裏筋に舌を這わせたかと思えば、ゆっくりと指で前後に扱き始めた。
扱くような手つきとは思えない指の動きに疑問を感じた遠雷が視線を下方に向けると、顔を僅かに上げたまま、角度を変えながら互いの唇を吸い合う頭が見えた。
互いを求めるように動く唇から覗く桃色の舌と甘い吐息に、遠雷の妖核がドクンと高鳴り、眼前で披露される淫猥な姿と、舌から与えられる愛撫に遠雷の雄が少しずつ昂ぶりを見せ始める。
それを知った他の腕が彼の肌をゆっくりと撫でるように近づいて来た。
遠雷の雄に口淫を繰り返していた者は、ゆっくりと唇を離すと昂った遠雷の雄をゆっくりと指で持ち上げ、啄むような口付けを何度も落としていく。
両脇に座していた者は舌を転がすように遠雷の雄を舐め回すと、再び互いの唇を強く吸い合った。
「・・・う・・・うぁ・・・」
くにゅくにゅと雄の中心を舌で押すように舐める度に、ビクビクと遠雷の腰が跳ねる。
唇をすぼめながら、じゅぶじゅぶと口淫を繰り返す者の動きに合わせるように、ゆっくりと反り立っていく自身の雄を前にして、彼は無意識に眼前の者に手を伸ばして後頭部をわし掴みたい衝動に駆られてしまった。
(くそっ・・・こんな状態だっていうのに・・・反応するなよ!)
呼吸が上手く出来ないまま、どうにかして逃れようとするものの、伸びた沢山の腕はくすぐるような手つきで何度も遠雷の胸の先端をつつき、腰から腹部、太腿へとその指を滑らせていく。
鈍い痛みと圧迫感に加えて繰り返される愛撫の数々に、遠雷の背筋が強張り、段々と視界が滲んでいった。
「・・・やめ・・・っ・・・!」
何度も頭を振りながら、やめて欲しいと懇願する遠雷の呼吸が先程よりも荒くなる。
沢山の腕が太腿を滑り、自身の局部へと伸びた瞬間、その先に待つであろう覚えのある行為に遠雷は目を大きく見開くと、どうにかしてその腕を振り払おうとした。
しかし、彼の動きを封じるように伸びた腕が蔦のように遠雷の腕へと絡みついている。
「ぐっ!」
腕を前に振りながら引き離そうとするものの、絡む腕は茨のようにギュウギュウと締めつけるだけでびくともしない。
「・・・っ!」
この力の根源は師匠の妖気であると頭のどこかでは分かっているはずなのに、突破口が見つからない。
(くそっ!何処か・・・何処かあるはずだ!・・・何か・・・指の一本でも動けば・・・!)
そう思う遠雷の表情に焦りの色が段々と浮かんでいく。
妖核は耳まで届きそうな程の音を奏でながら、遠雷に対して警鐘を鳴らし続けている。
「・・・くそ・・・何処だ?」
そう呟いた遠雷の全身がビクリと強張った。
「・・・っ!!」
全身が甘く痺れ、その震えは頭の芯までも突き抜けていく。
「なっ・・・なっ・・・」
無意識に顎をカチカチと鳴らしながら、ぶるりと上半身を震わせた遠雷がゆっくりと振り返れば、左右に座していたはずの者と視線がかち合った。
「・・・・・・」
いつの間に移動したのか。
伏せていた時には気付かなかったが、よく見れば女性に比べると逞しく腕も太い。
肩まで伸びた白銀の髪を後ろに纏めた美しい顔立ちの男が遠雷の背中に張り付いているではないか。
「・・・・・・」
その男を見た遠雷の顔から全ての感情が消え、伝う汗が顎へと落ちた。
「・・・ぃ・・・」
「まぁ待て。ゆっくりと楽しもうじゃないか?なぁ?」
遠雷の耳に唇を近づけながら囁くその者の声は低く、男性と変わらない。
息を含ませたようなその声に遠雷の肩がビクリと跳ねる。
その者は遠雷の耳に舌を這わせたかと思えば、ぴちゃぴちゃと舐め始めた。
「・・・ひ・・・」
じんわりと伝う熱に混ざるように、水音が跳ねる。
眉間に皺を寄せたまま瞳を閉じる遠雷の反応を楽しむように、その者は遠雷の耳たぶを甘く噛むとフッと息を吹きかけた。
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