6 / 8
4話
しおりを挟む
シスターS:「お嬢様方、カップをお探しなのですか?」
シスターY:「教会の台所に余っているマグカップがありまして……見に行きませんか?」
コロロ:「……はい、見に行くー」
コロロはシスターYについて行った。
マイ:「友達を待っていて……」
シスターS:「お二人と同い年くらいの方ですか?」
マイ:「金髪なんですけど……」
シスターS:「教会のお手洗いで、すれ違った気がします」
マイ:「そうですか……、お手洗いまで案内してもらってもいいですか?」
(お手洗い前に到着)
マイ:「シスターさん」
シスターS:「どうかいたしましたか?」
マイ:「シスターさんって、男性の方ですか?」
シスターS:「……男に見えますか?」
マイ:「今日、バザーに来ていたお客さんの中に金髪だったのは、初老の女性かウチの隊のチャラ男だけです」
マイ:「どうして、お手洗いで……すれ違うんですか?」
シスターS:「困りました。とてもとても困りました。喋れば喋るほどにボロが出てしまいますね。私の声は天の使いに選ばれし彼の方のみの為にあるというのに……」
マイ:「ダーウィンはどこにいるの?」
シスターS:「彼の方が直々に罪と共に世界を見つめる目となることをお許しになるでしょう!」
マイ:「あの、申し訳ないんですけどぉ」
シスターS:「はい?」
マイ:「もういいです。シスターさんと話すの」
シスターSが目視で追えないほどの速さで、マイはシスターSの眉間に鋭く尖った黒く塗られた針を刺した。
シスターS:「な…な…ななな。何をしたア?」
(マイは冷たい視線をシスターSに向けた)
マイ:「……安心して。……致死量じゃないから。筋肉の付き方が、あなた達、常人離れしてんのよ」
マイ:「(M)ダーウィン、君もZ適正Aプラスでしょ?…負けないでよ」
(間)
コロロは教会の台所にいた。
散乱した包丁を1本ずつ床に突き刺す。
シスターY:「は……は……」
コロロ:「良かった。シスターさんの中にムゲンがいなくて。いたとしたら……かなり厄介だった」
ラスト1本の包丁の切っ先をシスターYの━━。
コロロ:「……えい」
グサ
顔の数ミリ前に突き刺した。
シスターY:「……ひっ」
シスターYは白目を剥いて意識を失った。
コロロがワイヤレスイヤホンに触れる。
コロロ:「もしもし、染毬ちゃん?エマージェンシー信号?ダーウィンから届いてたんだ。……国道に大量のカラスの群れ?じゃあ、武器が届くまで時間がかかるの?」
コロロ:「(M)シスターさん二人を鎮圧することは……容易い。その心配はしていない。マイちゃんなら問題ない。問題はムゲン体を相手にしているであろうダーウィン……だよね」
ウスカカソ教会内。
ダーウィン:「……!!」
幾度となくダーウィンはパンチを、黒衣の男に打とうとするも急所に届く前に漆黒の翼がそれを防ぐ。
ダーウィン:「(M)翼に殴打は通じないかぁ」
黒衣の男:「残念だったね。君らに残虐を強制する剣が無ければ、普通の少年少女であるというのに…」
黒衣の男:「君らの罪は、私が本拠地ごと潰してしまおう。君らは安らかに見守っててくれ」
ダーウィン:「アンタの目的がイマイチ、理解できないんだが?」
黒衣の男:「先ほどに言っただろう。君らの罪を神の、天から舞い降りた真なる神と共になり……ギャベルを叩くのさ」
ダーウィン:「うっっわッ!」
(黒衣の男の頭が、カラスの頭へと変貌した)
ダーウィン:「こうなってしまったら、もう何を言っても無駄だよね」
ダーウィン:「まあ、僕が死んでも……武器は届くだろうし、何とかなるかな」
黒衣の男:「アンシンシロ、キミノシタイハ、ホネモノコラナイ」
ダーウィンはワイヤレスイヤホンを二、三度触った。
ダーウィン:「涼川ダーウィン、Z適正Aプラス。Z周波数、2段階限定解除を申請する」
AI:エミット。ゼットレーイ。コードS。
染毬:『2段階限定解除を許可します。3分間でいいから……耐えなさい。間に合わせるわ』
ダーウィン:「(M)Z周波数の2段階解除ってことはZ周波ベータ……だよな。染毬博士の声、初めて聞いたや」
黒衣の男:「(M)涼川ダーウィンというのかい?君を天へ帰すときは、名前を呼んで導こうじゃないか!」
Z周波数ベータが耳から入り、脳から骨へ、全身の血管はドクドクと巡る。
(苦悶の表情を浮かべる)
ダーウィン:「……ぐっ」
ダーウィンに黒衣の男が人のモノではなくなった爪を立てて迫る!
シスターY:「教会の台所に余っているマグカップがありまして……見に行きませんか?」
コロロ:「……はい、見に行くー」
コロロはシスターYについて行った。
マイ:「友達を待っていて……」
シスターS:「お二人と同い年くらいの方ですか?」
マイ:「金髪なんですけど……」
シスターS:「教会のお手洗いで、すれ違った気がします」
マイ:「そうですか……、お手洗いまで案内してもらってもいいですか?」
(お手洗い前に到着)
マイ:「シスターさん」
シスターS:「どうかいたしましたか?」
マイ:「シスターさんって、男性の方ですか?」
シスターS:「……男に見えますか?」
マイ:「今日、バザーに来ていたお客さんの中に金髪だったのは、初老の女性かウチの隊のチャラ男だけです」
マイ:「どうして、お手洗いで……すれ違うんですか?」
シスターS:「困りました。とてもとても困りました。喋れば喋るほどにボロが出てしまいますね。私の声は天の使いに選ばれし彼の方のみの為にあるというのに……」
マイ:「ダーウィンはどこにいるの?」
シスターS:「彼の方が直々に罪と共に世界を見つめる目となることをお許しになるでしょう!」
マイ:「あの、申し訳ないんですけどぉ」
シスターS:「はい?」
マイ:「もういいです。シスターさんと話すの」
シスターSが目視で追えないほどの速さで、マイはシスターSの眉間に鋭く尖った黒く塗られた針を刺した。
シスターS:「な…な…ななな。何をしたア?」
(マイは冷たい視線をシスターSに向けた)
マイ:「……安心して。……致死量じゃないから。筋肉の付き方が、あなた達、常人離れしてんのよ」
マイ:「(M)ダーウィン、君もZ適正Aプラスでしょ?…負けないでよ」
(間)
コロロは教会の台所にいた。
散乱した包丁を1本ずつ床に突き刺す。
シスターY:「は……は……」
コロロ:「良かった。シスターさんの中にムゲンがいなくて。いたとしたら……かなり厄介だった」
ラスト1本の包丁の切っ先をシスターYの━━。
コロロ:「……えい」
グサ
顔の数ミリ前に突き刺した。
シスターY:「……ひっ」
シスターYは白目を剥いて意識を失った。
コロロがワイヤレスイヤホンに触れる。
コロロ:「もしもし、染毬ちゃん?エマージェンシー信号?ダーウィンから届いてたんだ。……国道に大量のカラスの群れ?じゃあ、武器が届くまで時間がかかるの?」
コロロ:「(M)シスターさん二人を鎮圧することは……容易い。その心配はしていない。マイちゃんなら問題ない。問題はムゲン体を相手にしているであろうダーウィン……だよね」
ウスカカソ教会内。
ダーウィン:「……!!」
幾度となくダーウィンはパンチを、黒衣の男に打とうとするも急所に届く前に漆黒の翼がそれを防ぐ。
ダーウィン:「(M)翼に殴打は通じないかぁ」
黒衣の男:「残念だったね。君らに残虐を強制する剣が無ければ、普通の少年少女であるというのに…」
黒衣の男:「君らの罪は、私が本拠地ごと潰してしまおう。君らは安らかに見守っててくれ」
ダーウィン:「アンタの目的がイマイチ、理解できないんだが?」
黒衣の男:「先ほどに言っただろう。君らの罪を神の、天から舞い降りた真なる神と共になり……ギャベルを叩くのさ」
ダーウィン:「うっっわッ!」
(黒衣の男の頭が、カラスの頭へと変貌した)
ダーウィン:「こうなってしまったら、もう何を言っても無駄だよね」
ダーウィン:「まあ、僕が死んでも……武器は届くだろうし、何とかなるかな」
黒衣の男:「アンシンシロ、キミノシタイハ、ホネモノコラナイ」
ダーウィンはワイヤレスイヤホンを二、三度触った。
ダーウィン:「涼川ダーウィン、Z適正Aプラス。Z周波数、2段階限定解除を申請する」
AI:エミット。ゼットレーイ。コードS。
染毬:『2段階限定解除を許可します。3分間でいいから……耐えなさい。間に合わせるわ』
ダーウィン:「(M)Z周波数の2段階解除ってことはZ周波ベータ……だよな。染毬博士の声、初めて聞いたや」
黒衣の男:「(M)涼川ダーウィンというのかい?君を天へ帰すときは、名前を呼んで導こうじゃないか!」
Z周波数ベータが耳から入り、脳から骨へ、全身の血管はドクドクと巡る。
(苦悶の表情を浮かべる)
ダーウィン:「……ぐっ」
ダーウィンに黒衣の男が人のモノではなくなった爪を立てて迫る!
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

声劇・シチュボ台本たち
ぐーすか
大衆娯楽
フリー台本たちです。
声劇、ボイスドラマ、シチュエーションボイス、朗読などにご使用ください。
使用許可不要です。(配信、商用、収益化などの際は 作者表記:ぐーすか を添えてください。できれば一報いただけると助かります)
自作発言・過度な改変は許可していません。
フリー声劇台本〜BL台本まとめ〜
摩訶子
恋愛
ボイコネのみで公開していた声劇台本の中からBLカテゴリーのものをこちらにも随時上げていきます。
ご使用の際には必ず「シナリオのご使用について」をお読み頂ますようよろしくお願いいたしますm(*_ _)m
【フリー台本】一人向け(ヤンデレもあるよ)
しゃどやま
恋愛
一人で読み上げることを想定した台本集です。五分以下のものが大半になっております。シチュエーションボイス/シチュボとして、声劇や朗読にお使いください。
別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる