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ユキの妊娠。アリシュア姫とジョシア王子の出会い
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「何かかなしいことが、ありましたか?」
アリシュア姫に声をかけるものがいた。第2王子のジョシアだった。
「私は第2王子のジョシアです。何かあればおっしゃってください」
と、優しく声をかけた。
「第2王子様、失礼しました。何でもございません。大丈夫です」
アリシュアはそう言って、部屋へ戻った。部屋に戻ったアリシュアは、さきほど出会ったジョシア王子様のことを思っていた。
「お優しい方」
アリシュア姫は、ポツリつぶやいた。
それからもレイド王子は毎夜ユキのもとへ通っていた。
3ヶ月後にユキが妊娠していることが、わかった。王様は
「レイドの子供ができた。安静にさせよ」
と、命じた。
妊娠してからも、ユキを安心させるためにレイド王子は毎夜ユキのもとにいた。
かなしみにくれたのは、アリシュア姫だった。1度も自分のもとには来てくださらないのに、側室には赤ン坊ができるなんて、あんまりよ。と、中庭でさめざめ泣いていた。
「アリシュア姫?泣いておられるのですか?」
あまりにも優しい言葉に、アリシュア姫はジョシア王子の胸をかりてないた。
「レイド王子は、1度も私のもとにはいらしてくださらないの。側室ばかり。私は何をしにきたのかしら」
と話して泣いた。
「話し相手になら、いつでもなりますよ。私をご利用ください」
ジョシア王子は言った。それから毎夜ジョシア王子がアリシュア姫のもとへ通うことになった。
第2王子ジョシアは、側室の子供で王妃に嫌われていた。第1王子も側室の子供。我が子は第3王子のレイド王子だった。王妃はレイド王子の嫁には、しっかりとした血筋の姫をとのぞんだのだ。
アリシュア姫に声をかけるものがいた。第2王子のジョシアだった。
「私は第2王子のジョシアです。何かあればおっしゃってください」
と、優しく声をかけた。
「第2王子様、失礼しました。何でもございません。大丈夫です」
アリシュアはそう言って、部屋へ戻った。部屋に戻ったアリシュアは、さきほど出会ったジョシア王子様のことを思っていた。
「お優しい方」
アリシュア姫は、ポツリつぶやいた。
それからもレイド王子は毎夜ユキのもとへ通っていた。
3ヶ月後にユキが妊娠していることが、わかった。王様は
「レイドの子供ができた。安静にさせよ」
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「アリシュア姫?泣いておられるのですか?」
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「レイド王子は、1度も私のもとにはいらしてくださらないの。側室ばかり。私は何をしにきたのかしら」
と話して泣いた。
「話し相手になら、いつでもなりますよ。私をご利用ください」
ジョシア王子は言った。それから毎夜ジョシア王子がアリシュア姫のもとへ通うことになった。
第2王子ジョシアは、側室の子供で王妃に嫌われていた。第1王子も側室の子供。我が子は第3王子のレイド王子だった。王妃はレイド王子の嫁には、しっかりとした血筋の姫をとのぞんだのだ。
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