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ユキは側室になる
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数日後、レイド王子様の結婚式が執り行われた。花嫁はもちろん隣国のアリシュア姫だった。アリシュア姫は馬車に乗りお城へ向かっている。周りの観衆は拍手や手を降り大歓迎だった。
お城に到着すると、つつがなく式がおわり、王宮のバルコニーへレイド王子様とアリシュア王女はならんだ。
観衆は拍手してお祝いした。しかし、当のレイド王子様は愛想笑いさえしなかった。表情はかたくアリシュア王女を見ることもしなかった。
アリシュア王女はドキドキしながら嫁いできた。うわさでは優しいレイド王子様。これからの幸せを胸に観衆に手を振っていた。花火もあがり落ち着いてきたころに、アリシュア王女は自室へもどった。
今夜ゆっくり語らうであろうレイド王子様のことを思っていた。
レイド王子様は、異例のはやさで側室ユキを王宮に迎え入れていた。
初夜はレイド王子様とユキでむかえていた。レイド王子様はユキに言った。
「ユキ以外の女性を愛することはない、毎夜通うから心せよ」
それ以降、アリシュア王女のもとにレイド王子様は一度もおとずれることは、なかった。毎夜ユキのもとにレイド王子様は通った。
アリシュア王女はかなしんでいた。
「レイド王子様は私には興味がないみたい、さみしい」
中庭にでてぽつり言った。
お城に到着すると、つつがなく式がおわり、王宮のバルコニーへレイド王子様とアリシュア王女はならんだ。
観衆は拍手してお祝いした。しかし、当のレイド王子様は愛想笑いさえしなかった。表情はかたくアリシュア王女を見ることもしなかった。
アリシュア王女はドキドキしながら嫁いできた。うわさでは優しいレイド王子様。これからの幸せを胸に観衆に手を振っていた。花火もあがり落ち着いてきたころに、アリシュア王女は自室へもどった。
今夜ゆっくり語らうであろうレイド王子様のことを思っていた。
レイド王子様は、異例のはやさで側室ユキを王宮に迎え入れていた。
初夜はレイド王子様とユキでむかえていた。レイド王子様はユキに言った。
「ユキ以外の女性を愛することはない、毎夜通うから心せよ」
それ以降、アリシュア王女のもとにレイド王子様は一度もおとずれることは、なかった。毎夜ユキのもとにレイド王子様は通った。
アリシュア王女はかなしんでいた。
「レイド王子様は私には興味がないみたい、さみしい」
中庭にでてぽつり言った。
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