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プロローグ サファ・ターン
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◆プロローグ サファ・ターン
俺は、勇者のサファイア・マーロウ。十八歳。
十歳のときに受けた鑑定の儀で、勇者と認定され。それ以後、勇者になるべく、王都で修行を積んできた。
先代の勇者が師匠になったが。もう俺より強くなった、と。彼が太鼓判を押すくらいには、強い。
なにせ、俺は。頑張ったのだ。
故郷にいる、俺の婚約者が。立派な勇者になってね、と言ってくれたから。
俺は、立派な勇者になったぜっ!
そして、俺は。つい最近。国王に、魔王討伐の指令を受けたのだ。
王都の民が、声援を送る、華々しい出征パレード。
国王と、王女や王子たちが、期待に満ちた笑顔で手を振る中。
勇者一行は、魔王城へと旅立っていったのだ。
だが、その前に。俺は、重要な任務を果たさなければならない。
「サファイアさま? この方角は、魔王城とは反対方向ですわ? どちらに行かれるのですか?」
勇者一行、パーティーの一員である、聖女兼ヒーラーのイオナが、俺にたずねた。
「俺の仲間を、迎えに行くんだ。俺の故郷にな?」
「まぁ、サファイアさまの故郷に? どうしましょう。いきなり、ご両親に挨拶とか…恥ずかしいですわ?」
イオナは、ハニーイエローの波打つ髪をふわふわ揺らし、なにやら頬を染めるが。
意味はわからない。
ま、イオナはともかく。
俺は、故郷の村に帰らなければならない理由があったのだ。
俺の婚約者、テオを、勇者一行の一員にするために。
あぁ、テオ。俺の婚約者。
彼と別れてから、八年の歳月が過ぎた。
あの子は、どれだけ可愛くなっているだろう。
故郷の村、ハージマで。俺とテオは、同じ年に生まれた幼馴染だ。
物心ついたときには、目の前に彼がいて。
俺は、彼だけをみつめて、育ったのだ。
黄緑色の髪は、短く、清潔に切りそろえられて。太陽の光が当たると、キラキラと輝いた。
子供の頃に、追いかけっこをした、緑の草原で。大きな口をあけて笑いながら、俺に手を振るテオは。
本当に可愛らしくて。
明るい日差しの下で輝く若草と、同じ髪色、瞳の色、なんだ。
健康的で、快活で、まるで太陽の化身のような、いつも元気いっぱいな、俺の自慢の幼馴染。
髪と同じ色の、黄緑の瞳は、宝石のようにきらめいていた。
俺は王都で、ペリドットという宝石をみつけたのだが。それが瞳に、はまっているみたいに、とっても綺麗で。
テオの瞳を見るのが、俺は好きだった。
性格は、普段は優しいけど。たまに、ちょっと負けず嫌いで。いつも俺のこと、怒って。小さな唇をツンと突き出していた。
けど。それが、可愛いっていうか?
恥ずかしがり屋で、怒りんぼ。それが、テオの標準だった。
怒りんぼ、と言っても。可愛いものだよ?
足をくじいたテオを、俺がおんぶして村に戻ったけど。
みんなに情けない姿を見られたのが、恥ずかしいって。怒るの。そんなものさ。
でも、それで、顔を赤くして。ちょっと涙目なの。
なんか、幼心に、俺の胸はキュンキュンしちゃったよ。
俺は、テオの顔を可愛いって思っているけど。
一般的には、特別、美形というわけではないかもしれないな?
ま、王都の、美形と言われる人たちとは、系統が違うっていうだけだけど。
それに。男は顔じゃないっ。
テオは、なんて言ったって、男気があって、正義感が強いんだ。人間性が、素晴らしいんだよ。
俺が、森の奥に探検に行くって、無茶を言ったときも。
森には、魔獣とか、よくわからない生物がいる。十歳の子供が入るには、怖いところだろうに。
俺をひとりに出来ないから。気持ちを奮い立たせて、俺についてきてくれたのだ。
幼馴染を放っておけない、そういうところ、責任感があるし、優しいんだよな?
洞窟の入り口が、ふさがれたときは、本当に怖かったみたいで。テオは泣いちゃったけど。
キラキラの目からこぼれる、大粒の涙を見たら。
なんか、俺の腰のあたりが、ギュンとなった。
俺に、ギュッとしがみついちゃって。プルプル震えて。
あぁ、可愛かったなぁ。
俺、あのとき。絶対、テオを俺の手で守ってやらなくちゃって思ったんだ。
あとね、たまに見せる、思いっきりの笑顔が、さいっこーに可愛いんだ。
マジで。テオの良いところをあげていったら、キリがないな。うん。
だって、テオは。
俺の、最高の天使なんだもん。
王都には、いっぱい人がいて。みんな、俺に優しくしてくれたけど。
それは、俺が勇者だから。
腕っぷしがあって、いざとなったら、国民を助けてくれる、そういう人物だから。
みんな、なんか、生ぬるい笑顔で。俺を見るんだ。キモイ。
俺を、俺として、まっすぐに見てくれるのは。今はもう、両親とテオだけ。
テオは、俺が悪戯をすれば、普通に怒るし。
危ないことをしても、怒るし。
でも、魔獣に襲われて、俺が助けたときは。素直に、ありがとうって、言ってくれる。
ちゃんと俺を見て、俺の為を思ってくれて、怒ったり、泣いたり、笑ったり、してくれるの。
王都にいる、生ぬるい笑顔の仮面をつけた人たちとは。全然、違うんだ。
だから、俺は。テオが好き。ずっと、好き。
本当は、俺が王都に行かなきゃならなかった、八年前に。一緒に、王都に連れて行きたかったけど。
当時、俺たちは。まだ十歳の子供で。
父に、親元からテオを離すのは、可哀想だと思わないか? と説得されて。泣く泣く、あきらめた。
彼には、実家のパン屋を継ぐ、という夢があったし。その夢は、故郷にいないと叶わない。
だから。この八年。俺は、ひたすら修行に打ち込んで。テオに会うのを我慢したんだ。
あ、手紙はいっぱい書いたけど。
テオは恥ずかしがり屋だから、全然、返事をくれなかったけどぉ。
まぁ、そういうところが、奥ゆかしいというか。健気というか。謙虚というか?
きっと、俺が立派な勇者になるために、気をそらしたくないとか?
そういう優しいことを考える子なんだよな? ふふふ。
でも、俺たちは十八になった。もう、子供じゃない。
魔王討伐の仲間に、テオを誘っても、いいだろう?
人生は、長いんだし。そのうちの二年? 三年? くらい。冒険に出たっていいじゃないか?
こういうのは、若いうちにしか出来ないんだからね?
は? 危険? 大丈夫さ、俺は勇者だよ?
魔王の魔力に対抗できる力を持つからこその、勇者なんだ。テオのことは、俺が必ず守ってみせる。
それに。テオは、料理のスキルを持っていると言っていたから。
きっと旅の間は、美味しい食事を作ってくれるだろう。
野営の最中とか、食事、大事だもんな?
それに、なにより。俺がもう、我慢できない。
婚約者のテオと、もう、離れて暮らすのは、ごめんだ。
早く、テオと結婚したいし。テオと話したいし、テオに触れたいし。
俺は…ずっと俺のそばにいて、とプロポーズしたときの。
テオのはにかんだ顔を、思い浮かべて。
何度も何度も、思い返して。彼のいない日々を過ごしてきたのだ。
俺の、渾身のプロポーズに、テオは「…うん」と、言ってくれた。
ちょっと、照れたみたいに。上目遣いで、俺を見やって。
そして、いつも勝気に、唇をツンととがらせているけど。小さなその唇が、柔らかそうに動いて。
…うん。って。
かぁぁっ、可愛ーいっ。
何度、思い出しても。可愛い以外の言葉はありません。
その唇は、食べちゃって、いいんですかっ?
つか、食べたい。もぐもぐしたいですっ。
そうだっ。俺はもうすぐ、テオの唇をもぐもぐできるのだ。
婚約者だからなっ。もう大人だしな? 当然の権利だな? うん。
とにかく俺は、テオ不足。
テオと会うのは、八年ぶりだ。早くテオに会いたーい。
今からハージマに行くのが、楽しみだっ。
とりあえず。みんな、俺の顔がカッコイイって言ってくれるから。
テオにも、カッコイイと思ってもらえるように。表情を引き締めて。
最高のイケメン顔で、テオとの再会を演出しようかなぁ?
テオを見たら。たぶん、俺。
嬉しくて、すぐに顔が崩れちゃいそうだけど。
初っ端のインパクトが大切だ。うん。気も、顔も、引き締めていこう。
俺は、勇者のサファイア・マーロウ。十八歳。
十歳のときに受けた鑑定の儀で、勇者と認定され。それ以後、勇者になるべく、王都で修行を積んできた。
先代の勇者が師匠になったが。もう俺より強くなった、と。彼が太鼓判を押すくらいには、強い。
なにせ、俺は。頑張ったのだ。
故郷にいる、俺の婚約者が。立派な勇者になってね、と言ってくれたから。
俺は、立派な勇者になったぜっ!
そして、俺は。つい最近。国王に、魔王討伐の指令を受けたのだ。
王都の民が、声援を送る、華々しい出征パレード。
国王と、王女や王子たちが、期待に満ちた笑顔で手を振る中。
勇者一行は、魔王城へと旅立っていったのだ。
だが、その前に。俺は、重要な任務を果たさなければならない。
「サファイアさま? この方角は、魔王城とは反対方向ですわ? どちらに行かれるのですか?」
勇者一行、パーティーの一員である、聖女兼ヒーラーのイオナが、俺にたずねた。
「俺の仲間を、迎えに行くんだ。俺の故郷にな?」
「まぁ、サファイアさまの故郷に? どうしましょう。いきなり、ご両親に挨拶とか…恥ずかしいですわ?」
イオナは、ハニーイエローの波打つ髪をふわふわ揺らし、なにやら頬を染めるが。
意味はわからない。
ま、イオナはともかく。
俺は、故郷の村に帰らなければならない理由があったのだ。
俺の婚約者、テオを、勇者一行の一員にするために。
あぁ、テオ。俺の婚約者。
彼と別れてから、八年の歳月が過ぎた。
あの子は、どれだけ可愛くなっているだろう。
故郷の村、ハージマで。俺とテオは、同じ年に生まれた幼馴染だ。
物心ついたときには、目の前に彼がいて。
俺は、彼だけをみつめて、育ったのだ。
黄緑色の髪は、短く、清潔に切りそろえられて。太陽の光が当たると、キラキラと輝いた。
子供の頃に、追いかけっこをした、緑の草原で。大きな口をあけて笑いながら、俺に手を振るテオは。
本当に可愛らしくて。
明るい日差しの下で輝く若草と、同じ髪色、瞳の色、なんだ。
健康的で、快活で、まるで太陽の化身のような、いつも元気いっぱいな、俺の自慢の幼馴染。
髪と同じ色の、黄緑の瞳は、宝石のようにきらめいていた。
俺は王都で、ペリドットという宝石をみつけたのだが。それが瞳に、はまっているみたいに、とっても綺麗で。
テオの瞳を見るのが、俺は好きだった。
性格は、普段は優しいけど。たまに、ちょっと負けず嫌いで。いつも俺のこと、怒って。小さな唇をツンと突き出していた。
けど。それが、可愛いっていうか?
恥ずかしがり屋で、怒りんぼ。それが、テオの標準だった。
怒りんぼ、と言っても。可愛いものだよ?
足をくじいたテオを、俺がおんぶして村に戻ったけど。
みんなに情けない姿を見られたのが、恥ずかしいって。怒るの。そんなものさ。
でも、それで、顔を赤くして。ちょっと涙目なの。
なんか、幼心に、俺の胸はキュンキュンしちゃったよ。
俺は、テオの顔を可愛いって思っているけど。
一般的には、特別、美形というわけではないかもしれないな?
ま、王都の、美形と言われる人たちとは、系統が違うっていうだけだけど。
それに。男は顔じゃないっ。
テオは、なんて言ったって、男気があって、正義感が強いんだ。人間性が、素晴らしいんだよ。
俺が、森の奥に探検に行くって、無茶を言ったときも。
森には、魔獣とか、よくわからない生物がいる。十歳の子供が入るには、怖いところだろうに。
俺をひとりに出来ないから。気持ちを奮い立たせて、俺についてきてくれたのだ。
幼馴染を放っておけない、そういうところ、責任感があるし、優しいんだよな?
洞窟の入り口が、ふさがれたときは、本当に怖かったみたいで。テオは泣いちゃったけど。
キラキラの目からこぼれる、大粒の涙を見たら。
なんか、俺の腰のあたりが、ギュンとなった。
俺に、ギュッとしがみついちゃって。プルプル震えて。
あぁ、可愛かったなぁ。
俺、あのとき。絶対、テオを俺の手で守ってやらなくちゃって思ったんだ。
あとね、たまに見せる、思いっきりの笑顔が、さいっこーに可愛いんだ。
マジで。テオの良いところをあげていったら、キリがないな。うん。
だって、テオは。
俺の、最高の天使なんだもん。
王都には、いっぱい人がいて。みんな、俺に優しくしてくれたけど。
それは、俺が勇者だから。
腕っぷしがあって、いざとなったら、国民を助けてくれる、そういう人物だから。
みんな、なんか、生ぬるい笑顔で。俺を見るんだ。キモイ。
俺を、俺として、まっすぐに見てくれるのは。今はもう、両親とテオだけ。
テオは、俺が悪戯をすれば、普通に怒るし。
危ないことをしても、怒るし。
でも、魔獣に襲われて、俺が助けたときは。素直に、ありがとうって、言ってくれる。
ちゃんと俺を見て、俺の為を思ってくれて、怒ったり、泣いたり、笑ったり、してくれるの。
王都にいる、生ぬるい笑顔の仮面をつけた人たちとは。全然、違うんだ。
だから、俺は。テオが好き。ずっと、好き。
本当は、俺が王都に行かなきゃならなかった、八年前に。一緒に、王都に連れて行きたかったけど。
当時、俺たちは。まだ十歳の子供で。
父に、親元からテオを離すのは、可哀想だと思わないか? と説得されて。泣く泣く、あきらめた。
彼には、実家のパン屋を継ぐ、という夢があったし。その夢は、故郷にいないと叶わない。
だから。この八年。俺は、ひたすら修行に打ち込んで。テオに会うのを我慢したんだ。
あ、手紙はいっぱい書いたけど。
テオは恥ずかしがり屋だから、全然、返事をくれなかったけどぉ。
まぁ、そういうところが、奥ゆかしいというか。健気というか。謙虚というか?
きっと、俺が立派な勇者になるために、気をそらしたくないとか?
そういう優しいことを考える子なんだよな? ふふふ。
でも、俺たちは十八になった。もう、子供じゃない。
魔王討伐の仲間に、テオを誘っても、いいだろう?
人生は、長いんだし。そのうちの二年? 三年? くらい。冒険に出たっていいじゃないか?
こういうのは、若いうちにしか出来ないんだからね?
は? 危険? 大丈夫さ、俺は勇者だよ?
魔王の魔力に対抗できる力を持つからこその、勇者なんだ。テオのことは、俺が必ず守ってみせる。
それに。テオは、料理のスキルを持っていると言っていたから。
きっと旅の間は、美味しい食事を作ってくれるだろう。
野営の最中とか、食事、大事だもんな?
それに、なにより。俺がもう、我慢できない。
婚約者のテオと、もう、離れて暮らすのは、ごめんだ。
早く、テオと結婚したいし。テオと話したいし、テオに触れたいし。
俺は…ずっと俺のそばにいて、とプロポーズしたときの。
テオのはにかんだ顔を、思い浮かべて。
何度も何度も、思い返して。彼のいない日々を過ごしてきたのだ。
俺の、渾身のプロポーズに、テオは「…うん」と、言ってくれた。
ちょっと、照れたみたいに。上目遣いで、俺を見やって。
そして、いつも勝気に、唇をツンととがらせているけど。小さなその唇が、柔らかそうに動いて。
…うん。って。
かぁぁっ、可愛ーいっ。
何度、思い出しても。可愛い以外の言葉はありません。
その唇は、食べちゃって、いいんですかっ?
つか、食べたい。もぐもぐしたいですっ。
そうだっ。俺はもうすぐ、テオの唇をもぐもぐできるのだ。
婚約者だからなっ。もう大人だしな? 当然の権利だな? うん。
とにかく俺は、テオ不足。
テオと会うのは、八年ぶりだ。早くテオに会いたーい。
今からハージマに行くのが、楽しみだっ。
とりあえず。みんな、俺の顔がカッコイイって言ってくれるから。
テオにも、カッコイイと思ってもらえるように。表情を引き締めて。
最高のイケメン顔で、テオとの再会を演出しようかなぁ?
テオを見たら。たぶん、俺。
嬉しくて、すぐに顔が崩れちゃいそうだけど。
初っ端のインパクトが大切だ。うん。気も、顔も、引き締めていこう。
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