転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編3:異世界

神々の救出

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マグノリア様を連れて五人で脱出する。

ここはあの街から少し離れた高台にあったみたいで、あのシンプルで不気味な建物の全貌が見える。建物は物凄く高くて雲のある高さまで伸びている。

街とこの施設の間にもビッシリと建物が建ち並んでいて、こちらは4~5階建てだった。窓が無いのは変わらない。

「見事なお豆腐建築」
「お豆腐建築っていうんだ」

ソラちゃんの言う事に反応している場合じゃなかった。
とにかく離れた方が良いみたいなので、目一杯離れた所の建物の屋上に《ブリンク》で移動する。

「マグノリア様、他の神様も地上にいるみたいですけどあとの方も同じ事をされているのですか?」
「そんな…私はあの子達が何故…」

マグノリア様は他の神様が地上に来ている事を知らなかったみたい。

「他の方はマグノリア様が地上に降りた事は知っているんですよね?」
「はい。あの子達には別れを告げて来ました」

多分そのせいだよね。マグノリア様だけを犠牲にできないと思ったんじゃないかな。

アウラさん、他の神様はどんな状況か分かるかな?

[女神バルクラヤと女神ダイアンサスはマグノリアと同じくエネルギー施設に居ます。女神ディウリスは次元研究施設にいるようです]

次元研究施設って、名前的に他の世界に渡るための研究をしているんだよね?ディウリス様は存在力を吸い取られたりしていない?

[情報提供をしているだけの模様]

じゃあまずバルクラヤ様とダイアンサス様を助け出しに行こう!

「私もお供させていただいてもよろしいでしょうか?」
「俺達の邪魔をしないなら」
「自分の身は自分で守って?」
「ありがとうございます」

テュケ君とソラちゃんがマグノリア様に答えてくれた。
マグノリア様を置いてはいけないからね。

「じゃあまずはバルクラヤ様の所に行こう!」

《ハイパークレアボイアンス》でバルクラヤ様のいる施設を確認。構造はマグノリア様のいた所と変わらないっぽい。

と、後ろのエネルギー施設が大爆発を起こした。

「うわぁ…」
「ミナが絡むとこうなる運命」
「私だけのせいじゃないよね!?」
「衝撃波が来ます。転移を!」
「う、うん!」

ユキさんに言われて《テレポート》を使って移動する。

転移した先は無人だった。

「奥に行くよ!」
「おっけー」

ソラちゃんがハルバードで扉を破壊してくれる。けたたましく警報が鳴り始めるけど気にしない。
ソラちゃんに続いてみんなで突入して円筒状の部屋に到達。

「適当に壊して中に入るよ」
「さっきと同じ爆発が起こるのでは…?」
「でもここも設備は作動しているし、早くしないと中のバルクラヤ様の存在力が吸われちゃう」
「じゃあ仕方ない。ミナのプランで行こ」

ユキさんは周囲の心配をしていたけど、今は神様優先という事になった。

ソラちゃん、テュケ君、私で中央の機械群を壊していく。

「あった!ここから入れるぞ!」

テュケ君が、隙間を見つけてくれたので内部に入る。中はそんなに広くないので私とテュケ君とマグノリア様で救出に行く。

「バルクラヤ!すぐに出します!離れていてください」

円筒状のガラスケースの中にいる茶色の短めの髪の女性に話しかけるマグノリア様。

マグノリア様を見て素直に従うバルクラヤ様。

テュケ君が剣でガラスケースを破壊しするとバルクラヤ様は自分で出てきてくれた。

「姉御、これは一体…?」
「バルクラヤ、何故あなたまでこんな事を…?」
「姉御だけにこんな真似させられないってアタシ達で決めたんだ。もう会えないと思ってたよ…姉御!」

バルクラヤ様はマグノリア様と抱き合っている。

「さあ、脱出しましょう。詳しい話は後で」
「ああ!とにかくありがとう!」

4人で装置の中から出るとソラちゃんが外壁を破壊して脱出の準備をしてくれていた。

「出口作っておいたよ」
「ありがとう!」

みんなと外に出ると空に船っぽいものが複数浮かんでいた。
船底には幾つもの筒状の突起物。

あれってもしかして…

[魔力砲です。こちらを狙っています]

撃ってくるなら仕方がない。

魔力砲が全門こちらに向けて放たれる。

私はみんなよりも上昇して盾になる様に動くと《ヴェンデッタ》を発動。飛んできた魔力の塊を全て跳ね返す。

船は大爆発を起こして落ちていく。

「次に行きます」

相手の沈黙を確認したら《ハイパークレアボイアンス》と《テレポート》を使ってダイアンサス様のいる施設に転移する。

「き、来たぞ!撃て!」

今度は待ち伏せされていた。壁際にズラリと並んで私達を取り囲んだ兵士達が銃を構えている。

物凄い数の兵士の人に魔力銃で撃たれる。私達はマグノリア様とバルクラヤ様を中心に円陣を組む様にして一斉に《ヴェンデッタ》を発動。全員自分の撃った魔力に貫かれて倒れた。

その後はさっきの所と同じでソラちゃんが扉を壊して奥に進み、私達で中にいたダイアンサス様を救出する。

「お姉様方…何故こちらに…?」
「話は後で。とにかく無事で良かった…」

ダイアンサス様はウェーブのかかった金髪の長い髪をした方だった。

施設の外に出るとここは海の近くだったらしく軍艦っぽい船が数隻待ち構えている。

「クサい…」
「海も汚染されていますからね」

ソラちゃんとユキさんは顔をしかめていた。

「流石にあの船は俺達を撃って来ないんじゃないか?この施設に当たっちゃうだろ」

テュケ君の予想に反して躊躇いなく砲撃を始める軍艦。

「考え無しかよ!」

テュケ君が《ヴェンデッタ》で砲撃を全て跳ね返してくれた。

「最後はディウリス様ですね」

同様の手順で転移する。
今回出たのはさっきの工場の様な所ではなく正に研究所っぽい所。

白い壁に覆われた一室にはベッドと椅子とテーブルだけがあり、黒髪セミロングの女の子がベッドに腰掛けていた。

「お姉様!?」
「ディリウス、助けに来ました」
「お姉様…私…とんでもない事をしてしまったかも知れません…」

今にも泣きそうな顔でマグノリア様に言うディウリス様。

何かあったんだね。
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