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第1章、碧編
【29】誓い *R18
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「もっとしごいてよ」
責められるがままで遥のものが手から離れていたが、遥の声でしっかりと握り直した。
素早く上下に刺激をし、身を屈めて彼の憤るものを口に含む。遥の指に激しく責め立てられながら。
「ん…んぐ、うんっ…」
口と手で上下させ、下半身は遥の好きにされている。
私の部屋に忍び込んで、誰にも見つかないように愛し合って。
倒錯した状況が、また私の体を震わせる。
「あー……挿れたい……」
遥が気怠く重なってきた。
枕元のコンドームを手にすると、歯でパッケージを切って、もどかしそうに、大きくはち切れそうなそれに被せてゆく。
それが待ち切れなくて、被せている最中に遥の内ももや足の付け根に舌を這わせる私に、遥の笑った吐息が聞こえた。
「碧、上乗る?」
手を引かれて遥の上に跨った。遥の股にある暴発しそうな硬いものを手渡されて、右手でそれを支えながら、とろとろに融ける自らの淫靡な場所に押し当てた。
ゆっくりと遥と繋がり沈めてゆく。
肉体的な気持ち良さより、今ここに遥がいてくれることに、胸が詰まった。
「……碧……」
全て腰を落としてしまってから、優しげに私の名前を囁く彼にもたれかかる。
「行かないで、遥……」
「………行きたくねぇなぁ~…」
遥は苦笑しながら、私を抱き寄せて熱い息を吐く。
ゆっくりと下から突き上げるように遥の腰が蠢き、唇を噛み締めてそれを受け入れる。
誰にも秘密の行為。
遥は、時々強く突き上げて、私の反応を確かめるようにした。
「っ!……」
びくんと跳ねた私に、満足げに微笑み、乳房に舌を這わせながら彼が言う。
「行きたくねぇよ…俺も」
私の太ももに、ぽたりとしずくが落ちた。
――泣いてる?
遥は、私を助けてくれたけど……。
彼が何を抱えていたのか、今まで私は全然知らなかった。
「行かないで」なんて言えるほど、長い付き合いでもないのに、この短い間で、こんなにまで心が惹きつけられたことは幻ではない。
じんと目頭が熱くなり、次から次へと涙が溢れだす。
「何泣いてんの……」
と、遥の涙声がまた泣けてくる。
行かないでなんて言ったって、泣いたって、現実はもう決まっていて。
遥は上で動いていた私の両腕を捕らえ、ベッドに横たわらせた。
重みを感じながらまた一つになり、さっきよりも激しい律動に、ベッドの上で面白いようにカラダと胸が跳ねる。
遥が私の右胸を掴む。
「あ…んっ…」
爪を立てられて、痛みで苦悶の表情を浮かべると、すぐに胸を放たれ、手の代わりに唇を当てられた。
甲高い音をさせながら、強く、強く吸われる。
痛いけど…これは遥の印。
私の胸から、遥の唇が離れ、「……ついたかな」と、彼が笑う。
遥のキスマーク。
薄明かりの中でも見えて、満足そうに微笑む遥が愛しかった。
その翌日は、体が重くて、まるで鉛のようで。
学校に行けるような精神状態ではなく、母に学校を休むと言った。
今まで、こんな休み方をしたことはなかったから、行きなさいと言われるかと身構えたが、母は学校に連絡を入れてくれた。
私が休むことで村上先生に誤解を与えたくなかったが、そこまで気も回らず、どう伝えればいいのかもわからなくて、スマホを手にとっては置き、手にとっては……を繰り返していた。
義父がいるこの家にいるのは嫌だったが、部屋には鍵をかけて一日中寝ていた。昼食時には一度声を掛けられたが、食欲もないので断った。
枕を涙で濡らし、遥と交わした言葉や、笑顔を思い出すと、会いたい気持ちで胸が苦しかった。
いっつもふざけてばっかりだったのに……。
昨日の遥は、見たことないぐらい素直で。
『好きだ』って、たくさん……
何度も言ってくれた。
私も、遥がいる街に行きたい。
どうすれば行けるのだろう……
そうして一日過ごし、夜中にメールが来た。村上先生からだった。
『具合はどう?』と体を気遣うものだった。
少し悩んだが、先生に電話をした。
拍子抜けするぐらい普段と変わらない受け答えをする先生。
私を抱いたことで葛藤もあっただろうが、それを感じさせなかった。
「先生…昨日はごめんなさい」
『俺こそ…大人げないことをした』
村上先生は、謝りたかったと言っていた。
簡単に乗るべきじゃなかったと。
私も、その場の寂しさをたやすく埋めるために先生の温かさにすがった。そんなことをしたって、何も埋まらなかったのに――。
『浅野と会ったんだろ。あいつ、今日登校したよ。手続きとかあったからね』
「遥、学校来てたの…?」
『キレられたよ……碧に何してんだって。返す言葉がなかったよ』
先生は終始穏やかで。
もうふらふらするなよ、明日は学校に来るようにと告げられ、電話を切った。
責められるがままで遥のものが手から離れていたが、遥の声でしっかりと握り直した。
素早く上下に刺激をし、身を屈めて彼の憤るものを口に含む。遥の指に激しく責め立てられながら。
「ん…んぐ、うんっ…」
口と手で上下させ、下半身は遥の好きにされている。
私の部屋に忍び込んで、誰にも見つかないように愛し合って。
倒錯した状況が、また私の体を震わせる。
「あー……挿れたい……」
遥が気怠く重なってきた。
枕元のコンドームを手にすると、歯でパッケージを切って、もどかしそうに、大きくはち切れそうなそれに被せてゆく。
それが待ち切れなくて、被せている最中に遥の内ももや足の付け根に舌を這わせる私に、遥の笑った吐息が聞こえた。
「碧、上乗る?」
手を引かれて遥の上に跨った。遥の股にある暴発しそうな硬いものを手渡されて、右手でそれを支えながら、とろとろに融ける自らの淫靡な場所に押し当てた。
ゆっくりと遥と繋がり沈めてゆく。
肉体的な気持ち良さより、今ここに遥がいてくれることに、胸が詰まった。
「……碧……」
全て腰を落としてしまってから、優しげに私の名前を囁く彼にもたれかかる。
「行かないで、遥……」
「………行きたくねぇなぁ~…」
遥は苦笑しながら、私を抱き寄せて熱い息を吐く。
ゆっくりと下から突き上げるように遥の腰が蠢き、唇を噛み締めてそれを受け入れる。
誰にも秘密の行為。
遥は、時々強く突き上げて、私の反応を確かめるようにした。
「っ!……」
びくんと跳ねた私に、満足げに微笑み、乳房に舌を這わせながら彼が言う。
「行きたくねぇよ…俺も」
私の太ももに、ぽたりとしずくが落ちた。
――泣いてる?
遥は、私を助けてくれたけど……。
彼が何を抱えていたのか、今まで私は全然知らなかった。
「行かないで」なんて言えるほど、長い付き合いでもないのに、この短い間で、こんなにまで心が惹きつけられたことは幻ではない。
じんと目頭が熱くなり、次から次へと涙が溢れだす。
「何泣いてんの……」
と、遥の涙声がまた泣けてくる。
行かないでなんて言ったって、泣いたって、現実はもう決まっていて。
遥は上で動いていた私の両腕を捕らえ、ベッドに横たわらせた。
重みを感じながらまた一つになり、さっきよりも激しい律動に、ベッドの上で面白いようにカラダと胸が跳ねる。
遥が私の右胸を掴む。
「あ…んっ…」
爪を立てられて、痛みで苦悶の表情を浮かべると、すぐに胸を放たれ、手の代わりに唇を当てられた。
甲高い音をさせながら、強く、強く吸われる。
痛いけど…これは遥の印。
私の胸から、遥の唇が離れ、「……ついたかな」と、彼が笑う。
遥のキスマーク。
薄明かりの中でも見えて、満足そうに微笑む遥が愛しかった。
その翌日は、体が重くて、まるで鉛のようで。
学校に行けるような精神状態ではなく、母に学校を休むと言った。
今まで、こんな休み方をしたことはなかったから、行きなさいと言われるかと身構えたが、母は学校に連絡を入れてくれた。
私が休むことで村上先生に誤解を与えたくなかったが、そこまで気も回らず、どう伝えればいいのかもわからなくて、スマホを手にとっては置き、手にとっては……を繰り返していた。
義父がいるこの家にいるのは嫌だったが、部屋には鍵をかけて一日中寝ていた。昼食時には一度声を掛けられたが、食欲もないので断った。
枕を涙で濡らし、遥と交わした言葉や、笑顔を思い出すと、会いたい気持ちで胸が苦しかった。
いっつもふざけてばっかりだったのに……。
昨日の遥は、見たことないぐらい素直で。
『好きだ』って、たくさん……
何度も言ってくれた。
私も、遥がいる街に行きたい。
どうすれば行けるのだろう……
そうして一日過ごし、夜中にメールが来た。村上先生からだった。
『具合はどう?』と体を気遣うものだった。
少し悩んだが、先生に電話をした。
拍子抜けするぐらい普段と変わらない受け答えをする先生。
私を抱いたことで葛藤もあっただろうが、それを感じさせなかった。
「先生…昨日はごめんなさい」
『俺こそ…大人げないことをした』
村上先生は、謝りたかったと言っていた。
簡単に乗るべきじゃなかったと。
私も、その場の寂しさをたやすく埋めるために先生の温かさにすがった。そんなことをしたって、何も埋まらなかったのに――。
『浅野と会ったんだろ。あいつ、今日登校したよ。手続きとかあったからね』
「遥、学校来てたの…?」
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