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「お待たせ致しました」
そこには 5台の馬車が待っていた

「5台?なぜこんなに?」
私が行くだけではないのかしら?

「「「「「「何故だって?」」」」」」
お父様が先頭で口を開く
「決まっているじゃないか
皆で行くんだよ!」
「残るなんて無理よ ちゃんとソフィアに
付き添わねば!」
「そうよ 行ってらっしゃい じゃないんだから」
「あわよくば……相手を抹殺して…」
「「旦那様と同じく!」」

王族の誰も彼もがついていくと……
国……お城放置になりますけど
いいのかしら?

「「「「「「いいの!」」」」」」

「はい!!」


宰相が近くにより

「ソフィア様 今しばらくご辛抱されてください 必ずお助け致します!」
そうだ 宰相はルイスのお父上だったわ

「宰相様 ありがとうございます
こちらこそ あの…ご子息を連れていってしまうことを お許しください!」
お辞儀をして謝る

「ソフィア様!お立ちください!
息子の事は誇りに思っております!
私の方こそ 宜しくお願い致します」
宰相もお辞儀をしてソフィアに頼む


「名残は尽きぬが そろそろ出発するぞ」

お父様の一声で全員馬車に乗り込み
動き始めた

城の従業員全てが居るのではないかと思うくらいの人が 馬車の両脇にズラリとならび 宰相の

「お留守はしっかりお守りいたします
いってらっしゃいませ ソフィア様の
お戻りをお待ちしております」

の挨拶が終わると

「いってらっしゃいませ
ソフィア様のお戻りをお待ちしております」
と全員で言ってくれたあとお辞儀をして
すぐ顔をあげ 手を振り
「ソフィア様~ハンカチありがとうございます!待ってますよ~」
「ソフィア様~ありがとうございます~
結婚式の準備をしてますからね~
戻ってきてくださいね~」
「おくるみまってますから~
戻ってきてくださいよ~」

なんて色々と声が飛ぶ

ちょっと!悲しいはずの旅立ちよ!
みんな ありがとう!

そして馬車は進み進み
翌日 国境まで 指定の場所に
到着した
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