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お祖母様のお話は

天候でお祖母様の住んでいた
キャリング伯爵領のノース地方が
大変なことになって
いっぱい伯爵家の私財を
領民に使ったから 貧乏貴族になったこと

ドレスのリメイクするのに
針が折れたから お墓を作ってあげたら
女神様が 裁縫の加護を くれたこと

加護持ちで色々縫って作ったら
加護持ちを見つける加護をもつお祖父様が
お祖母様を見つけて
一目惚れしたこと

お祖母様の加護を是非見たいと告げたら

「じゃあ 見せてあげるわね」

そう言いながら 裁縫箱を開けて
布と道具を取り出した

糸を通して

「どんな図柄がいいかしら?」

「じゃあ 針とハサミがいいわ」

「え?それでいいの?」

「だって お祖母様のお友達なんでしょう?」

「えぇえぇ じゃあ そうしましょう
よく見ててね」

「はい!」

「じゃあ 針さんもみんな お願いね」

キラキラ

「うわぁ!」

そして 以前と変わらず
自動玉結び 自動運行 自動玉留め
糸を変え 繰り返し

その間 目を輝かせじっと見るソフィア
ソフィアを微笑みながら見守る
アイリーンとショーン

ハサミが糸を切って
「はい 出来たわよ どうかしら?」


「お祖母様!凄いです」

出来上がったハンカチを握りしめ
感動しているソフィア

ショーンがソフィアに
「ソフィア アイリーンの加護の凄いのは 綺麗に自動で作れるのもあるけどね
作られた物を持っていると 
ちょっとハッピー!とか 危険回避できたりとか そんな加護が付いているのが
凄いんだよ」


「え!」

「アイリーンが女神様に付けてもらった
加護で作った ドレス 手袋 ハンカチ
その他の服とか 全部につくからね」

「凄い凄い!
お祖母様すごいです!」

「ソフィア 私は何もしてないのよ
してくれてる この針やハサミ 糸
いろんなお友達がやってくれるの
私はただ それをつけてくれる人達が
ハッピーだったらいいなって 思うことなの」


「僕はそれを思うことができる
アイリーンが素敵だと思うよ
可愛いアイリーン」
そう言って お祖母様の手に口づけを
落とすお祖父様

「まぁ ショーン様も変わらないわ
うふふ」


お祖父様のお祖母様ラブラブタイムが
始まったので こっそり部屋を出て
自分の部屋へ


「カーラ お祖母様に作っていただいたの みて!」

「お帰りなさいませ ソフィア様」

「見て!お祖母様のお友達を刺繍してもらったの!お祖母様のお話も伺ってきたわ
どうして加護持ちになったのか 色々と!」

「まぁまぁ 良かったですわね
そんなに興奮して すぐにお茶を
お入れしますね お待ち下さい」

「うん! ありがとう!」

そして ソファーに座りながら
作ってもらったハンカチをじっと見ていた

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