カイ~魔法の使えない王子~

愛野進

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3『過去の聖戦』

3 第二章第十九話「ここから」

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セラ
 何故ベグリフが退いたのかまだ分からないが、とりあえず私達はジェガロの元へ急いだ。ジェガロはベグリフによって天地谷の山頂へ吹き飛ばされたのだ。ベグリフが身体は残っていると言っていたが、大ダメージを喰らったのは間違いない。命の危険もあるかもしれない
セラ:
「ジェガロ!」
 真っ二つに割かれた天地谷。その片方の頂上にジェガロは倒れていた。激突した衝撃だろうか、ジェガロの巨体のせいもあって大きなクレーターが出来ていた。その中心に竜がだらしなく四肢を投げ出している。
ジェガロ:
「【う、ううっ】」
 駆け寄ってジェガロに声をかけると、呻き声が聞こえてきた。体中から血が流れていて、裂傷が酷いがまだ生きているようだ。
ジェガロ:
「【ここは……?】」
 うっすらとジェガロが眼を開ける。その様子に私達は安堵した。
セラ:
「無事だったんですね……!」
ゼノ:
「伊達に竜やってないな!」
エイラ:
「竜の存在も知らなかったくせによく言いますよ」
 傷付いた身体を無理やり起こそうとするジェガロだったが、やはり身体が痛むようですぐに倒れ込んでしまう。
 すぐに私とエイラが回復魔法をかけた。
セラ:
「無理はなさらないでください」
ジェガロ:
「【な、何があった……?】」
 ジェガロが頭を振る。彼が吹き飛ばされたのはほんの一瞬の出来事だった。だからこそ、本人もまだ理解しきれていないのだろう。それでもなお咄嗟にシールドを張ることが出来たのは流石と言わざるを得ない。
 エイラが簡潔に説明する。
エイラ:
「ベグリフに一杯食わされたんですよ」
ジェガロ:
「【……っ! そういえば奴はどうなった!? お主達がここにいるということは、まさか倒せたのか!?】」
 信じられないという形相で私達を見つめるジェガロ。やはり、ジェガロほどの存在でもベグリフを退けるのはあり得ない奇跡のようなことなのだ。
 とはいえ、この質問を答えられるのは私達ではない。視線が全てゼノへと集まっていく。
 その視線に肩をすくめゼノが口を開こうとした時、夜空から声が降りてきた。
シェーン:
「セラ様!」
 声の方からシェーンが降ってくる。シェーンには隠してた人族のことを任せていた。
セラ:
「シェーン、人族の方々は無事でしたか!?」
シェーン:
「はい、かなり崩落寸前で下がどうにか間に合いました」
セラ:
「そうですか……!」
 タイタスの一挙手一投足が大地に与える影響が大きすぎた。危うく匿っていた洞窟が崩落しかけたようだが、それでも助けられて良かった。シェーンに感謝である。
 不安要素がなくなり胸を撫で下ろしていると、シェーンがアグレシアの存在に気付いた。瞬間、とても嫌そうな顔をする。
シェーン:
「アグレシアだと!? 貴様、何故ここに!?」
 対して、アグレシアも憤慨している様子だ。
アグレシア:
「逆に何故私が連れていかれずに君だけがセラ様に選ばれるのさ! 納得いかないし君だけに良い恰好はさせられないからね! 私も来たのさ!」
シェーン:
「ちっ、五月蠅いから声かけないようセラ様に忠告したのに……」
 シェーンの言葉に苦笑する。やはりアグレシアに言わない方がいいと私へ告げたのは単にアグレシアと行動したくなかったからのようだ。シェーンもアグレシアも私の従者であるが、その仲は生憎良いとは言えないのである。
ゼノ:
「ていうか、お前誰だよ」
アグレシア:
「む、そういう君こそ誰だね!」
 ゼノとアグレシアが何故かにらみ合いガンを飛ばし合う。そう言えばまだゼノへの説明をしていなかった。
セラ:
「アグレシア、彼はゼノです。私達の仲間ですよ」
アグレシア:
「む、仲間……」
 私の言葉を受けてアグレシアがジロジロとゼノを見つめる。アグレシアは何故か私の言葉はすんなりと受けれいる。
 だが、
アグレシア:
「ゼノか、君とは何故だか上手くやっていけない気がするよ! よろしく!」
 意外にもゼノは相容れないようだ。笑顔だがかなりぎこちない。
ゼノ:
「何だこいつ……」
シロ:
「ゼノ、私も何だか彼とは相容れない気がするわ」
 シロと呼ばれる少女が、ガルルルと喉を鳴らしながらアグレシアを睨みつけていた。
アグレシア:
「む、君も誰だね!」
シロ:
「私はシロよ!」
 睨み合うシロとアグレシア。
 その二人はさておき、エイラが改めて尋ねた。
エイラ:
「で、ゼノ。あのシロという少女のこともそうですが、何故ベグリフが引いたのかそろそろちゃんと話してくださいよ」
 エイラの疑問は当然で、私もシロのこととベグリフが引いた理由が気になる。先程はかなり適当に説明されたせいでよく分からないのだ。
 ゼノが頭を掻いた。
ゼノ:
「いや、俺も分からないことだらけなんだって。本当に」
セラ:
「それでも説明していただけませんか?」
ゼノ:
「共有はするけど本当に分からないことだらけだからな。期待するなよ」
 ゼノの様子からして本当に分からないことだらけなのだろう。それでも、漸くゼノが言葉を紡ぎ始める。
ゼノ:
「まず時系列からいうと、シロと出会ったところからか……」
 自分の中で整理しながら、ぎこちなくゼノが話を始めていった。
………………………………………………………………………………
ゼノ
 説明を求められたが、本当に話せることなんてない。タイタスの体内でシロに出会ったら、気付けば求婚通り越して結婚されるし、出たらベグリフに出会って勝手に期待されていなくなるしで本当にこっちこそ振り回されてばっかりだ。
ゼノ:
「――というわけで、勝手に期待していなくなったわけよ、あのワガマ魔王様は」
 話しているうちに先程までの憂鬱さが戻ってきた。あの野郎、舐めやがって……!
 話している間にジェガロの治療はある程度回復しており、人化して話を聞いていた。途中までいなかったシェーンにもある程度の流れを説明し、全体で状況は共有できたと言える。
セラもやはり違和感があるようで首を傾げていた。
セラ:
「そんなことがあるんでしょうか。だって、彼は悪魔族全体を統括する王なのでしょう? それなのに、悪魔族の行く末よりゼノの行く末を優先するなんて……。ゼノの話を踏まえると他の悪魔はどうなったっていいってことでしょう」
 セラは天使族の王族だ。同じ立場としてベグリフの言動を理解しきれないのだろう。俺も訳分からないが。
ゼノ:
「でも、現にあいつはタイタスを自分の手で殺したんだろ?」
 それが、ベグリフの思想を物語っているような気がした。彼にとっては本当に他の悪魔のことなど関係ないのだ。それは四魔将ですら。
 タイタスと同じ四魔将のエイラは、唯一ベグリフの言動にある程度の理解を示していた。
エイラ:
「……そう言えば、私がゼノのことを話した時、ベグリフは珍しく笑ったんです。その時点でゼノに興味があったんだと思います」
ゼノ:
「何だよ、魔王のくせして探求心の強い子供か」
エイラ:
「あながち間違っていないような気がしますね。強い者に惹かれ、自分を満たしてくれるものが現れれば他の者など関係ないのです。ベグリフが先代の魔王を殺し今の地位を手に入れたのも、今思えば強さを求めたが末の行動なのかもしれませんね」
 エイラの話を聞いて理解が出来た。要はベグリフに何か強い思想や理想があるわけではないのだ。結果として魔王になってしまったに違いない。その強さに誰も太刀打ちできなかったのだ。力で全てを制してきたのだろう。
 だからこそ、ベグリフは他の悪魔のことを何とも思っていないのである。
 ただ、すると少し疑問が生まれてきた。
 なら、何故ベグリフは人族を奴隷にするのだろうか。
それが彼にとって利益になり得ているのか。魔王という立場が彼の探求心を満たすために利用しやすいのは間違いない。魔王であればなんでも利用できるはずだ。
しかし、人族を奴隷にすることがベグリフに利益を生んでいるかは分からない。悪魔族のことを考えていないのであれば、人族の奴隷制度にも大して関心がなさそうなものだが。
 であれば、ベグリフが人族を奴隷にする理由はたった一つ。
 ベグリフは魔石を必要としている。
 人族は奴隷として魔石を掘らされているわけだが、てっきり魔石があれば悪魔達の生活が楽になるからだと思っていた。ただ、ベグリフが探求心の塊であり、他の悪魔族の生活に興味がないとすれば、それ以外の利用をベグリフは考えていることになる。
 それこそベグリフは何らかの探求心を満たすために魔石を集めているのだ。
 一体あいつは何を考えている……?
 考えても分かりそうにはない。ベグリフは常人と程遠いのだから。
 思案していると、いつの間にか話題は変わったようでセラがシロへ視線を向けていた。
セラ:
「それにしても、シロが百年以上生きているというのも信じられないですよね」
シロ:
「私も信じられないわ。そんな時間が経ったとは思えないもの」
セラ:
「でも、三つ巴の戦いや人族が奴隷になったことを知らないとなると、そう考えざるを得ないですよね」
 エイラも信じられないといった様子でシロを見つめる。百年以上となると天使族や悪魔族でなければ無理だ。
エイラ:
「悪魔族や天使族じゃないんですよね?」
シロ:
「違うわ。普通に人族だと思うけど」
 シロが堂々と言い切る。嘘を言っているようには思えない。
 すると、今度はセラが俺へ視線を向けてきた。正確には俺の持つ赤い長剣へと。
セラ:
「ベグリフは、その剣をセインと呼んだんですよね?」
ゼノ:
「そうだけど……セラはこれが何か知っているのか?」
 セラが頷く。
セラ:
「昔からそういう一族がいるとは聞いていました。確かその一族の名前は《ソウルス》です」
 ソウルス族……。初めて聞くな。
セラ:
「人族と同じ括りではありますが、特殊な力を有しているとか」
エイラ:
「なるほど、ではそのソウルス族は長寿なのでしょうか?」
シロ:
「んー、皆そんなことはないけれど」
 そこはシロが否定する。すると、余計にシロが何故百年以上生きられるのか疑問だ。それともシロの認識がどこか間違っているだろうか。
ゼノ:
「それで、その特殊な力ってのがこの剣なのか?」
セラ:
「はい、ソウルス族は結婚の証として愛する者に自らの魂を武器にし授けるそうなんです。それがセインと言うはずですよ」
 へー、これが……。
 手にする赤い長剣、セインを見つめる。確かにこれのお陰で全身を力が漲っていた。これがなければベグリフを退けることも不可能だっただろう。
 ……あれ、ちょっと待てよ?
ゼノ:
「結婚の証!? 愛する者にぃ!?」
 思わずシロとセインを交互に見つめてしまう。対して、シロは少し顔を赤らめていた。
 いや、本当に待って。
ゼノ:
「シロ、え、俺のこと好きなの!?」
 結婚結婚って本当に何を言っているかと思っていたけどそういうことかっ。シロは分かっててセインを渡したんだ。ってことは俺の事……!?
 視線の先でシロが更に顔を赤らめて叫ぶ。
シロ:
「だ、だって! あんなに熱烈にプロポーズされたら……!」
セラ・エイラ:
「プ、プロポーズ!?」
 セラとエイラが勢いよく俺へ振り返る。シェーンは鋭い眼光で俺を見つめ、逆にアグレシアは嬉しそうだった。
シェーン:
「貴様っ、何と手の早い! 害虫め、二度とセラ様に近づくな!」
アグレシア:
「あらら、その少女と結婚したならもうセラ様の害にはなり得ないな!」
 二人して真逆のこと言いやがって。
ジェガロ:
「ゼノは幼子が好きなのか」
ゼノ:
「ややこしくなるからジェガロは一旦黙って! というか、いつ俺がプロポーズしたんだよ!?」
 全く身に覚えがないぞ!
 これにはシロも憤慨した様子で、
シロ:
「なっ、したでしょ! 私の為にゼノの時間をくれるって言ったじゃない! それってプロポーズでしょ!?」
ゼノ:
「どこが!?」
 どのあたりがプロポーズに当たるんだ!? 俺が守ってやるってのを言いたかったんだが。
 助けを求めるようにセラとエイラへ振り向く。が、二人共額を押さえてため息をついていた。
セラ:
「んー、これは……」
エイラ:
「クロ寄りのクロですかね」
ゼノ:
「真っ黒だね!?」
 基準が分からない。
 だが、どうであれシロはそれをプロポーズとして受け取ってしまったらしい。
シロ:
「だから私の時間もあげるって返事したじゃない! セインもあげたのよ! そこまでさせておいて捨てるの!? 最低!」
シェーン:
「屑だな」
アグレシア:
「男の風上にもおけないね」
ゼノ:
「外野は黙っててもらっていいかな!?」
 くっ、この際貰ってしまったことはしょうがない。でも、どうすればいい。俺結婚とか分かんないし。
 くそっ、今までそんなこと考えたこともなかったのに。
セラ:
「でもゼノ、セインは本当に好きじゃなきゃ発現しないものです。少なくともシロの想いは本物ですよ」
 セラから補足が入る。余計に困った。返すという選択肢は少し可哀想だ。
 要は本当にシロが俺を好きだというのか。でも何で。
 困惑の視線をシロに向けてしまう。
ゼノ:
「だって、俺達まだ出会ったばかりだろ……」
シロ:
「それでも好きになっちゃったんだから仕方がないでしょっ」
 頬を染め照れながらも、真っ直ぐに俺を見つめてくる。好意がとても伝わってきていた。
 シロは本気だ。それは分かった。でも、俺はそれに答える言葉を持ち合わせていない。
 ……よし。
ゼノ:
「シロ」
シロ:
「……なによ」
 だから、
ゼノ:
「保留にさせてくれ。何も考え無しに発言して勘違いさせたのは悪かった。俺も真剣に考えて見るから」
 これが精いっぱいの今の気持ちだ。時間をかけてお互いを知って、改めて答えを出したい。その間にシロの気持ちが変わるかも分からないし。
 こちらもまた真っ直ぐにシロを見つめる。すると、やがて先にシロの方が視線を逸らした。
シロ:
「ま、まぁ、しょうがないわね。セインも貸したままにしておいてあげるわ」
ゼノ:
「ああ、ありがとう」
 どうにかいい返事が聞けて安堵した。ちゃんと考えなきゃな。
 すると、これまで黙っていたジェガロが口を開く。
ジェガロ:
「正直人族の色恋など本当にどうでもよいが――」
 当人を前になんてことを言うんだ。
ジェガロ:
「これからの話をするべきではないか?」
ゼノ:
「あー、それもそうだな」
 確かに。これからどう動くかが問題になるだろう。
 そう言えば、まだちゃんとその辺りについてセラ達と話していなかったな。
ゼノ:
「ここにいる皆は人族を解放しようとする仲間ってことで良いんだよな?」
 これにはセラにエイラ、シェーンが頷いた。セラが頷いたことですぐにアグレシアも頷く。主体性ないな、こいつ。
シロ:
「私はゼノについていくわ」
ゼノ:
「そっか、ありがとな」
 セインの力はきっと今後もとても大事になってくる。ただ、セインが結婚の証となると少し心理的に使いにくい。
ゼノ:
「ジェガロは?」
ジェガロ:
「む、わしか。わしはそうじゃな。天使でも悪魔でもないからの、友のお主達についていくことにするか。ワシの寝床も壊されてしまったし」
 友、ね。すっかり心を許してくれた様子のジェガロに微笑んでしまう。
ゼノ:
「なら、ここにいる全員が仲間だ。この皆で、俺は人族も天使族も悪魔族も平等に暮らせる世界を作りたい。それこそ今ここにいる俺達みたいな輪を世界に広げたいんだ」
 種族同士で上下関係のない世界、それが俺の理想だった。だが、当然実現の難しいのが理想だ。シェーンが突っかかってくる。
シェーン:
「そんなこと可能だと思っているのか?」
ゼノ:
「少なくとも今こうやって俺達が話せているのが証拠だろ。大丈夫、俺達なら出来るよ」
セラ:
「平等に、ですか……」
 噛み締めるようにセラが呟く。エイラも何か思案顔だった。エイラには初対面の時も一応説明したけどな。
ゼノ:
「ん、何か駄目か?」
 パッと乗ってこないところを見ると、もしかしたら俺と考え方が違うのかもしれない。人族解放という点では一緒だが、目指すところが別の可能性もある。
 一瞬不安になったが、それは杞憂に終わった。
 セラもエイラも笑顔を見せた。
エイラ:
「いえ、いいんじゃないですか、全員が平等な世界。ゼノらしくて」
ゼノ:
「俺らしくてってことは、やっぱり本当は違うこと考えてたんじゃないか?」
 エイラが頷く。
エイラ:
「ええ、人族を解放すれば種族同士の関係に変動があるのは間違いありません。人族を立てれば他種族が犠牲になりますし。なので平等なんて難しいと思いますし、何より淘汰された人族がそれを許すとは思っていませんでした」
 でも、とセラが言葉を引き継ぐ。
セラ:
「その人族であるゼノがそう言うんです。なら、こちらも乗らない手はありません。この理想において一番問題なのが人族の気持ちです。奴隷として扱われていたことを許せるのかどうか。ですがゼノを見ていると大丈夫だって思えるんです」
 セラとエイラが俺へ微笑んでくる。心が温かかった。これまで一人で抱えていた理想が俺だけのものではなくなった。これほど嬉しい事はない。
 俺の理想はここから始まるんだ。
ゼノ:
「ああ、実現して見せよう、必ず!」
セラ:
「はい!」
 セラが元気よく返事をする。エイラも頷いてくれた。他の面々も異論はなさそうだ。
ゼノ:
「なら、まずその一歩としてお互いの人族を合流させよう。セラ達の方へ俺達が合流するよ」
 フィグルの様子も気になるしな。ベグリフの登場に魔王の妻も気が気じゃなかっただろうし、もしかしたら既にいないかもしれない。
セラ:
「分かりました。お待ちしていますね」
ゼノ:
「おう」
 こうして、俺達の世界を変える戦いが始まったわけだが。
 まさか第一歩目にして挫折するとは思わなかった。
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