バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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184 募る恋情⑩

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「も、う、だ、め…がまん、できない!」

 僕は己が右手で股間の中心から屹立した怒りの肉棒を握り締めた。

 ヨミは乳首と肛門だけで逝けと言うが、それだけではとても満たされない。

 それに一応射精しかけているのだから、まるきりヨミの言葉に逆らったわけじゃない。

 少なくとも僕はここまで我慢したのだ。

 後は好きにさせてほしい。

「ああっ! あああっ! ああああああっ!」

 夢中になって、ペニスをしごいた。

 それこそ、擦り切れるほどの勢いで。

「き、きもち、いい…ああ、ああああっ!」

「しょうがないなあ」

 ヨミが耳の穴に息を吹きかけ、耳朶を甘噛みしてきた。

「全部出したいんだね。いいよ、わかったよ、手伝ってあげる」

 くりっ、くりっ、くりっ。

 乳首攻めが再開され、

「あう、あうううううう」

 僕は切なく鳴いてしまう。

 そんな僕を胡坐をかいた膝の間に座らせ、ヨミがトンと腰を浮かせた。

 ぐにゅり。

 肛門に突き刺さっているヨミのペニスがめり込んだ。

 ぐちゅ。

 直腸の奥で柔らかいものがつぶれたような音がした。

 Gスポット。

 そこにヨミの勃起ペニスの亀頭がめり込んだのだ。

「く、くう」

 僕は目を見開いた。

 じーん。

 快感が脊髄を麻痺させるのがわかった。

 来た。

 これは、この感触は…。

 ドライオーガズム?

 握った手のひらの中で、ペニスが更に膨張するのがわかった。

 ただでさえ精液で濡れている亀頭が、ぶしゅっと白い泡を噴き出した。

「い、いくう…」

 己のペニスを握りつぶさんばかりに扱きながら、僕は大きくのけぞった。

 ぐにゅっ。

 根元までめくった皮が、亀頭をくびれんばかりに絞り上げる。

 そこを通り越してもう一度包皮の裏で濡れた亀頭の表面を擦り上げると、もう駄目だった。

 躰の奥底で禁断のスイッチが入りー。

 どくんどくんどくんどくん…が、また始まった。

「ああ、あああ、あああああ、で、出るうう…」

 ヨミの膝の上で躰を回し、腰を突き上げ、弓のように反り返る。

 と。

 そんな僕を見て、ヨミが言った。

「いっぺん皮で包んで漏れないようにして。せっかくの君のミルク、僕が飲んであげるから」


 
 
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