淫美な虜囚

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
164 / 667

163 淫らなテレワーク⑨

しおりを挟む
 奥の手…?
 
 何だろう?

 僕は瞳を潤ませて、姉さんを見る。

 水着姿の姉さんは、紐がずれて乳首が覗いているのにもかまわず、新たなアイテムを手にしている。

 あれは、さっき使った洗濯ばさみ…?

 でも、何かが違う…。

 そう。

 ふたつの洗濯ばさみが、短めの一本の紐で、結ばれているのだ。

「まず、これを、こうして」

 姉さんが、両端に洗濯ばさみのついた紐を僕の首にかけた。

 そうしておいて、それぞれの勃起乳首の乳頭の下あたりを、洗濯ばさみで挟む。

「あ」

 僕が喉の奥で小声を上げたのはほかでもない。

 紐が短すぎて、ほんのわずか首を動かしただけで、乳首が上に引っ張られてしまったのである。

 これは・・・?

 乳首がじんじんする。

 僕の躰のわずかな動きが、勃起乳首を刺激するよう、巧妙に作られた罠なのだー。

「それから、これ」

 次に姉さんが手に取ったのは、綿棒だった。

 ずれた紐水着から右の乳房をはみ出させたまま僕の前にしゃがみこむと、やおら勃起ペニスを右手で握ってくる。

「あふ」

 僕は唾液を垂らした。

 握るというより、亀頭の先をつまむようなやり方だった。

 ぬるすべの先端を親指と人差し指でつまむと、ぎゅっと力を入れ、尿道口をこじこじ開けにかかったのだ。

 オタマジャクシの頬を両側からつまんで、無理やり口を開けさせるみたいな、そんな感じだった。

 ネバネバの糸を引きながら苦しげに縦長のOの形に口を開く僕のペニス。

 奥の尿道のピンク色が見えた時である。

 その隙間めがけて、姉さんが綿棒を差し込んだからたまらない。

「きゃうんっ」

 仔犬のように鳴いて、凍りつく僕。

 とたんに糸が引っ張られ、両の乳首に疼くような快感が来た。

「これはどうお?」

 くちゅくちゅくちゅ・・・

 姉さんが綿棒を出し入れする。

「ああ、ああ、ああ」

 僕は磔になり、槍で貫かれた聖者のように、痙攣するばかり。

 実際、痛くはなかった。

 尿道拡張プラグで調教された僕のペニスは、いともた易く尿道に綿棒を受け容れ、悦びで震えている。

「さてと、そろそろ仕上げといきましょうか」

 姉さんが立ち上がり、再び両手にバイブを持った。

「いいね。とてもいい」

 恥ずべき”陵辱体”の僕の前に仁王立ちになる姉さんを見上げ、画面の中からかすれ声で翔が言う。

「もう少しです。もう少しで、あの屈辱を忘れて、僕もイケそうだ」

 あの屈辱?

 全身に押し寄せる快楽の奔流の中でも、その言葉がふと頭の隅に引っかかった。

 それって、翔の裸体に刻印された、あのキスマークや痣に関係が?

 そう思ったのだ。 
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

処理中です...