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「そろそろ攻め方を変えるか」

 僕の肛門から電マを離して、彼が言った。

 どきり。

 鼓動が一瞬、停止した。

 いよいよだ。

 僕は薄目を開けた。

 目と鼻の先に、股間からそびえ、弓のように反り返った肉色のバナナが見える。

 照明を浴びてテラテラ光沢を放つのは、物欲しげに口から透明なよだれを垂らした僕の赤剥け亀頭だ。

 自分でも信じられなかった。

 数分前に射精したばかりだというのに、僕のチンポときたら、もう完全勃起している・・・。

 あまりにも勃起しすぎて、包皮が自動的に雁首の下まで剥けてしまっているほどだ。

 でもー。

 多幸感が身体中に広がっていく。

 ギンギンに高ぶったこの僕の一部ー。

 やっと”これ”を、なぶりものにしてもらえるんだ・・・。

 うっとりとした表情で、微笑んだ時だった。

「甘いな。元通り勃ったからといって、誰が思い通りになどしてやるか」

 僕の心を読んだかのように、彼が蔑んだ。

「きさまの次の”食事”はこいつだ」

 彼の右手に握られているのは、ビーズを針金に通したような恰好の器具だった。

 輪を切断して、真っ直ぐに伸ばした数珠のようにも見える。

「アナルパールですか」

 僕の乳首を電マの先端で転がしながら、にやりと笑ってKが訊く。

「しかも、電動の」

「ああ」

 僕の股倉を覗き込み、肛門の開き具合を確かめながら彼が言う。

「同じ刺激が続くと神経がそれに慣れて感度が悪くなるからな。とにかくペニス以外をとことん責めるんだ」

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