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「やめ・・・て」

 ハアハアの間から、僕は喘いだ。

「おかしく、なっちゃう・・・」

 股間で重さを増した肉の蛇は、次第に達磨落としの達磨みたいに筋肉が段々になり、まるでシシカバブのようだ。

 もっと、皮をめくって欲しい。

 そうして、中を、触って欲しい。

 強い力で、握って欲しい。

 その後、千切れそうになるくらい、烈しく強く扱いてほしい。 

 バキバキの茎を伸ばし、切なげに鎌首をもたげ、目のない亀頭でそう訴えかけるように、口から透明な液を垂らしながら、ゆるゆると右に左に動く愛しい僕の分身よ。

「勝手になれば?」

 Kが笑いながら電マの先で僕の乳首をこね回す。

 ふたつのウレタンゴムの高速振動がカチンコチンに勃起した乳首を震わせ、僕はアッアッアッと叫んでしまう。

 気持よかった。

 それこそ、天にも昇るほど。

 僕は快感に打ち震えながら、彼との初めての出会いのシーンを思い返していた。

 大学4年の夏。

 サイクリングで訪れた人気のない森林の中。

 不意に現れた男が、ピタTシャツに短パンの僕を背後から抱きしめ―。

 乳首と股間を触ってきたのだ。

 僕が襲われたのは、彼が獲物を探す変態だったという、ただそれだけが原因ではない。

 躰に貼りつくようなピタピタのTシャツで故意に勃起乳首を目立たせ、股間のもっこりを強調した短パンを穿いたのは、僕が無意識にそのような事態を・・・。

 望んでいたから。

 だからあの時ー。

 性感帯の中心を三点責めで弄られるまま、僕は喘ぎ、最後には・・・。

 気がつくと全裸に剥かれ、芝生の上に転がされて、ミサイルみたいに屹立したペニスからー。

 新鮮で熱いミルクをドビュドビュ放ってしまったのだった。

 そして1年後、その彼と就職先で再会し、裏人事部所属のこのジョブに就くための特訓を受けた。

 そう、調教という名の特訓をー。

 あれから更に1年が経ち、僕は彼の手ほどき無しでも、一人前の肉便器として社内で認められるようになった。

 だから今年からは新人のKと組み、新たに得意先回りまで任されるようになっていたのだがー。

 それが、かつてのご主人さまである彼には、気に入らなかったらしい。

 おまえをそこまで感じる躰に仕上げたのはこの俺だ。

 アナル処女を奪ったのも、尿道に異物を挿入する喜びを教えてやったのもー。

 主人の俺にに対する敬意や愛はどうなったのか。

 四本の電マによる乳首、陰嚢、肛門の同時四点責め。

 なのに肝心の勃起ペニスにはかすりもしない放置プレイ。

 その責め苦に苛まれているあいだじゅう、僕はそう問われているような気がしてならなかった・・・。

 

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