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 彼が開き切った僕の股間を覗き込む。

 丸い陰嚢の奥に息づく柔らかい穴。

 そして、その溶岩湖のように粘液で滾った穴を、指でいやらしく押し開く。

「コイツの肛門、ぐちょぐちょだな。しかも括約筋が緩み切っている」

 中に入ってくる微風が感じられるほどに広く”穴”を拡張し、彼が言う。

「いろいろぶち込みましたからね」

 僕の勃起乳首を電マでいじくりまわしながら、Kが嗤った。

「なんなら後でフィストファックもしてやったらどうですか」

「フィストか。いい考えだな。ふつう、男では無理だが、こいつなら可能かもしれん」

「社内公認の肉便器ですからね。そろそろ新しい機能をつけ加えてやらないと」

「肉便器のアップデートか。フフ、そいつは面白い」

 僕はと言えば、

 イイ・・・イイ・・・。

 そう喘ぎながら、

 うつむいて、

「ミナイデ・・・」

 と、頬を赤らめるだけ。

 しかしその耳にはふたりの会話はちゃんと届いている。

 フィストファック・・・?

 そんな、アナルセックスで、そこまでやるだなんて・・・。

 僕の肛門が裂けたら、どうしてくれるんだ・・・?

 そう考えて少し冷めかけた時だった。

 僕の逡巡を見抜いたのか、

「ならば、これは前戯ということになるが。ほら」

 彼が手にした異物を僕のひくつく穴に差し込んだ。

 ニュルッ。

「アンッ」

 痛くなかった。

 むしろ、ツルツルしたビーズで直腸の内壁を擦られる感触に、僕は異様な心地よさを感じてしまっていた。

 ズルズルズル…。

 凸凹したモノが、くねくねうごめきながら、肛門から禁断の中身に侵入する。

 僕の下腹部を貫く肉管が、冷たく硬い異物でたちまちのうちに満たされる。

「アア、アア、アアア、アアアア・・・」

 全裸で十字架にかけられ、顔を仰のけ、喉仏を晒して、口を半開きにした僕が、壁面の鏡に映っている。

 その股間の中心から急角度で勃ちあがったよじれた筋肉でできたカチカチの棒が、愛撫を求めて首を振る。

「こでで、どうだ」

 ジュブ、ジュブ、ジュブッ。

 彼が肛門の中でアナルビーズを動かした。

 引いたり押し込んだりを繰り返し、直腸内壁に得も言われぬ刺激を与えてくる。

「アハッ!」

 突如として込み上げる衝動に、僕は思わず腰をくねらせた。

「デ、デチャウ!」

 叫んだ途端、

 ブシュッ。

 ドバババッ!

 股間から伸びた砲塔の先から、湯気を上げながら透明な液体が大量にほとばしった。

「こいつ・・・」

 彼が笑い出した。

「見ろよ、男のくせに、潮を吹きやがった!」
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