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記憶喪失の少年
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「ぅわぁ・・・。」
「おぉ!凄いな。上から見ると又違った迫力があるな。」
「下から見るのと上から見るのでは大分雰囲気が違うでしょ?多くの魚は空から鳥に見付からない様に上からだと水面と同じ様な濃い色をしているのが多いの、それと同じ理由で下からは大型の魚にも見付からない様に水の中から見た空に似た白いのが多いのよ。そうかと思えばド派手な色をした物もいるのよそう言うのは「私は毒が有りますよ」って意味なんだけど、色々な色や形が有って本当に面白いよね。」
「はい。」
魚も昆虫も動物も生き抜く為に姿形を色々ある。人間も国や地域で大分違う、歩んできた歴史も違うから理解し合うのが難しいのは分るが、それでも思いを伝える沢山の言葉があるのだから互いを理解しあえたらどんなに素敵な事だろうか・・・。業の深い俺達人間が解り合えるのは未だ未だ先の事かも知れない。
「眞一さん?」
「ん?あぁ凄い光景だな。」
「はい。楽しいです。」
嬉しそうに微笑む春陽の頭を撫でていると、陽気なお姉さんが話しかけて来た。
「じゃあ!もっと楽しい事しようか♪」
「えっ?」
お姉さんは手に餌の入ったバケツを春陽に押し付けて素敵な笑顔で春陽を見ていた。(笑顔が一寸怖いと感じる何故?)
バケツを抱えてた春陽に説明をしていく。
「あの・・・これは?」
「私が合図をしたらこの柄杓で1杯ここから入れてね♪」
「えっ!?僕が入れるんですか!!」
「そうよ。どぼっと入れないで水撒きみたいに撒いてね♪さぁ!そろそろ時間だから頑張ろう!」
お姉さんは言うだけ言って持ち場に行ってしまって春陽は動揺を隠せないでいる。
「眞一さん・・・。」
春陽が不安そうに俺を見上げている姿が可愛い。
安心させる様にゆっくり頭を撫でながら
「大丈夫だよ。俺が側に居てフォローしるから何の心配はない、春陽は庭の花に水をあげる様に餌を撒けばいいだけだよ。それとも俺がやろうか?」
「・・・やります。眞一さんが側に居てくれるなら大丈夫です。」
可愛い!!
なにそのセリフ!「俺が側に居てくれるなら」って俺をキュン死させる気か!!
ハグしたいけど、今は春陽はバケツを抱えているからおでこにキスだけで我慢だ!後でいっぱいハグしよう!(確定)
「さぁ、始まるよ楽しんで。」
「・・・はい。」
気合の入った返事をしたものの少し手が震えている。
俺は邪魔にならない様に後ろから抱き締める、すると春陽が少し不安そうに振り返る笑顔を返すと安心したのか笑顔を返してくれた。柄杓を握る手に力が入っているがお姉さんの合図に合せて上手く餌を撒けている、回数を重ねると気持ちいに余裕が生まれたのか最後の方は綺麗に撒けていた。
「お疲れ様でした。初めてにしては最後の方は綺麗に撒けていたね♪やってみてどうだった?」
「緊張したけど、楽しかったです。有難う御座いました。」
「楽しんでもらえたなら良かった。では!以上をもちましてバックヤード探検は終了です!時間迄色々見て行ってね。」
「はい。有難う御座いました。」
「有難う御座いました。」
お姉さんに手を振って表に出て次の目的地へ。
色々見ながら進む。春陽がうちに来て約3ヶ月始めは殆んど表情がなかったが最近では色々な顔を見せてくれる、今だって楽しそうに俺に魚の説明をしてくれる。今日来るに当たってしっかり予習していた、元々本を読むのが好きな春陽だが勉強自体がきっと好きなんだろう。出来れば学校に行かせてあげたいけど、年齢が判らないと学年が決まらいつまり行かせる学校が決まらないという事だ。
いや待て、俺の母校なら幼稚園から大学迄一貫校だから学校側に調べてもらうのも一つの手か。春陽の気持ちに余裕が出来たら考えよう。
色々見ながら進むと海出る。
「あっ海。」
「あっちを見てごらん。」
俺が指差した方向では子供から大人まで海に入りイルカと戯れていた。
「あっ!イルカ!眞一さんイルカです!!」
「うん。俺達もイルカと遊ぼうか。」
「えっ!?」
「さぁ!行こう!」
春陽の手を引いてふれあい広場に向かう。
建物の中では浅い水槽にヒトデやカニやエビといった小さな生き物(猫鮫も居た。鮫の中でも大人しいから。サメ肌を触れる)海ではイルカ達が泳いでいた。ここは海と繋がっていて魚は自由に行き来出来る、つまりここのイルカ達は野生のイルカだ。と言ってもこの水族館で生まれた仔も居るし餌を貰えるので居着いた仔もいるから完全な野生とは言えないだろうけど。
つなぎを借りて海に入る。
水の抵抗があるから歩き難く未だ未だ体力の少ない春陽は大変なので沖までお姫様抱っこで運ぶ、思いっ切り抵抗されたが大した事はないのでスルー。
怒っていた春陽もイルカが来ると直ぐに機嫌を直す。
嬉しそうにおっかなびっくりに触っている。
はぁ、
こいつマジ可愛い!!
「おぉ!凄いな。上から見ると又違った迫力があるな。」
「下から見るのと上から見るのでは大分雰囲気が違うでしょ?多くの魚は空から鳥に見付からない様に上からだと水面と同じ様な濃い色をしているのが多いの、それと同じ理由で下からは大型の魚にも見付からない様に水の中から見た空に似た白いのが多いのよ。そうかと思えばド派手な色をした物もいるのよそう言うのは「私は毒が有りますよ」って意味なんだけど、色々な色や形が有って本当に面白いよね。」
「はい。」
魚も昆虫も動物も生き抜く為に姿形を色々ある。人間も国や地域で大分違う、歩んできた歴史も違うから理解し合うのが難しいのは分るが、それでも思いを伝える沢山の言葉があるのだから互いを理解しあえたらどんなに素敵な事だろうか・・・。業の深い俺達人間が解り合えるのは未だ未だ先の事かも知れない。
「眞一さん?」
「ん?あぁ凄い光景だな。」
「はい。楽しいです。」
嬉しそうに微笑む春陽の頭を撫でていると、陽気なお姉さんが話しかけて来た。
「じゃあ!もっと楽しい事しようか♪」
「えっ?」
お姉さんは手に餌の入ったバケツを春陽に押し付けて素敵な笑顔で春陽を見ていた。(笑顔が一寸怖いと感じる何故?)
バケツを抱えてた春陽に説明をしていく。
「あの・・・これは?」
「私が合図をしたらこの柄杓で1杯ここから入れてね♪」
「えっ!?僕が入れるんですか!!」
「そうよ。どぼっと入れないで水撒きみたいに撒いてね♪さぁ!そろそろ時間だから頑張ろう!」
お姉さんは言うだけ言って持ち場に行ってしまって春陽は動揺を隠せないでいる。
「眞一さん・・・。」
春陽が不安そうに俺を見上げている姿が可愛い。
安心させる様にゆっくり頭を撫でながら
「大丈夫だよ。俺が側に居てフォローしるから何の心配はない、春陽は庭の花に水をあげる様に餌を撒けばいいだけだよ。それとも俺がやろうか?」
「・・・やります。眞一さんが側に居てくれるなら大丈夫です。」
可愛い!!
なにそのセリフ!「俺が側に居てくれるなら」って俺をキュン死させる気か!!
ハグしたいけど、今は春陽はバケツを抱えているからおでこにキスだけで我慢だ!後でいっぱいハグしよう!(確定)
「さぁ、始まるよ楽しんで。」
「・・・はい。」
気合の入った返事をしたものの少し手が震えている。
俺は邪魔にならない様に後ろから抱き締める、すると春陽が少し不安そうに振り返る笑顔を返すと安心したのか笑顔を返してくれた。柄杓を握る手に力が入っているがお姉さんの合図に合せて上手く餌を撒けている、回数を重ねると気持ちいに余裕が生まれたのか最後の方は綺麗に撒けていた。
「お疲れ様でした。初めてにしては最後の方は綺麗に撒けていたね♪やってみてどうだった?」
「緊張したけど、楽しかったです。有難う御座いました。」
「楽しんでもらえたなら良かった。では!以上をもちましてバックヤード探検は終了です!時間迄色々見て行ってね。」
「はい。有難う御座いました。」
「有難う御座いました。」
お姉さんに手を振って表に出て次の目的地へ。
色々見ながら進む。春陽がうちに来て約3ヶ月始めは殆んど表情がなかったが最近では色々な顔を見せてくれる、今だって楽しそうに俺に魚の説明をしてくれる。今日来るに当たってしっかり予習していた、元々本を読むのが好きな春陽だが勉強自体がきっと好きなんだろう。出来れば学校に行かせてあげたいけど、年齢が判らないと学年が決まらいつまり行かせる学校が決まらないという事だ。
いや待て、俺の母校なら幼稚園から大学迄一貫校だから学校側に調べてもらうのも一つの手か。春陽の気持ちに余裕が出来たら考えよう。
色々見ながら進むと海出る。
「あっ海。」
「あっちを見てごらん。」
俺が指差した方向では子供から大人まで海に入りイルカと戯れていた。
「あっ!イルカ!眞一さんイルカです!!」
「うん。俺達もイルカと遊ぼうか。」
「えっ!?」
「さぁ!行こう!」
春陽の手を引いてふれあい広場に向かう。
建物の中では浅い水槽にヒトデやカニやエビといった小さな生き物(猫鮫も居た。鮫の中でも大人しいから。サメ肌を触れる)海ではイルカ達が泳いでいた。ここは海と繋がっていて魚は自由に行き来出来る、つまりここのイルカ達は野生のイルカだ。と言ってもこの水族館で生まれた仔も居るし餌を貰えるので居着いた仔もいるから完全な野生とは言えないだろうけど。
つなぎを借りて海に入る。
水の抵抗があるから歩き難く未だ未だ体力の少ない春陽は大変なので沖までお姫様抱っこで運ぶ、思いっ切り抵抗されたが大した事はないのでスルー。
怒っていた春陽もイルカが来ると直ぐに機嫌を直す。
嬉しそうにおっかなびっくりに触っている。
はぁ、
こいつマジ可愛い!!
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