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記憶喪失の少年
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今夜は春陽が夕飯を作ってくれる!
昼の時には未だメニューが決まっていないみたいだったけど、何を作ってくれたんだろうか♪俺はいつも以上の速さで片付けと明日の準備を済ませた。
渡辺君と店内の片付けを済ませた駿二とカウンターの片付けだけのじぃさんは先に戻っている。戸締りをしっかり確認して走って帰る。2人は既に座っていて春陽は一生懸命に準備をしていた。
「あっ、お帰りなさい。」
「ただいま。何か手伝う事ある?」
「だっ大丈夫です。後はご飯をよそるだけなので、眞一さんも座っててください。」
確かにテーブルには料理が並んでいて後はごはんと味噌汁だけみたいだ。
座りながらメニューを確認する、そこに並んでいたのは肉じゃがと大根のサラダに大根の皮に金平、お味噌汁はお豆腐と若布だった。
大根の皮を捨てずに金平にするなんて春陽はしっかりしている。
「お待たせしました。」
「では、いただきます。」
「「いただきます。」」
「・・・・。」
「どれも美味しそうだ。では、先ずは味噌汁・・・うん。美味しいこれはうちの味付けだ、覚えてくれて嬉しいよ。次は肉じゃが・・・うん!美味しい。春陽これも美味しいよ。」
「良かった・・・。」
「ご飯が進む味付けだね。とても美味しいですよ。」
「うん。美味しい。」
2人にも褒められ安心したらしく大きく息を吐いて肩の力が抜けたみたいだ。初めて人に料理を出すのは緊張するものだ、俺も家族に作った時は緊張したのを覚えている。
「美味しいから春陽も食べて。この金平も美味しいよ、俺大根の金平好きなんだよねだから嬉しい。」
「兄さん大根を使った時には必ず作るよね。」
「そうなんですか?なら良かった。」
春陽の作った夕飯を堪能しながら、今日店であった事とかを春陽に聞かせ春陽も今日あった事を話す。
片付けは春陽が一人ですると言ったが一緒に居たいとお願いし一緒に片付ける。春陽はお風呂の掃除もしてくれていたので順番に入り、春陽は緊張と疲れで布団に入ると直ぐに寝てしまった。その寝顔は満足そうな幸せな顔をしていた。その寝顔を見るだけで俺も幸せな気分になった。
春陽が夕飯を作る様になって1週間が過ぎた。
春陽は本を片手に家にある材料で色々な料理を作ってくれた。最初は緊張していたが徐々に楽しくなって来たみたいで、食べた事のある物、味を知っている物から順次に作っていた。やはり味を知らない物に挑戦するのは怖いみたいなので、俺が休みの日に色々作ってあげようと思う。
味もそうだが、そろそろ在庫がある物だけじゃなく好きな物を作れる様に買い物に行かせてあげなきゃ駄目だよなぁ・・・。家から出したくない。
「春陽、買い物行こうか。」
「買い物ですか?」
「そう、いつまでもある物だけで作るのは考えるが大変だろ?だから、作りたい物の材料を買いに行っていいよ。とりあず今日は一緒に行こうか。今日は何を作りたい?材料を気にしないで好きなの作っていいよ。」
おっ?
目がキラキラしてるけど、何か作りたいのがあるのか?
「あっあの・・・何でもいいんですか?」
んー未だ未だ遠慮があるが自分の希望が言える様にはなったのかな?
「何か作りたいのがあるの?」
「はい!あっえっとその・・・TVのCMで、白菜と、豚バラ?のお鍋みたいのをやっていて・・・その、それを食べてみたくて・・・。」
「あぁ、白菜と豚バラを交互に重ねて行くやつね。CMみると美味しそうだもんね、確か今白菜が切れてるか・・・。よし!白菜を買おう。」
お出かけの準備をする。大分暖かくなって来たが未だ未だ風が冷たいので防寒はしっかりする、寒すぎず暑すぎず気を付ける。
準備をして車庫に行く。
「車で行くんですか?」
「いや、行くのは商店街だから歩いて行くよ。ついでに色々買おうと思って・・・よっと。」
「それは何ですか?」
「これは荷車。」
「はい、それは分かるんですが・・・小さくないですか?」
「これはこう使うんだよ。」
荷車を外に出すとジョンが飛びついて来た。正確には荷車を着けただ。
「ジョンさん?」
「これはジョン用の荷車。だから少し小さいんだ、面白半分でジョンに着けたら引っ張るのが楽しいらしくて、これを出すと自分で頭と脚を入れて着けろとせがむんだよ。・・・はい、良し。」
「これは売っているんですか?」
「いや、知り合いが普通のを廃棄するって言うから、じゃあ改造して犬用にしてみようかと思って友人と一緒に作ってみた。フランダースの犬ってい知ってる?」
「はい。貧しい子供が画家になれずに死ぬお話ですよね?」
「そうやって聞くと凄い話だけど、主人公のネロはパトラッシュに牛乳を運ばせていただろ?それみたいに出来ないかと思って作ってみました。」
作ったはいいがジョンが引くのを嫌がったら失敗に終わったけど、何故か最初から楽しそうに引いていたんだよな。荷物が乗って重くなると燃えるみたいだし・・・。
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
ジョンを先頭に手を繋いで買い物に出発!
昼の時には未だメニューが決まっていないみたいだったけど、何を作ってくれたんだろうか♪俺はいつも以上の速さで片付けと明日の準備を済ませた。
渡辺君と店内の片付けを済ませた駿二とカウンターの片付けだけのじぃさんは先に戻っている。戸締りをしっかり確認して走って帰る。2人は既に座っていて春陽は一生懸命に準備をしていた。
「あっ、お帰りなさい。」
「ただいま。何か手伝う事ある?」
「だっ大丈夫です。後はご飯をよそるだけなので、眞一さんも座っててください。」
確かにテーブルには料理が並んでいて後はごはんと味噌汁だけみたいだ。
座りながらメニューを確認する、そこに並んでいたのは肉じゃがと大根のサラダに大根の皮に金平、お味噌汁はお豆腐と若布だった。
大根の皮を捨てずに金平にするなんて春陽はしっかりしている。
「お待たせしました。」
「では、いただきます。」
「「いただきます。」」
「・・・・。」
「どれも美味しそうだ。では、先ずは味噌汁・・・うん。美味しいこれはうちの味付けだ、覚えてくれて嬉しいよ。次は肉じゃが・・・うん!美味しい。春陽これも美味しいよ。」
「良かった・・・。」
「ご飯が進む味付けだね。とても美味しいですよ。」
「うん。美味しい。」
2人にも褒められ安心したらしく大きく息を吐いて肩の力が抜けたみたいだ。初めて人に料理を出すのは緊張するものだ、俺も家族に作った時は緊張したのを覚えている。
「美味しいから春陽も食べて。この金平も美味しいよ、俺大根の金平好きなんだよねだから嬉しい。」
「兄さん大根を使った時には必ず作るよね。」
「そうなんですか?なら良かった。」
春陽の作った夕飯を堪能しながら、今日店であった事とかを春陽に聞かせ春陽も今日あった事を話す。
片付けは春陽が一人ですると言ったが一緒に居たいとお願いし一緒に片付ける。春陽はお風呂の掃除もしてくれていたので順番に入り、春陽は緊張と疲れで布団に入ると直ぐに寝てしまった。その寝顔は満足そうな幸せな顔をしていた。その寝顔を見るだけで俺も幸せな気分になった。
春陽が夕飯を作る様になって1週間が過ぎた。
春陽は本を片手に家にある材料で色々な料理を作ってくれた。最初は緊張していたが徐々に楽しくなって来たみたいで、食べた事のある物、味を知っている物から順次に作っていた。やはり味を知らない物に挑戦するのは怖いみたいなので、俺が休みの日に色々作ってあげようと思う。
味もそうだが、そろそろ在庫がある物だけじゃなく好きな物を作れる様に買い物に行かせてあげなきゃ駄目だよなぁ・・・。家から出したくない。
「春陽、買い物行こうか。」
「買い物ですか?」
「そう、いつまでもある物だけで作るのは考えるが大変だろ?だから、作りたい物の材料を買いに行っていいよ。とりあず今日は一緒に行こうか。今日は何を作りたい?材料を気にしないで好きなの作っていいよ。」
おっ?
目がキラキラしてるけど、何か作りたいのがあるのか?
「あっあの・・・何でもいいんですか?」
んー未だ未だ遠慮があるが自分の希望が言える様にはなったのかな?
「何か作りたいのがあるの?」
「はい!あっえっとその・・・TVのCMで、白菜と、豚バラ?のお鍋みたいのをやっていて・・・その、それを食べてみたくて・・・。」
「あぁ、白菜と豚バラを交互に重ねて行くやつね。CMみると美味しそうだもんね、確か今白菜が切れてるか・・・。よし!白菜を買おう。」
お出かけの準備をする。大分暖かくなって来たが未だ未だ風が冷たいので防寒はしっかりする、寒すぎず暑すぎず気を付ける。
準備をして車庫に行く。
「車で行くんですか?」
「いや、行くのは商店街だから歩いて行くよ。ついでに色々買おうと思って・・・よっと。」
「それは何ですか?」
「これは荷車。」
「はい、それは分かるんですが・・・小さくないですか?」
「これはこう使うんだよ。」
荷車を外に出すとジョンが飛びついて来た。正確には荷車を着けただ。
「ジョンさん?」
「これはジョン用の荷車。だから少し小さいんだ、面白半分でジョンに着けたら引っ張るのが楽しいらしくて、これを出すと自分で頭と脚を入れて着けろとせがむんだよ。・・・はい、良し。」
「これは売っているんですか?」
「いや、知り合いが普通のを廃棄するって言うから、じゃあ改造して犬用にしてみようかと思って友人と一緒に作ってみた。フランダースの犬ってい知ってる?」
「はい。貧しい子供が画家になれずに死ぬお話ですよね?」
「そうやって聞くと凄い話だけど、主人公のネロはパトラッシュに牛乳を運ばせていただろ?それみたいに出来ないかと思って作ってみました。」
作ったはいいがジョンが引くのを嫌がったら失敗に終わったけど、何故か最初から楽しそうに引いていたんだよな。荷物が乗って重くなると燃えるみたいだし・・・。
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
ジョンを先頭に手を繋いで買い物に出発!
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