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記憶喪失の少年
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幾分穏やかな飼い主さんを見付けて犬を触らせてもらう、彼女達の犬も飼い主に似て穏やかな仔達が多かった。春陽は他の犬との触れ合いにおっかなびっくりで恐る恐る触っていたが、穏やかな彼らは大人しく待っていてくれたから安心して見てられた。
肉食系の彼女達が近くに来ようとしていたが威圧で動けなくした、普段なら客でもあるので多少は相手をするが彼女等は春陽を傷付ける危険があるので近寄らせない。
暫く彼等と遊んでいると背中に強い衝撃が来た。
うちの構ってちゃんがしゃがんでいた俺の背中におぶさって来たのだ。
「眞一さん大丈夫ですか!?ジョンさんどうしたんです?」
「こら!ジョン重いぞ!フリスビーやりたいのか?」
ワンワン!!
「春陽投げてやってくれ。」
「でも・・・。」
「大丈夫だよ。俺が側に居るし、なっ?」
「・・・・。」
「ぼくやりたい!!」
春陽が勇気を出せずにいると一緒に遊んでいたトイプードルの飼い主の海斗君5歳が立候補して来た、小さくてもαだΩである春陽を守ろうとしたのだろう春陽を見て顔に‟俺に任せろ”と書いてある将来有望だ。
海斗君を連れて3人で遊ぶ事にした。
先ずは春陽に手本として投げさせる海斗君に見せるだけっと言えば小さく頷いて投げた、海斗君は春陽を尊敬の眼差しで見ている毎日投げていたので距離は出ないが真っ直ぐには飛ぶ様にはなっている。海斗君に投げ方を教え2人と1匹は楽しそうに遊んでいる、他の犬もキャッチは出来ないけど一緒に追い掛けてそれはそれで楽しそうだ。
沢山遊んで大満足のジョンを連れ小さなナイトと又遊ぶ約束をして別れる。
最後まで機嫌の悪いお嬢さん達を軽く威圧して春陽に手を出させない様にする、春陽を彼女達に会わせるのは少し早かったかも知れないなぁ・・・。
「春陽、ドックランは楽しかった?」
「はい。色々な犬がいて楽しかったです。」
「そう言えば春陽は犬派?猫派?」
「えっ?んー・・・どっちも好きです。けど、どっちかなら・・・猫ですかね?勿論ジョンさんは好きです!」
「良かったなジョン。」
ワン!
犬について色々話ながらゆっくりと家に帰る。
彼女達は怖かったみたいだけどドックラン自体はとても楽しかったみたいで、珍しく春陽がいっぱい話してくれた。春陽の話は家に着くまで続いた。
春陽に手伝ってもらいながら夕飯を作る。
今日のメニューはラザニアです。
「春陽はラザニア好きか?」
「・・・多分、・・・食べた事ないと思います。」
「そっか、春陽が初めて食べるラザニアが俺の味か・・・いいなぁ。よし!それではラザニアを作ろう!」
「はい。」
「では、先ずはパスタを作ろう。」
「パスタを作るんですか?」
「意外と簡単に作れるぞ。小麦粉を入れそこに溶き卵とオリーブオイルを入れて混ぜる、全体的に混ざったら捏ねる体重を掛けて頑張れ。」
大理石の作業台で体重を掛けて一生懸命捏ねている。体重を掛けても軽いので中々思う様にはいかないみたい、俺がやれば直ぐに終わるがそれでは意味がない。時間が掛かっても春陽にやらせる。
最初は嫌がっていたフリルのエプロンも今では当たり前の様に着けている。可愛い。
何とか捏ね終わりラップをして冷蔵庫で寝かせるその間にホワイトソースとミートソースを作る、時間が掛かるミートソースから作る。
春陽と一緒に書庫に行きラザニアの作り方が載ってる本を探す、勿論俺は見なくても作れるが今回は春陽にやらせる為に自分で調べて作らせる。暫くすると春陽が本を見付けて持って来た、その本は駿二が覚える為に買った本で割かし簡単に作れる物だ。
「じゃあ、それを見ながら作ってみよう。」
春陽は頷いて材料の準備を始める。春陽が野菜を切っている間に倉庫からトマト缶を持って来る、俺も野菜を切るのを手伝う。野菜が切り終わりソースを作り始めたので今回は俺がホワイトソースを作る、2人で分担してソースを作り終えたら今度はパスタの準備。
寝かせていたキジを3等分に分け軽く伸ばして器械に掛ける。
「これは何ですか?」
「これはパスタローラー生地を伸ばして切る器械。ここに生地を置いてこれを回してごらん。」
「おぉ・・・。」
ぷぷぷ。
楽しそうだな。一生懸命伸ばしている初めてなら楽しいだろうなぁ、駿二も初めて使った時必要以上に薄くしてたもんな。
「全部伸ばせたかな?普通は器の大きさに切るがそれだと食べ難いから、代替3cm²位に切って茹でるのが家流だな。」
器に油をひいてホワイトソース・ミートソース・パスタを順番に重ねて行く。最後に多めのチーズを乗せて焼けば完成。後はスープにサラダ付け合わせを作って時間になる。
完成した料理を皆で食べながら今日あった事を話す。
春陽は初めて食べるラザニアに大興奮、反応からして本当に食べた事がないのだろう。美味しいといつも以上に食べていた、明日お腹が痛くならなきゃいいが今日は沢山動いたから大丈夫だろう。このまま食べる量が増えるといいがそう簡単には行かないだろうな・・・。
肉食系の彼女達が近くに来ようとしていたが威圧で動けなくした、普段なら客でもあるので多少は相手をするが彼女等は春陽を傷付ける危険があるので近寄らせない。
暫く彼等と遊んでいると背中に強い衝撃が来た。
うちの構ってちゃんがしゃがんでいた俺の背中におぶさって来たのだ。
「眞一さん大丈夫ですか!?ジョンさんどうしたんです?」
「こら!ジョン重いぞ!フリスビーやりたいのか?」
ワンワン!!
「春陽投げてやってくれ。」
「でも・・・。」
「大丈夫だよ。俺が側に居るし、なっ?」
「・・・・。」
「ぼくやりたい!!」
春陽が勇気を出せずにいると一緒に遊んでいたトイプードルの飼い主の海斗君5歳が立候補して来た、小さくてもαだΩである春陽を守ろうとしたのだろう春陽を見て顔に‟俺に任せろ”と書いてある将来有望だ。
海斗君を連れて3人で遊ぶ事にした。
先ずは春陽に手本として投げさせる海斗君に見せるだけっと言えば小さく頷いて投げた、海斗君は春陽を尊敬の眼差しで見ている毎日投げていたので距離は出ないが真っ直ぐには飛ぶ様にはなっている。海斗君に投げ方を教え2人と1匹は楽しそうに遊んでいる、他の犬もキャッチは出来ないけど一緒に追い掛けてそれはそれで楽しそうだ。
沢山遊んで大満足のジョンを連れ小さなナイトと又遊ぶ約束をして別れる。
最後まで機嫌の悪いお嬢さん達を軽く威圧して春陽に手を出させない様にする、春陽を彼女達に会わせるのは少し早かったかも知れないなぁ・・・。
「春陽、ドックランは楽しかった?」
「はい。色々な犬がいて楽しかったです。」
「そう言えば春陽は犬派?猫派?」
「えっ?んー・・・どっちも好きです。けど、どっちかなら・・・猫ですかね?勿論ジョンさんは好きです!」
「良かったなジョン。」
ワン!
犬について色々話ながらゆっくりと家に帰る。
彼女達は怖かったみたいだけどドックラン自体はとても楽しかったみたいで、珍しく春陽がいっぱい話してくれた。春陽の話は家に着くまで続いた。
春陽に手伝ってもらいながら夕飯を作る。
今日のメニューはラザニアです。
「春陽はラザニア好きか?」
「・・・多分、・・・食べた事ないと思います。」
「そっか、春陽が初めて食べるラザニアが俺の味か・・・いいなぁ。よし!それではラザニアを作ろう!」
「はい。」
「では、先ずはパスタを作ろう。」
「パスタを作るんですか?」
「意外と簡単に作れるぞ。小麦粉を入れそこに溶き卵とオリーブオイルを入れて混ぜる、全体的に混ざったら捏ねる体重を掛けて頑張れ。」
大理石の作業台で体重を掛けて一生懸命捏ねている。体重を掛けても軽いので中々思う様にはいかないみたい、俺がやれば直ぐに終わるがそれでは意味がない。時間が掛かっても春陽にやらせる。
最初は嫌がっていたフリルのエプロンも今では当たり前の様に着けている。可愛い。
何とか捏ね終わりラップをして冷蔵庫で寝かせるその間にホワイトソースとミートソースを作る、時間が掛かるミートソースから作る。
春陽と一緒に書庫に行きラザニアの作り方が載ってる本を探す、勿論俺は見なくても作れるが今回は春陽にやらせる為に自分で調べて作らせる。暫くすると春陽が本を見付けて持って来た、その本は駿二が覚える為に買った本で割かし簡単に作れる物だ。
「じゃあ、それを見ながら作ってみよう。」
春陽は頷いて材料の準備を始める。春陽が野菜を切っている間に倉庫からトマト缶を持って来る、俺も野菜を切るのを手伝う。野菜が切り終わりソースを作り始めたので今回は俺がホワイトソースを作る、2人で分担してソースを作り終えたら今度はパスタの準備。
寝かせていたキジを3等分に分け軽く伸ばして器械に掛ける。
「これは何ですか?」
「これはパスタローラー生地を伸ばして切る器械。ここに生地を置いてこれを回してごらん。」
「おぉ・・・。」
ぷぷぷ。
楽しそうだな。一生懸命伸ばしている初めてなら楽しいだろうなぁ、駿二も初めて使った時必要以上に薄くしてたもんな。
「全部伸ばせたかな?普通は器の大きさに切るがそれだと食べ難いから、代替3cm²位に切って茹でるのが家流だな。」
器に油をひいてホワイトソース・ミートソース・パスタを順番に重ねて行く。最後に多めのチーズを乗せて焼けば完成。後はスープにサラダ付け合わせを作って時間になる。
完成した料理を皆で食べながら今日あった事を話す。
春陽は初めて食べるラザニアに大興奮、反応からして本当に食べた事がないのだろう。美味しいといつも以上に食べていた、明日お腹が痛くならなきゃいいが今日は沢山動いたから大丈夫だろう。このまま食べる量が増えるといいがそう簡単には行かないだろうな・・・。
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