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記憶喪失の少年
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春陽の写真を撮っていると、撮られていた事に気付いて慌て出す。
思い出にと言って一緒に自撮りしたり通りすがりの人に撮ってもらったりして沢山撮った、試しに春陽にカメラを渡して撮り方を教え好きに撮らせてみる。
初めは桜の花を撮っていたが次第に色々と撮り始めた、俺を撮ったりジョンの鼻に乗った花びらを撮ったり初めは緊張していたが慣れて来たのか今では楽しそうに色々撮っている。
橋を渡り反対岸に行くとそちら側には平日でも幾つもの屋台が並んで居る、春陽は屋台で買った事がないと言うので色々買って行く。丁度おやつの時間なのでりんご飴・綿あめ・チョコバナナ等の甘味系に、多分食べた事がないだろうガッツリ系も夕食用に買って行く。
孫に玩具を買い与える祖父母の如く、春陽に色々買ってしまい手を繋いで帰れなくなってしまった。春陽は困りながらもどこか楽しそうにしていたので良しとする。駿二には怒られるだろうけど・・・。
案の定駿二には買い過ぎと怒られたがじぃさんは久し振りの屋台食に楽しそうだった、駿二の機嫌を取る為に綿あめを渡すと文句を言いながら一寸嬉しそうに受け取りソファで春陽と一緒に食べていた、2人並んで食べてる姿が可愛い駿二も春陽につられて少し幼く見える。春陽は初めての触感に驚きながら楽しそうに食べている、そんな2人をじぃさんと2人で満足気に見つめていた。
夕飯までの時間、リビングのTVに今日撮って来た写真を映して春陽に桜並木の感想を聞いたりしながら皆で過ごす。春陽は未だ未だそんなに話すのが得意ではないが、余程楽しかったのかいつもよりは話してくれていた。
夕飯時にも初めて食べる焼きそば・たこ焼き・お好み焼きや串焼き等の感想を聞いたり、じぃさんの若い頃の話を聞いたりしながらゆったりと過ごした。
今日は掃除に花見それにいっぱい話して疲れたんだろう、風呂から上がるとソファで船を漕ぎ始めた。春陽を連れて部屋に戻り先にベットに入れると挨拶もそそろに眠りに着く、ジョンと愛も指定席で眠り始めたので俺はお休みにキスを春陽にして下に戻った。
通常なら開店中に翌日の準備を済ますが今日は定休日なので、これから簡単に準備をする為に店に行き済ませる。料理関係は俺の管轄なので下処理を済ませる、駿二はケーキの下準備を終わらせているみたいだ。
準備を終え風呂に入り部屋に戻ると春陽は健やかに眠っていた。春陽がうちに来てうなされたのはお花見会に参加した夜だけで昨日も良く眠っていた、春陽にとってうちが休める場所になりつつある事に嬉しく思いながら俺も眠りに着いた。
今日はフリスビーではなく鬼ごっこの様だ。
体力が初めより付いたとは言え未だ無い春陽に対してジョンは加減して追い掛けて行く、途中楽しくなって加減を忘れてしまう場面をもあったが俺がフォローしているので怪我はない。
疲れた春陽を岩の上に座らせて俺はフリスビーの遠投をしてジョンの運動不足解消する。
満足気な顔をして戻って来たのでこれで今日は終わりにする。春陽の方も落ち着いたみたいなので片付けをして帰る。
「春陽、昨日は楽しかった?」
「はい。凄く桜が綺麗で思い出すだけで嬉しくなります。」
昨日の事を思い出しているのだろう目を細め頬が少し色付いている。春陽に楽しい思い出を作ってやれて良かった。
「来年も又一緒に行こうな。」
「らいねん・・・。」
「ん?そう来年。来年だけじゃなくこれからずっと毎年来ようね。桜だけじゃなくて、ここから見えるあの山は紅葉がとても綺麗なんだ。だから秋になったら紅葉狩りにも行こう、夏には海に行って冬にはスキーをしに行こう。スキーは俺が教えてあげるから安心して。」
「でも、僕の記憶はいつ戻るか判らないし・・・。」
「記憶が戻っても行こう。記憶が戻って春陽がどうしても俺とは一緒に居たくはないって言うなら話は別だけど、春陽が一緒に居てもいいって言ってくれるなら俺はこれからも一緒にいたな。」
「僕が一緒に居てもいいんですか?」
「俺は居たい。逆に春陽はどう?他に行く所がないから仕方なく?」
少し意地悪な聞き方をしている認識はあるが今の春陽の気持ちを聞きたい、俺には言いたい事は言って欲しいとお願いしてあるが春陽はどこまで打ち明けてくれるだろうか。
「違う!・・・確かに記憶がない僕は他に行く所がないですが・・・皆さんと一緒に居るのは楽しいです。・・・出来ればこのままここに・・・居たい・・です。」
うつむきながら少しづつ自分の気持ちを打ち明けてくれた、自分がどうしたいのかを教えてくれたのが嬉しくて思わず抱き締めて頭にキスをしてしまう。
「有難う春陽。春陽が居たいと思ってくれて嬉しい、これからもずっと一緒に居ようね。」
一寸意味あり気になってしまったが気にすまい。
俺はいつでも意味を持たせても構わないのだから。
思い出にと言って一緒に自撮りしたり通りすがりの人に撮ってもらったりして沢山撮った、試しに春陽にカメラを渡して撮り方を教え好きに撮らせてみる。
初めは桜の花を撮っていたが次第に色々と撮り始めた、俺を撮ったりジョンの鼻に乗った花びらを撮ったり初めは緊張していたが慣れて来たのか今では楽しそうに色々撮っている。
橋を渡り反対岸に行くとそちら側には平日でも幾つもの屋台が並んで居る、春陽は屋台で買った事がないと言うので色々買って行く。丁度おやつの時間なのでりんご飴・綿あめ・チョコバナナ等の甘味系に、多分食べた事がないだろうガッツリ系も夕食用に買って行く。
孫に玩具を買い与える祖父母の如く、春陽に色々買ってしまい手を繋いで帰れなくなってしまった。春陽は困りながらもどこか楽しそうにしていたので良しとする。駿二には怒られるだろうけど・・・。
案の定駿二には買い過ぎと怒られたがじぃさんは久し振りの屋台食に楽しそうだった、駿二の機嫌を取る為に綿あめを渡すと文句を言いながら一寸嬉しそうに受け取りソファで春陽と一緒に食べていた、2人並んで食べてる姿が可愛い駿二も春陽につられて少し幼く見える。春陽は初めての触感に驚きながら楽しそうに食べている、そんな2人をじぃさんと2人で満足気に見つめていた。
夕飯までの時間、リビングのTVに今日撮って来た写真を映して春陽に桜並木の感想を聞いたりしながら皆で過ごす。春陽は未だ未だそんなに話すのが得意ではないが、余程楽しかったのかいつもよりは話してくれていた。
夕飯時にも初めて食べる焼きそば・たこ焼き・お好み焼きや串焼き等の感想を聞いたり、じぃさんの若い頃の話を聞いたりしながらゆったりと過ごした。
今日は掃除に花見それにいっぱい話して疲れたんだろう、風呂から上がるとソファで船を漕ぎ始めた。春陽を連れて部屋に戻り先にベットに入れると挨拶もそそろに眠りに着く、ジョンと愛も指定席で眠り始めたので俺はお休みにキスを春陽にして下に戻った。
通常なら開店中に翌日の準備を済ますが今日は定休日なので、これから簡単に準備をする為に店に行き済ませる。料理関係は俺の管轄なので下処理を済ませる、駿二はケーキの下準備を終わらせているみたいだ。
準備を終え風呂に入り部屋に戻ると春陽は健やかに眠っていた。春陽がうちに来てうなされたのはお花見会に参加した夜だけで昨日も良く眠っていた、春陽にとってうちが休める場所になりつつある事に嬉しく思いながら俺も眠りに着いた。
今日はフリスビーではなく鬼ごっこの様だ。
体力が初めより付いたとは言え未だ無い春陽に対してジョンは加減して追い掛けて行く、途中楽しくなって加減を忘れてしまう場面をもあったが俺がフォローしているので怪我はない。
疲れた春陽を岩の上に座らせて俺はフリスビーの遠投をしてジョンの運動不足解消する。
満足気な顔をして戻って来たのでこれで今日は終わりにする。春陽の方も落ち着いたみたいなので片付けをして帰る。
「春陽、昨日は楽しかった?」
「はい。凄く桜が綺麗で思い出すだけで嬉しくなります。」
昨日の事を思い出しているのだろう目を細め頬が少し色付いている。春陽に楽しい思い出を作ってやれて良かった。
「来年も又一緒に行こうな。」
「らいねん・・・。」
「ん?そう来年。来年だけじゃなくこれからずっと毎年来ようね。桜だけじゃなくて、ここから見えるあの山は紅葉がとても綺麗なんだ。だから秋になったら紅葉狩りにも行こう、夏には海に行って冬にはスキーをしに行こう。スキーは俺が教えてあげるから安心して。」
「でも、僕の記憶はいつ戻るか判らないし・・・。」
「記憶が戻っても行こう。記憶が戻って春陽がどうしても俺とは一緒に居たくはないって言うなら話は別だけど、春陽が一緒に居てもいいって言ってくれるなら俺はこれからも一緒にいたな。」
「僕が一緒に居てもいいんですか?」
「俺は居たい。逆に春陽はどう?他に行く所がないから仕方なく?」
少し意地悪な聞き方をしている認識はあるが今の春陽の気持ちを聞きたい、俺には言いたい事は言って欲しいとお願いしてあるが春陽はどこまで打ち明けてくれるだろうか。
「違う!・・・確かに記憶がない僕は他に行く所がないですが・・・皆さんと一緒に居るのは楽しいです。・・・出来ればこのままここに・・・居たい・・です。」
うつむきながら少しづつ自分の気持ちを打ち明けてくれた、自分がどうしたいのかを教えてくれたのが嬉しくて思わず抱き締めて頭にキスをしてしまう。
「有難う春陽。春陽が居たいと思ってくれて嬉しい、これからもずっと一緒に居ようね。」
一寸意味あり気になってしまったが気にすまい。
俺はいつでも意味を持たせても構わないのだから。
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