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第十一章 拉致された葉月
西沢と葉月の時間
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管理人に事情を話して、鍵を開けてもらった。
部屋にはヤスシが手当てはされているが、重症だった。
「ヤスシ、大丈夫か」
「若頭、すみません、西沢が葉月さんを連れて、山辺の元に行ってしまって
本当に申し訳ありません」
「もう喋るな」
冨樫は救急車を呼び、ヤスシを病院へ搬送した。
冨樫は西沢のスマホに連絡した。
「おお、冨樫、どうした」
「葉月はどこにいるんだ」
「ここにいるぜ」
「山辺と一緒か」
「いや、山辺から葉月を俺が助け出した、ありがたく思え」
「すぐ、迎えに行く、どこだ」
「だめだ、今、俺と葉月はデート中だ、邪魔するな、これからホテルに行くんだからな」
「てめえ、ふざけたこと言ってるんじゃねえぞ」
「ふざけてねえよ、とにかく大人しく俺のマンションで指でも加えて待ってろ」
スマホは切れた。
あの野郎、葉月とデートだと……
冨樫は居ても立っても居られず、心あたりを探し回った。
その頃、西沢と葉月はホテルのロビーにいた。
「あのう……」
「なんでもするんだろう」
西沢は葉月の腕を引っ張り、ホテルの部屋に入った。
「シャワー浴びてこい、山辺の匂い消してこい」
「はい」
なんだ、そのためにホテルにきたのか。
西沢の優しさに触れて、葉月は涙が溢れていた。
シャワールームから出てくると、西沢は葉月に近づいた。
首元に顔を近づけて匂いを嗅いだ。
「よし、あいつの匂いはしなくなったな」
そして、洋服を葉月に渡した。
「これを着ろ、今まで着ていた服は捨てた」
「えっ」
「なんだよ、また着るつもりだったのか」
「いえ、そう言うつもりはありませんが、同じ考えだったので、びっくりして」
「そうか」
葉月は西沢に用意してもらった服を着た。
「おいくらですか、払います」
「いいよ、俺からのプレゼントだ、だから、もう少し一緒にいてくれ」
「はい」
葉月は西沢の気持ちがわからなかった。
ホテルの部屋に連れて行かれて、シャワー浴びてこいと言われたから、てっきり自分を
抱くつもりなのかと思ったら、服を与えられ、一緒に時間を過ごすだけの西沢の考えが
理解出来なかった。
それから、ルームサービスを堪能し、車で来たのでジンジャーエールを飲んだ。
「葉月、今後山辺には十分気をつけろ、ヤスシじゃ頼りないから、俺を雇え」
「えっ、私を守ってくれるんですか」
「ああ、冨樫も記憶が戻ったら、頼りないからな」
その頃、冨樫は急に頭が破れるような痛みに襲われた。
三年前の記憶が蘇ったのである。
愛した女に裏切られたショックに、どうしようもない気持ちに戸惑いを現した。
西沢は葉月とデートと言っていた。
これからホテルに行くとも言っていた。
俺だけが葉月にのぼせ上がっていたのか。
部屋にはヤスシが手当てはされているが、重症だった。
「ヤスシ、大丈夫か」
「若頭、すみません、西沢が葉月さんを連れて、山辺の元に行ってしまって
本当に申し訳ありません」
「もう喋るな」
冨樫は救急車を呼び、ヤスシを病院へ搬送した。
冨樫は西沢のスマホに連絡した。
「おお、冨樫、どうした」
「葉月はどこにいるんだ」
「ここにいるぜ」
「山辺と一緒か」
「いや、山辺から葉月を俺が助け出した、ありがたく思え」
「すぐ、迎えに行く、どこだ」
「だめだ、今、俺と葉月はデート中だ、邪魔するな、これからホテルに行くんだからな」
「てめえ、ふざけたこと言ってるんじゃねえぞ」
「ふざけてねえよ、とにかく大人しく俺のマンションで指でも加えて待ってろ」
スマホは切れた。
あの野郎、葉月とデートだと……
冨樫は居ても立っても居られず、心あたりを探し回った。
その頃、西沢と葉月はホテルのロビーにいた。
「あのう……」
「なんでもするんだろう」
西沢は葉月の腕を引っ張り、ホテルの部屋に入った。
「シャワー浴びてこい、山辺の匂い消してこい」
「はい」
なんだ、そのためにホテルにきたのか。
西沢の優しさに触れて、葉月は涙が溢れていた。
シャワールームから出てくると、西沢は葉月に近づいた。
首元に顔を近づけて匂いを嗅いだ。
「よし、あいつの匂いはしなくなったな」
そして、洋服を葉月に渡した。
「これを着ろ、今まで着ていた服は捨てた」
「えっ」
「なんだよ、また着るつもりだったのか」
「いえ、そう言うつもりはありませんが、同じ考えだったので、びっくりして」
「そうか」
葉月は西沢に用意してもらった服を着た。
「おいくらですか、払います」
「いいよ、俺からのプレゼントだ、だから、もう少し一緒にいてくれ」
「はい」
葉月は西沢の気持ちがわからなかった。
ホテルの部屋に連れて行かれて、シャワー浴びてこいと言われたから、てっきり自分を
抱くつもりなのかと思ったら、服を与えられ、一緒に時間を過ごすだけの西沢の考えが
理解出来なかった。
それから、ルームサービスを堪能し、車で来たのでジンジャーエールを飲んだ。
「葉月、今後山辺には十分気をつけろ、ヤスシじゃ頼りないから、俺を雇え」
「えっ、私を守ってくれるんですか」
「ああ、冨樫も記憶が戻ったら、頼りないからな」
その頃、冨樫は急に頭が破れるような痛みに襲われた。
三年前の記憶が蘇ったのである。
愛した女に裏切られたショックに、どうしようもない気持ちに戸惑いを現した。
西沢は葉月とデートと言っていた。
これからホテルに行くとも言っていた。
俺だけが葉月にのぼせ上がっていたのか。
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