577 / 848
第十四章
入れ替わり
しおりを挟む
Pちゃんが司令塔の壁へ映し出した映像に、ナージャの姿が現れた。
「ナージャ。何かあったのか?」
『爺さんの分身体、連れて行かなかったの?』
「え? 連れてきたけど」
『だって、こっちに分身体がいるわよ』
「なに! どういう事だ?」
『いや、森の中に爺さんがいたので捕まえたのだけど、まったく抵抗しないので変だと思ったら、分身体だったのよね』
「カイトさん!」
ミールの叫び声が聞こえて、後ろを振り返った。
「分身体が、まだ島に残っています!」
なんだって! それじゃあ、あのジジイは……
「待てえ! このエロジジイ!」
今、レイホーに追い回されて《水龍》に飛び移ったジジイにデジカメを向けてみた。
出現消滅していない? という事は本物!
森の中を行く途中で、分身体と入れ替わっていたのか!
「ミール。今まで、気が付かなかったのか?」
「すみません。今朝からずっと、自立モードにしていたので。今、コントロールしようとして気が付きました」
完全に油断していた。
「きょほほ! ここは美女だらけで天国じゃのう」
「きゃあ!」
カミラの尻を撫でてさらに逃げ回るジジイ。
だが、その先にいるのは……
「きょほほ! こっちにも美女がおった」
ジジイ。確かにここは美女だらけだが、決して天国ではないぞ。
「何をするか! この変態ジジイ!」
「うぎゃああああ!」
エラの尻を撫でた直後、ジジイは電撃を食らった。
「エラ!」
僕は《水龍》甲板上にいるエラに向かって叫ぶ。
「そのジジイに関しては手加減無用だ! 死なない程度にやっていい!」
「む! そうか。しかし、ジジイのもだえる顔など、あまり見たくはないが、司令官殿が言うのなら」
「びぎゃああああああ!」
ジジイが完全に気絶するまで、エラの電撃は続いた。
「ナージャ。何かあったのか?」
『爺さんの分身体、連れて行かなかったの?』
「え? 連れてきたけど」
『だって、こっちに分身体がいるわよ』
「なに! どういう事だ?」
『いや、森の中に爺さんがいたので捕まえたのだけど、まったく抵抗しないので変だと思ったら、分身体だったのよね』
「カイトさん!」
ミールの叫び声が聞こえて、後ろを振り返った。
「分身体が、まだ島に残っています!」
なんだって! それじゃあ、あのジジイは……
「待てえ! このエロジジイ!」
今、レイホーに追い回されて《水龍》に飛び移ったジジイにデジカメを向けてみた。
出現消滅していない? という事は本物!
森の中を行く途中で、分身体と入れ替わっていたのか!
「ミール。今まで、気が付かなかったのか?」
「すみません。今朝からずっと、自立モードにしていたので。今、コントロールしようとして気が付きました」
完全に油断していた。
「きょほほ! ここは美女だらけで天国じゃのう」
「きゃあ!」
カミラの尻を撫でてさらに逃げ回るジジイ。
だが、その先にいるのは……
「きょほほ! こっちにも美女がおった」
ジジイ。確かにここは美女だらけだが、決して天国ではないぞ。
「何をするか! この変態ジジイ!」
「うぎゃああああ!」
エラの尻を撫でた直後、ジジイは電撃を食らった。
「エラ!」
僕は《水龍》甲板上にいるエラに向かって叫ぶ。
「そのジジイに関しては手加減無用だ! 死なない程度にやっていい!」
「む! そうか。しかし、ジジイのもだえる顔など、あまり見たくはないが、司令官殿が言うのなら」
「びぎゃああああああ!」
ジジイが完全に気絶するまで、エラの電撃は続いた。
0
お気に入りに追加
139
あなたにおすすめの小説

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編をはじめる予定ですー!

2回目チート人生、まじですか
ゆめ
ファンタジー
☆☆☆☆☆
ある普通の田舎に住んでいる一之瀬 蒼涼はある日異世界に勇者として召喚された!!!しかもクラスで!
わっは!!!テンプレ!!!!
じゃない!!!!なんで〝また!?〟
実は蒼涼は前世にも1回勇者として全く同じ世界へと召喚されていたのだ。
その時はしっかり魔王退治?
しましたよ!!
でもね
辛かった!!チートあったけどいろんな意味で辛かった!大変だったんだぞ!!
ということで2回目のチート人生。
勇者じゃなく自由に生きます?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる