38 / 45
episode23-2
しおりを挟む
それはアンドロイド開発専門誌と女性向け週刊誌で、日付は五十年ばかり前の物だった。
「久世大河議員と藤堂裕子博士電撃結婚……そっか。藤堂って旧姓ですね」
「そう。おそらくあの家は実家で小夜子は母親か身内だろう」
「そうだったんだ。でも、あの豪邸生活をよくコラムの収入で賄ってますね。コラムってそんなにお金になるんですか?」
「まさか。生活費に色がつく程度だ。他に何か収入があるはずだ。たとえばマンションの家賃とか」
「あ、それで家賃の入金先が――……」
美咲ははたと不思議に思い首を傾げた。
何故追い出した妻の実家に入金をするのだろうか。
誰を入金先にしようがそれは自由だが、それでも追い出した人間にプレゼントなどしないだろう。
おかしい、と思い漆原を見るとやはり漆原は笑っていた。
「あのマンション、二十年前急にアンドロイド対応に改修されましたね」
漆原はまた鞄から何かを取り出した。
一体どれだけ何を用意してるんだと呆れるような感心するような、複雑な感情で漆原の手元を覗き込む。
「古い写真ですね。どこですか、これ」
「お前のマンションだよ」
「え!? これ!? 嘘、全然違う……ていうかどうやって調べたんですか? どこから持って来たんです、この写真」
「商店街の片隅で創業百年を迎えた煙草屋のばあちゃんに借りた」
どこだよ、と美咲は思わず呟いた。
近所に住んでいる美咲だって知らないのに、よくも見つけて来たものだと呆れつつも感心した。
わざわざ写真という物証を用意して逃げ道を無くすやり口は詐欺師さながらだ。
「木造からアンドロイド対応なんて相当の費用が掛かるはずです。この改修を決めたのはお母様ですか?」
「いいえ~。お義父様が良い収入になるからやるぞ~! って」
「収入ですか……」
ふうん、と漆原はわざとらしく驚いたような顔をして見せた。
そしてまたわざとらしく、それは妙だな、と首を傾げて美咲の父を見た。
「あのマンションの改築手配もお母様が?」
「いいえ~。お父さんの会社よね~」
「ああ。当時はアンドロイド対応マンションを拡大するプロジェクトもあったからそのサンプルも兼ねて」
「これは私よりお父様にご解説頂いた方がよさそうですね。対人マンションを取り壊してアンドロイド対応に改築すると儲かるんですか?」
「いや、黒字になるまでに三十年はかかります。アンドロイド対応マンションは色々とリスクが多くて推奨してません」
「そうですよね。じゃあ久世、小テスト。一般家庭のアンドロイド所有率と購入者はどんな人間だ?」
「え!? えっと、三十パーセント未満。その九割が別荘を複数持つような富裕層が占めている」
「正解。つまり異常な金持ちがほとんどなんですよ。借りるくらいなら専用の部屋を作るし、実際その需要に応える開発はオーダーメイド部門で年間売上の七割を占める。確か北條はこれと提携を考えていた記憶がありますが」
「よくご存知ですね。普通のマンションを新築する方がよっぽど利益が良いので自社開発はしません。それにアンドロイド対応は維持費が高いから販管費で赤なんですよ」
「え!? じゃああのマンションって建ってるだけで借金てことですか!?」
「そういうこと。でも目先の収入にはなるだろ。赤字を負担するのは経営者だ」
祖父は鬱陶しそうな顔で舌打ちをした。
美咲は祖父の怒りが爆発するのではとハラハラする事もなく、言い包められる様子を哀れに思うだけだった。
「アンドロイド前提のマンションは少ない。どのくらいあると思う? はい、久世」
「え!? し、知らない! お父さんどれくらい!?」
「日本全国で十九棟、都内は四棟だ。ただ企業が事前に入居契約してくれてる場合がほとんどだな」
「そんな少ないの? 何でお祖父ちゃんそんな物作ったの。あ、計算できなかった?」
「アンドロイドのコストカットは国会の議題にもなるのに元議員が知らないわけあるか。この人には赤字を背負ってでもやりたい理由があったんだ」
祖父は何を言っても無駄だと悟ったのか、そうでしょう、と言う漆原の呼びかけには答えなかった。けれど否定もしない。
漆原はコンコンッとノートパソコンをノックするように叩いて祖父の目を惹きつける。
「あのマンションは裕子さんのための物ですね」
「それは、何でそうなるんですか」
聞き返したのは美咲の父だった。
美咲にとって祖母は全く知らない人間だったが、父にとっては母親だ。誰よりも真相を知りたいのはきっと父なのだ。
美咲は漆原が答えをくれるのを大人しく待った。
「久世。もし彼女が藤堂の家を手放さなければならなくなったらどうすると思う?」
「……アンドロイド入居可の家を探す?」
「そうだな。けどそれは国内で十九棟しかない。しかも久世の家に脚を運ぶなら都内から離れたくはないだろう。となると四棟に絞られるが、豪邸を手放さざるをえなくなった高齢者を高額家賃のマンションが受け入れるかどうか。お父様如何でしょう」
「無理です。あれは保証人も最低二人必要ですし」
アンドロイドはアンドロイドを使わない人間に嫌がられる傾向にある。
それはアンドロイド依存症のような病気のせいではなく、建物を傷つけるからだ。柔らかい石や金属なら少しつまずいただけで傷がつく。それが自立してるならまだしも、力のない情勢が一人で抱えて歩くなどできるわけが無い。できたとしても、想像しやすいのは転んで傷を付ける様子だ。自分のマンションを傷つける可能性の高い入居者を歓迎はしないだろう。さらに修繕費を払えるかどうかも怪しいとなれば、受け入れる人間はいないだろう。
しかも高齢者のアンドロイド持ちは高確率でアンドロイド依存症だ。つまり、アンドロイド所有者本人には何の謂れも責任も無く周囲が嫌がるのだ。
「もう一つ俺が気になったのは管理人がご子息ではなくその嫁という点です。お母様は裕子さんと面識がおありですか?」
「ないです~。亡くなったって聞いてましたし~」
「旧姓が藤堂だった事は?」
「初耳です~」
「ではお母様が管理人であれば、裕子さんがあのマンションに帰って来ても久世家にバレる可能性は低いですね」
「だったら何だと言うんだ!!」
ここまで黙っていた祖父が、ガンッと机を叩いて叫び声をあげながら立ち上がった。
ふうふうと呼吸を荒くする姿はいつになく焦っていて、美咲も両親も固まってしまう。
けれど漆原はけろりとしていて、それどころかにっこりと微笑む始末だ。
「何もありません。ただあのマンションさえあれば裕子さんは収入に困らず、実家が無くなってもアンドロイドと生活でき、かつあなたは奥様の状況を把握できる状態が整っているなと思います。他意はありませんよ」
何て嫌な男だ、と美咲は思った。
言っている事は分かるが、それにしても単純にイライラするやり方だ。まるで子供の様に手のひらで転がされ、高みから見下ろされているような気分だ。見ている美咲がそう思うのだから言われている本人はもっとイラつくだろう。
しかし祖父はいつものように力づくでやり返したり理不尽に言い返す事もできないほど漆原の言葉に揺さぶられていた。
「久世大河議員と藤堂裕子博士電撃結婚……そっか。藤堂って旧姓ですね」
「そう。おそらくあの家は実家で小夜子は母親か身内だろう」
「そうだったんだ。でも、あの豪邸生活をよくコラムの収入で賄ってますね。コラムってそんなにお金になるんですか?」
「まさか。生活費に色がつく程度だ。他に何か収入があるはずだ。たとえばマンションの家賃とか」
「あ、それで家賃の入金先が――……」
美咲ははたと不思議に思い首を傾げた。
何故追い出した妻の実家に入金をするのだろうか。
誰を入金先にしようがそれは自由だが、それでも追い出した人間にプレゼントなどしないだろう。
おかしい、と思い漆原を見るとやはり漆原は笑っていた。
「あのマンション、二十年前急にアンドロイド対応に改修されましたね」
漆原はまた鞄から何かを取り出した。
一体どれだけ何を用意してるんだと呆れるような感心するような、複雑な感情で漆原の手元を覗き込む。
「古い写真ですね。どこですか、これ」
「お前のマンションだよ」
「え!? これ!? 嘘、全然違う……ていうかどうやって調べたんですか? どこから持って来たんです、この写真」
「商店街の片隅で創業百年を迎えた煙草屋のばあちゃんに借りた」
どこだよ、と美咲は思わず呟いた。
近所に住んでいる美咲だって知らないのに、よくも見つけて来たものだと呆れつつも感心した。
わざわざ写真という物証を用意して逃げ道を無くすやり口は詐欺師さながらだ。
「木造からアンドロイド対応なんて相当の費用が掛かるはずです。この改修を決めたのはお母様ですか?」
「いいえ~。お義父様が良い収入になるからやるぞ~! って」
「収入ですか……」
ふうん、と漆原はわざとらしく驚いたような顔をして見せた。
そしてまたわざとらしく、それは妙だな、と首を傾げて美咲の父を見た。
「あのマンションの改築手配もお母様が?」
「いいえ~。お父さんの会社よね~」
「ああ。当時はアンドロイド対応マンションを拡大するプロジェクトもあったからそのサンプルも兼ねて」
「これは私よりお父様にご解説頂いた方がよさそうですね。対人マンションを取り壊してアンドロイド対応に改築すると儲かるんですか?」
「いや、黒字になるまでに三十年はかかります。アンドロイド対応マンションは色々とリスクが多くて推奨してません」
「そうですよね。じゃあ久世、小テスト。一般家庭のアンドロイド所有率と購入者はどんな人間だ?」
「え!? えっと、三十パーセント未満。その九割が別荘を複数持つような富裕層が占めている」
「正解。つまり異常な金持ちがほとんどなんですよ。借りるくらいなら専用の部屋を作るし、実際その需要に応える開発はオーダーメイド部門で年間売上の七割を占める。確か北條はこれと提携を考えていた記憶がありますが」
「よくご存知ですね。普通のマンションを新築する方がよっぽど利益が良いので自社開発はしません。それにアンドロイド対応は維持費が高いから販管費で赤なんですよ」
「え!? じゃああのマンションって建ってるだけで借金てことですか!?」
「そういうこと。でも目先の収入にはなるだろ。赤字を負担するのは経営者だ」
祖父は鬱陶しそうな顔で舌打ちをした。
美咲は祖父の怒りが爆発するのではとハラハラする事もなく、言い包められる様子を哀れに思うだけだった。
「アンドロイド前提のマンションは少ない。どのくらいあると思う? はい、久世」
「え!? し、知らない! お父さんどれくらい!?」
「日本全国で十九棟、都内は四棟だ。ただ企業が事前に入居契約してくれてる場合がほとんどだな」
「そんな少ないの? 何でお祖父ちゃんそんな物作ったの。あ、計算できなかった?」
「アンドロイドのコストカットは国会の議題にもなるのに元議員が知らないわけあるか。この人には赤字を背負ってでもやりたい理由があったんだ」
祖父は何を言っても無駄だと悟ったのか、そうでしょう、と言う漆原の呼びかけには答えなかった。けれど否定もしない。
漆原はコンコンッとノートパソコンをノックするように叩いて祖父の目を惹きつける。
「あのマンションは裕子さんのための物ですね」
「それは、何でそうなるんですか」
聞き返したのは美咲の父だった。
美咲にとって祖母は全く知らない人間だったが、父にとっては母親だ。誰よりも真相を知りたいのはきっと父なのだ。
美咲は漆原が答えをくれるのを大人しく待った。
「久世。もし彼女が藤堂の家を手放さなければならなくなったらどうすると思う?」
「……アンドロイド入居可の家を探す?」
「そうだな。けどそれは国内で十九棟しかない。しかも久世の家に脚を運ぶなら都内から離れたくはないだろう。となると四棟に絞られるが、豪邸を手放さざるをえなくなった高齢者を高額家賃のマンションが受け入れるかどうか。お父様如何でしょう」
「無理です。あれは保証人も最低二人必要ですし」
アンドロイドはアンドロイドを使わない人間に嫌がられる傾向にある。
それはアンドロイド依存症のような病気のせいではなく、建物を傷つけるからだ。柔らかい石や金属なら少しつまずいただけで傷がつく。それが自立してるならまだしも、力のない情勢が一人で抱えて歩くなどできるわけが無い。できたとしても、想像しやすいのは転んで傷を付ける様子だ。自分のマンションを傷つける可能性の高い入居者を歓迎はしないだろう。さらに修繕費を払えるかどうかも怪しいとなれば、受け入れる人間はいないだろう。
しかも高齢者のアンドロイド持ちは高確率でアンドロイド依存症だ。つまり、アンドロイド所有者本人には何の謂れも責任も無く周囲が嫌がるのだ。
「もう一つ俺が気になったのは管理人がご子息ではなくその嫁という点です。お母様は裕子さんと面識がおありですか?」
「ないです~。亡くなったって聞いてましたし~」
「旧姓が藤堂だった事は?」
「初耳です~」
「ではお母様が管理人であれば、裕子さんがあのマンションに帰って来ても久世家にバレる可能性は低いですね」
「だったら何だと言うんだ!!」
ここまで黙っていた祖父が、ガンッと机を叩いて叫び声をあげながら立ち上がった。
ふうふうと呼吸を荒くする姿はいつになく焦っていて、美咲も両親も固まってしまう。
けれど漆原はけろりとしていて、それどころかにっこりと微笑む始末だ。
「何もありません。ただあのマンションさえあれば裕子さんは収入に困らず、実家が無くなってもアンドロイドと生活でき、かつあなたは奥様の状況を把握できる状態が整っているなと思います。他意はありませんよ」
何て嫌な男だ、と美咲は思った。
言っている事は分かるが、それにしても単純にイライラするやり方だ。まるで子供の様に手のひらで転がされ、高みから見下ろされているような気分だ。見ている美咲がそう思うのだから言われている本人はもっとイラつくだろう。
しかし祖父はいつものように力づくでやり返したり理不尽に言い返す事もできないほど漆原の言葉に揺さぶられていた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

I my me mine
如月芳美
恋愛
俺はweb小説サイトの所謂「読み専」。
お気に入りの作家さんの連載を追いかけては、ボソッと一言感想を入れる。
ある日、駅で知らない女性とぶつかった。
まさかそれが、俺の追いかけてた作家さんだったなんて!
振り回し系女と振り回され系男の出会いによってその関係性に変化が出てくる。
「ねえ、小説書こう!」と彼女は言った。
本当に振り回しているのは誰だ?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
よんよんまる
如月芳美
キャラ文芸
東のプリンス・大路詩音。西のウルフ・大神響。
音楽界に燦然と輝く若きピアニストと作曲家。
見た目爽やか王子様(実は負けず嫌い)と、
クールなヴィジュアルの一匹狼(実は超弱気)、
イメージ正反対(中身も正反対)の二人で構成するユニット『よんよんまる』。
だが、これからという時に、二人の前にある男が現われる。
お互いやっと見つけた『欠けたピース』を手放さなければならないのか。
※作中に登場する団体、ホール、店、コンペなどは、全て架空のものです。
※音楽モノではありますが、音楽はただのスパイスでしかないので音楽知らない人でも大丈夫です!
(医者でもないのに医療モノのドラマを見て理解するのと同じ感覚です)
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
※毎日18時更新予定です。
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる