372 / 390
第25章 帝国皇后クーデターと落日の堕天戦乙女編
第3話 大攻勢と急報と
しおりを挟む
・・3・・
4の月17の日
午後7時40分
帝国本土・トルポッサ市街地
統合軍南部方面軍野戦臨時司令部
司令部室内
僕達統合軍が反転大攻勢を開始して一日半が経過した。その攻勢は電光石火と言っても全く差支えが無くて、僕達が既に帝国軍が放棄したトルポッサに到着しているのが何よりの証拠。ようするに、統合軍はこの一日半で七〇キーラ以上前進しているわけだ。
僕達統合軍が陸では高速の能力者化師団やゴーレム搭乗能力者兵を前面に出して攻勢を続けていて、空には戦闘機部隊を展開させることで地球世界の第二次世界大戦ほどじゃないにしても電撃戦を行っているのもある。でもそれだけじゃない。とにかく帝国軍が嘘みたいに弱く組織的抵抗があんまりないのも大きく進めた要因だ。
こうなると司令部をどこに置くべきか困ったもので、さっきもマーチス侯爵のいる総司令部と、
「従来の戦争に比べ本作戦は計画以上に侵攻速度が早い為、当面移動司令部での運用を行います。ただしトルポッサに仮拠点を構築した上で、ムィトゥーラウ到達後、帝国軍を撃破し占領した後にここに前線司令部を設置します」
「分かった。トルポッサにはひとまず通信連絡機能と兵站基地機能を置くように。本格的な司令部はムィトゥーラウ占領後でよし」
といったやり取りをしていた。
今もムィトゥーラウ侵攻に向けて将兵達は忙しなく動き続けていて、矢継ぎ早にトルポッサに到着した部隊は休息と補給を受けてからムィトゥーラウ方面へと向かっていた。
「まさかまさかだけれども、こんなにも帝国軍が弱体化したなんてねえ。数日前の激戦はなんだったのかしら」
「近代化軍の根幹たる情報機能と司令部機能をほぼ全て喪失したからかと。ワタクシで探知可能な範囲の帝国軍の動向は常に追っていますが、組織的な行動が出来ていません。精々が各師団毎の行動が限界で、わずかこの一日半で各個撃破されているか、かれている途中です」
「徹底的に情報通信機能と司令部を叩いた結果だね。恐怖心をさらに煽る意味も含めて『L2ロケット』で躊躇なく師団単位を攻撃、これに航空攻撃も加わってるから、そう簡単には回復させないよ。少なくとも一週間は立て直させない。それまでに帝国軍を致命的な所まで追い込む為にもね」
何せまだ攻勢から一日半だ。これからが本番と言える。その為にはまずムィトゥーラウまでは帝国軍には組織的行動力を奪っておかないといけないし、そうすることで二個軍集団の戦力は最低でも半数は削っておきたい。だから僕は手を緩めるつもりは無いし、参謀本部もマーチス侯爵も共通見解だった。
こういった考えもあり人類諸国統合軍の短期目標を、北部方面軍はコルロフカに。南部方面軍はムィトゥーラウに。両地を占領した後にドエニプラを再奪還するという方向で正式に固まった。
大戦史上最速の進軍をしている僕達統合軍。だけど、かつてほどではないにしても懸念材料が全て無くなったわけではなかった。
「アカツキ中将閣下、失礼致します」
「何かな、ナイク作戦参謀?」
入ってきたのは男性士官で、第一能力者化師団の参謀だった。
「アカツキ中将閣下から依頼を受けておりました、帝国軍第八軍の一部とトルポッサ司令部残存部隊の追跡と偵察についてです。おおよそ情報は固まりました」
「そっか。どうだった?」
「やはり、他の帝国軍部隊と違い軍単位だけですが統率は比較的取れています。エイジス特務官の探知通り、我々南部方面軍をムィトゥーラウへ向かわせない為に展開中で、夕方からは一部の部隊が交戦を開始しました」
「やっぱりか……。第八軍及び司令部付近の残存部隊は三個師団。これをほぼ振り向けてきたわけだね」
「はっ。はい。三個師団の司令部と思われる部隊はムィトゥーラウの西にあるツォルク川周辺に展開しております。そこから西に帝国軍部隊が展開。こちらもエイジス特務官の探知通りでした。ただ、エイジス特務官が探知出来ていない、恐らく魔力隠蔽をしているリシュカ・フィブラですが航空偵察でも確証の得られる情報は手に入らず……」
「推測ならどう?」
「それならございます。ムィトゥーラウ市に入る前を捉えました。蒸気トラックや蒸気自動車を囲む一団です。戦力としては推定一個連隊程度。高官を護衛している部隊かと思われます」
「三個師団が立ちはだかり、護衛部隊がある。間違いない。それがリシュカ・フィブラだ。ああでも、疑わしいものでも直接攻撃は加えていないよね?」
「はっ。はい。しかし、よろしいのですか? リシュカ・フィブラを殺害する千載一遇の機会ですが……」
「これでいいんだよ。第一、あのリシュカ・フィブラが戦闘機が搭載する機関銃程度では殺せるとは思えないし」
参謀の疑問も最もだけど、僕はこう返す。
あの人については今どこにいるかさえ捕捉出来ていればそれでいいし、Sランク相当の魔法能力者が機関銃で死ぬとは思っていない。
「では、このまま泳がせますか……? 夜間航空偵察は難しいですから、エイジス特務官任せになってしまいますが……」
「エイジス、連隊規模の部隊のマークはしたままだよね?」
「サー。常時マーク済みです。現在は燃料補給と休息で一旦止まっています。現地点はムィトゥーラウ市街。まだ探知範囲内であり、広域探知に切り替えれば翌朝まで蒸気トラックで移動しても捕捉は可能。航空偵察も黎明前には離陸可能ですから追えるかと。ココノエ陛下方であれば十分範囲内です」
「分かった。航空偵察部隊にはハラスメント攻撃はこのまま続行の方向で。『L2ロケット』は攻撃を絶やさないよう、とにかく帝国軍を精神的に追い詰め続けて」
「はっ。了解致しました」
ナイク参謀は敬礼すると、すぐに持ち場へと戻っていった。
すると、リイナが小声で耳打ちするように話しかけてくる。
「本当にアレで良かったの? 確かに旦那様の言うように少々の攻撃じゃアレは死なないでしょうけど」
「徹底的に精神を病ませるつもりだからだよ」
「病ませる……? あぁ、病ませるって、そういうこと。旦那様は相変わらず容赦ないわねえ」
「リシュカ・フィブラが恐らく生きているとなれば、とりあえず帝国軍は前線指揮官を失わないですむことになる。シェーコフの消息はまだ分からないけれど、もし死んでいたとしても、リシュカが生きていれば、そこに希望を見出すだろうからね。でも、帝国軍には希望を見出してもらっては困るんだよ。生きていながら指揮がほぼ不能になってもらわないといけない。絶望してもらわなければならない。かつての、あの時の僕のように、リシュカにはなってもらわないと」
「つまり、生きているなら徹底的に精神的に負荷をかけ続けて指揮官としての能力を削ぐってことね」
「大体そんなとこ。まあでも、これも問題があってさ。あのリシュカが、あの人がどれくらい心が強いかってとこにある。だから、やるなら容赦をしてはいけないんだ」
そう、問題はここなんだ。
かつてのあの人は、心に闇を抱えていそうだったけど少なくとも作戦の時は滅多なことでは追い詰められない。それが原因で判断ミスをしたのを見たことがない。
でも、いくら心が強くたって限界がある。いつかは人は糸が切れたりするもので、そうなれば心が壊れて指揮官としての能力を果たせなくなる。ここまで持っていければ、統合軍の勝ち筋をほぼ確定にまですることが出来る。
例え対象があの人だったとしても。かつての敬愛していた上官だったとしても。情を持てば、僕の大切な人が殺されるのだから。
「それだけ、旦那様の心は決まっているのね」
「うん。前からずっと、決まってる。必ず、この手で、ね」
リイナは、僕の瞳の奥をすぅっと見通すように見つめると、ゆっくり頷いた。
「分かったわ。だったら私が、することは一つ。旦那様の隣で戦うだけ」
「ありがとう、リイナ」
僕はただそれだけを彼女に返した。
それからすぐ、この第二陣の作戦参謀長が声をかけてきた。
「アカツキ中将閣下。夜間に入りましたので、第一陣と我々第二陣も含めて大多数の各師団は行動停止を致しました。追跡部隊や残党狩り部隊等を除き、本日はここまでになります。なにぶん、昨日から動き詰めですから」
「了解。明朝には進軍を再開するから休息を取るように。先行する方面軍本隊と速やかに合流し、帝国軍三個師団を撃滅する。この三個師団と直接相対するのは先行する四個師団と、我々六個師団。一個軍以上で踏み潰す」
「はっ! 今度は我々統合軍が質だけでなく数で押す番ですな」
「手加減は不要だよ。逆襲戦だ」
「了解!」
ムィトゥーラウを前に立ちはだかる帝国軍の勇猛果敢な将兵達は早々に轢き潰し、ムィトゥーラウへ。ムィトゥーラウからドエニプラへ。
追いつけば、あの人を――
けど、翌朝出発前に、僕は信じられない報告を耳にすることになる。
指揮車を兼ねている蒸気自動車に乗ろうとした時だった。
「緊急通信!! 緊急通信です!! 先程入りました!!」
「どうしたの、そんなに声を上擦らせて」
「情報部が帝国の無線を傍受しまして……! その、内容が、『帝国帝都レオニブルクにて、クーデターが発生。首謀者は皇后ルシュカ・ヨマニエフ。近衛師団等帝都付近帝国軍を動員し、帝都を制圧。さらに、皇帝レオニードを捕縛した』と……!!」
「…………は?」
あまりにも、あまりにも急転直下で衝撃的な情報に僕はそう答えるしか出来なかった。
4の月17の日
午後7時40分
帝国本土・トルポッサ市街地
統合軍南部方面軍野戦臨時司令部
司令部室内
僕達統合軍が反転大攻勢を開始して一日半が経過した。その攻勢は電光石火と言っても全く差支えが無くて、僕達が既に帝国軍が放棄したトルポッサに到着しているのが何よりの証拠。ようするに、統合軍はこの一日半で七〇キーラ以上前進しているわけだ。
僕達統合軍が陸では高速の能力者化師団やゴーレム搭乗能力者兵を前面に出して攻勢を続けていて、空には戦闘機部隊を展開させることで地球世界の第二次世界大戦ほどじゃないにしても電撃戦を行っているのもある。でもそれだけじゃない。とにかく帝国軍が嘘みたいに弱く組織的抵抗があんまりないのも大きく進めた要因だ。
こうなると司令部をどこに置くべきか困ったもので、さっきもマーチス侯爵のいる総司令部と、
「従来の戦争に比べ本作戦は計画以上に侵攻速度が早い為、当面移動司令部での運用を行います。ただしトルポッサに仮拠点を構築した上で、ムィトゥーラウ到達後、帝国軍を撃破し占領した後にここに前線司令部を設置します」
「分かった。トルポッサにはひとまず通信連絡機能と兵站基地機能を置くように。本格的な司令部はムィトゥーラウ占領後でよし」
といったやり取りをしていた。
今もムィトゥーラウ侵攻に向けて将兵達は忙しなく動き続けていて、矢継ぎ早にトルポッサに到着した部隊は休息と補給を受けてからムィトゥーラウ方面へと向かっていた。
「まさかまさかだけれども、こんなにも帝国軍が弱体化したなんてねえ。数日前の激戦はなんだったのかしら」
「近代化軍の根幹たる情報機能と司令部機能をほぼ全て喪失したからかと。ワタクシで探知可能な範囲の帝国軍の動向は常に追っていますが、組織的な行動が出来ていません。精々が各師団毎の行動が限界で、わずかこの一日半で各個撃破されているか、かれている途中です」
「徹底的に情報通信機能と司令部を叩いた結果だね。恐怖心をさらに煽る意味も含めて『L2ロケット』で躊躇なく師団単位を攻撃、これに航空攻撃も加わってるから、そう簡単には回復させないよ。少なくとも一週間は立て直させない。それまでに帝国軍を致命的な所まで追い込む為にもね」
何せまだ攻勢から一日半だ。これからが本番と言える。その為にはまずムィトゥーラウまでは帝国軍には組織的行動力を奪っておかないといけないし、そうすることで二個軍集団の戦力は最低でも半数は削っておきたい。だから僕は手を緩めるつもりは無いし、参謀本部もマーチス侯爵も共通見解だった。
こういった考えもあり人類諸国統合軍の短期目標を、北部方面軍はコルロフカに。南部方面軍はムィトゥーラウに。両地を占領した後にドエニプラを再奪還するという方向で正式に固まった。
大戦史上最速の進軍をしている僕達統合軍。だけど、かつてほどではないにしても懸念材料が全て無くなったわけではなかった。
「アカツキ中将閣下、失礼致します」
「何かな、ナイク作戦参謀?」
入ってきたのは男性士官で、第一能力者化師団の参謀だった。
「アカツキ中将閣下から依頼を受けておりました、帝国軍第八軍の一部とトルポッサ司令部残存部隊の追跡と偵察についてです。おおよそ情報は固まりました」
「そっか。どうだった?」
「やはり、他の帝国軍部隊と違い軍単位だけですが統率は比較的取れています。エイジス特務官の探知通り、我々南部方面軍をムィトゥーラウへ向かわせない為に展開中で、夕方からは一部の部隊が交戦を開始しました」
「やっぱりか……。第八軍及び司令部付近の残存部隊は三個師団。これをほぼ振り向けてきたわけだね」
「はっ。はい。三個師団の司令部と思われる部隊はムィトゥーラウの西にあるツォルク川周辺に展開しております。そこから西に帝国軍部隊が展開。こちらもエイジス特務官の探知通りでした。ただ、エイジス特務官が探知出来ていない、恐らく魔力隠蔽をしているリシュカ・フィブラですが航空偵察でも確証の得られる情報は手に入らず……」
「推測ならどう?」
「それならございます。ムィトゥーラウ市に入る前を捉えました。蒸気トラックや蒸気自動車を囲む一団です。戦力としては推定一個連隊程度。高官を護衛している部隊かと思われます」
「三個師団が立ちはだかり、護衛部隊がある。間違いない。それがリシュカ・フィブラだ。ああでも、疑わしいものでも直接攻撃は加えていないよね?」
「はっ。はい。しかし、よろしいのですか? リシュカ・フィブラを殺害する千載一遇の機会ですが……」
「これでいいんだよ。第一、あのリシュカ・フィブラが戦闘機が搭載する機関銃程度では殺せるとは思えないし」
参謀の疑問も最もだけど、僕はこう返す。
あの人については今どこにいるかさえ捕捉出来ていればそれでいいし、Sランク相当の魔法能力者が機関銃で死ぬとは思っていない。
「では、このまま泳がせますか……? 夜間航空偵察は難しいですから、エイジス特務官任せになってしまいますが……」
「エイジス、連隊規模の部隊のマークはしたままだよね?」
「サー。常時マーク済みです。現在は燃料補給と休息で一旦止まっています。現地点はムィトゥーラウ市街。まだ探知範囲内であり、広域探知に切り替えれば翌朝まで蒸気トラックで移動しても捕捉は可能。航空偵察も黎明前には離陸可能ですから追えるかと。ココノエ陛下方であれば十分範囲内です」
「分かった。航空偵察部隊にはハラスメント攻撃はこのまま続行の方向で。『L2ロケット』は攻撃を絶やさないよう、とにかく帝国軍を精神的に追い詰め続けて」
「はっ。了解致しました」
ナイク参謀は敬礼すると、すぐに持ち場へと戻っていった。
すると、リイナが小声で耳打ちするように話しかけてくる。
「本当にアレで良かったの? 確かに旦那様の言うように少々の攻撃じゃアレは死なないでしょうけど」
「徹底的に精神を病ませるつもりだからだよ」
「病ませる……? あぁ、病ませるって、そういうこと。旦那様は相変わらず容赦ないわねえ」
「リシュカ・フィブラが恐らく生きているとなれば、とりあえず帝国軍は前線指揮官を失わないですむことになる。シェーコフの消息はまだ分からないけれど、もし死んでいたとしても、リシュカが生きていれば、そこに希望を見出すだろうからね。でも、帝国軍には希望を見出してもらっては困るんだよ。生きていながら指揮がほぼ不能になってもらわないといけない。絶望してもらわなければならない。かつての、あの時の僕のように、リシュカにはなってもらわないと」
「つまり、生きているなら徹底的に精神的に負荷をかけ続けて指揮官としての能力を削ぐってことね」
「大体そんなとこ。まあでも、これも問題があってさ。あのリシュカが、あの人がどれくらい心が強いかってとこにある。だから、やるなら容赦をしてはいけないんだ」
そう、問題はここなんだ。
かつてのあの人は、心に闇を抱えていそうだったけど少なくとも作戦の時は滅多なことでは追い詰められない。それが原因で判断ミスをしたのを見たことがない。
でも、いくら心が強くたって限界がある。いつかは人は糸が切れたりするもので、そうなれば心が壊れて指揮官としての能力を果たせなくなる。ここまで持っていければ、統合軍の勝ち筋をほぼ確定にまですることが出来る。
例え対象があの人だったとしても。かつての敬愛していた上官だったとしても。情を持てば、僕の大切な人が殺されるのだから。
「それだけ、旦那様の心は決まっているのね」
「うん。前からずっと、決まってる。必ず、この手で、ね」
リイナは、僕の瞳の奥をすぅっと見通すように見つめると、ゆっくり頷いた。
「分かったわ。だったら私が、することは一つ。旦那様の隣で戦うだけ」
「ありがとう、リイナ」
僕はただそれだけを彼女に返した。
それからすぐ、この第二陣の作戦参謀長が声をかけてきた。
「アカツキ中将閣下。夜間に入りましたので、第一陣と我々第二陣も含めて大多数の各師団は行動停止を致しました。追跡部隊や残党狩り部隊等を除き、本日はここまでになります。なにぶん、昨日から動き詰めですから」
「了解。明朝には進軍を再開するから休息を取るように。先行する方面軍本隊と速やかに合流し、帝国軍三個師団を撃滅する。この三個師団と直接相対するのは先行する四個師団と、我々六個師団。一個軍以上で踏み潰す」
「はっ! 今度は我々統合軍が質だけでなく数で押す番ですな」
「手加減は不要だよ。逆襲戦だ」
「了解!」
ムィトゥーラウを前に立ちはだかる帝国軍の勇猛果敢な将兵達は早々に轢き潰し、ムィトゥーラウへ。ムィトゥーラウからドエニプラへ。
追いつけば、あの人を――
けど、翌朝出発前に、僕は信じられない報告を耳にすることになる。
指揮車を兼ねている蒸気自動車に乗ろうとした時だった。
「緊急通信!! 緊急通信です!! 先程入りました!!」
「どうしたの、そんなに声を上擦らせて」
「情報部が帝国の無線を傍受しまして……! その、内容が、『帝国帝都レオニブルクにて、クーデターが発生。首謀者は皇后ルシュカ・ヨマニエフ。近衛師団等帝都付近帝国軍を動員し、帝都を制圧。さらに、皇帝レオニードを捕縛した』と……!!」
「…………は?」
あまりにも、あまりにも急転直下で衝撃的な情報に僕はそう答えるしか出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる