371 / 390
第25章 帝国皇后クーデターと落日の堕天戦乙女編
第2話 崩壊しつつある帝国軍
しおりを挟む
・・2・・
リシュカは夢を見ていた。
フィリーネ・リヴェットになる前、如月莉乃の頃の夢を。
しかしそれは楽しい夢で無く、幸せな夢でも無く。終焉の頃だった。
ここは如月家の別荘にも関わらず、目の前では戦闘が繰り広げられ、終わりかけていた。ある会合が行われている中で、突如として黒服の集団が現れたのだ。
彼等は屋敷を護衛していた警察官をあっという間に屠り、莉乃の側近達も多少時間がかかったものの、数的優位を利用して無力化していった。
田端、樟葉の両名は時間稼ぎにと勇ましく数倍の敵を相手にしたが奮戦虚しく死亡。
莉乃がある任務で拾い、精鋭と肩を並べるほどまでに成長した、可憐なレティも数箇所風穴を開けられ事切れる。
そして一番の側近で右腕だった神崎も、莉乃を庇ってこの世を去った。
残るは莉乃一人。彼女が抱えている老齢の男性、彼女の祖父も既にこの世にいなかった。
銃声はもうしていない。一人を除き、させる必要が無くなったからである。
別荘のリビングにいる莉乃。対して黒服は彼女を囲むように数人。にやにやと下卑た笑みを浮かべるが、かつてのあの作戦のように慰みものにするつもりだからではない。間もなく自分達の手で目の前にいる小さな女性を殺せることに優越と愉悦を感じているからだ。
それを知ってか、死んだ祖父を抱え涙を流しながら、莉乃は呪詛を吐く。
「この世に、全てに、災いあれ」
銃声が一つ、リビングに響いた。
・・Φ・・
4の月17の日
午前11時過ぎ
帝国本土・ムィトゥーラウより西20キーラ地点
敗走中の帝国軍・リシュカ護衛部隊
「…………う、うぁ。クソッ、なんて夢を」
この世界ではリシュカである彼女は、目を覚ます。視線を少しだけずらすと、今の彼女の気分とは真反対に恨めしいくらいの青空だった。自分のいるところは小刻みに、時折やや大きく揺れている。天井の構造からして、どうやら自分は蒸気トラックに乗っているらしい。
目を覚ますと同時に襲いかかったのは痛みだった。背中と腰の痛みもあるが、気になるのは頭部の痛み。視界が霞んでいるのではなく一部不良になっていることから、包帯が巻かれているのではと推測する。手を動かすと正解だった。
そうしていると、近くから声がした。
「リ、リシュカ閣下!?」
「オッ、トー……?」
リシュカの前、助手席から彼女のいる方に顔を出したのはオットーだった。上官が目を覚ましたことで、心底ほっとした様子だった。
「良かった……! 意識が戻って、本当に良かったです……!」
「…………私は何日くらいこうだった」
「約一日です……! 昨日のあの時に、怪我をされて意識を失われてからずっと……!」
「一日、か……」
それからリシュカはオットーに昨日の事を聞いた。
まずは自分に何が起きたかだった。
どうやら自分は、あのロケット攻撃の際に自分だけじゃなくオットーや周りにいた兵士達を無意識に守ろうとしたらしく、緊急展開した魔法障壁を自分に集中させず分散させたらしい。その結果、オットーや周りにいた兵士は直撃を免れて軽傷程度で済んだという。
しかし、発動者のリシュカは運悪く魔法障壁にロケットが直撃。かなりの爆発を魔法障壁が防いでくれたが、いかんせん急ごしらえの魔法障壁だからか全ての威力を吸収することは出来ず魔法障壁は破られ、リシュカは吹き飛ばされて気を失ってしまった。
この直撃弾でリシュカは命の別状こそ無かったものの背中と腰に打撲程度の怪我を、そして頭部は少々の出血を伴う怪我を負ってしまった為、左目を含む頭部に包帯を巻いている状態になっている。
ということだった。
リシュカは包帯が巻かれている所に手を触れながら、
「軍はどうなった……?」
「状況は最悪です。南北司令部は完全に機能を喪失し、互いに連絡が取れません。シェーコフ大将閣下の消息も不明です。また、師団間の通信もほぼ行えない状態に等しく状況は不明。司令部の通信集約機能自体が無くなってしまった為、今は師団間の魔法無線装置でギリギリ連絡が取れるかどうか。という状態です。ただ、それも通常時の僅かに三パルラしか行えず、我々は目と耳を失ったも同然で……」
「そう……」
リシュカはオットーの説明を聞いて、シェーコフの消息にしても南北司令部のハブ機能が喪失すれば当然か……。と考えた。師団司令部が持っている魔法無線装置の容量は師団で使う程度しかない上に、有効距離はあまり広くない。だとしても三パルラは少なすぎるだろうと感じたが、この後のオットーの説明で納得する。
「なお、現在人類諸国統合軍は大攻勢に出ております。偶然、第二九師団と連絡が繋がりそれで判明しました」
「二九からその後連絡は?」
「ありません。通信途絶になりました……」
「そう……」
数日前までは帝国軍が有利だった。しかし、それが今や絶望的なまでに状況が悪化していることに、リシュカは大きくため息をつく。とても希望が見いだせる状況ではなかった。
北部軍集団全体の足取りは掴めず、どれくらい無事でどれくらい戦力外になったかも分からない。それは南部軍集団とてほぼ似たような状況で、ほんの少し手に入った状況は統合軍が大攻勢を始めたことくらい。この情報をキャッチした時点で南部軍集団野戦司令部はトルポッサを放棄してムィトゥーラウへ向かうことになった。
ちなみにムィトゥーラウとも通信は繋がらず、今こうやって蒸気トラックで走っているのも単純にトルポッサ放棄だけでなく、ムィトゥーラウとの通信圏内に入る為なのと、統合軍が大攻勢を始めた結果帝国軍が総崩れになっているからだという。
「じゃあ、私達帝国軍が置かれている状態は最悪中の最悪というわけね……」
「はっ。はい。大変遺憾ながら、師団以上の組織的な戦闘は不可能です。リシュカ閣下の指揮下にあるのは断頭大隊と、今同行している第八軍内の司令部周辺にいた三個師団のみ。なお、その師団は統合軍を食い止める為に西にいます。ここにいるのは断頭大隊とリシュカ閣下護衛の為の一個連隊のみです。申し訳ありません、リシュカ閣下が指揮不能でしたので副官の私が全て行いました」
「いや、いい。よくやった。ところで、他は……? 軍集団の他は……?」
「ほぼ分かりません。統合軍の大攻勢を食い止めているのか、もしくは大攻勢に呑まれ潰されたかすらも……」
「……………………」
リシュカは脳内で状況を訂正した。絶望的なんて甘いもんじゃない。近代化軍が情報を失う。これじゃあ、致命的な詰みじゃないか……。
どこで間違えた?
何を間違えた?
なんでたったの数日でチェス盤をひっくり返したようなことになった?
どうして、どうしてこんなことに……。
どうして私はいつも、運命から見放される……?
思考はどんどんと悪循環にはまっていく。
リシュカが周りの声が聞こえなくなっているのが分かったオットーは、リシュカのいる後部座席に動き彼女の肩を叩く。
「閣下、閣下。お気を確かに」
「この状況で、正気でいられるわけ……」
「お気持ちはよく分かります。しかし、このままでは帝国軍は潰滅です」
「そんなの、分かってる……」
「畏れながら申し上げます。シェーコフ大将閣下の消息が不明な今、最上位階級者。最上位指揮者はリシュカ閣下にあります。全軍がリシュカ閣下の指揮下にあります。もし今、リシュカ閣下が指揮不能となれば、帝国軍は頭が無くなった状態。いわば死体になります」
「じゃあ、どうしろっていうのよ……」
「閣下が無事である事は通信に飛ばし続けます。ですから、せめてご命令ください。どんな命令でも構いません。ムィトゥーラウへの総退却でもいい、もしムィトゥーラウがもぬけの殻になっていたとしたら、ドエニプラまでの後退でもいい。とにかく、命令を……!」
オットーの悲痛な叫びに近い提言。
リシュカは全く動かない頭で、けれども辛うじて動くからこそ、なんとか口を開いた。
最善など一日で消え去った。次善すら消え失せた。
あるのはとにかく、軍の機能を最低限動くまでに回復させることだけだから。
「…………全軍へ命令。ムィトゥーラウへの総退却。なお、ムィトゥーラウが望み薄の場合は、ドエニプラを最終集結地点。目的地とする…………」
「御意」
オットーは敬礼する。リシュカは顔を俯かせる。
まずはムィトゥーラウへ。僅かな可能性に賭ける為。
しかし、ムィトゥーラウもまた混乱の極地にあった。
リシュカは夢を見ていた。
フィリーネ・リヴェットになる前、如月莉乃の頃の夢を。
しかしそれは楽しい夢で無く、幸せな夢でも無く。終焉の頃だった。
ここは如月家の別荘にも関わらず、目の前では戦闘が繰り広げられ、終わりかけていた。ある会合が行われている中で、突如として黒服の集団が現れたのだ。
彼等は屋敷を護衛していた警察官をあっという間に屠り、莉乃の側近達も多少時間がかかったものの、数的優位を利用して無力化していった。
田端、樟葉の両名は時間稼ぎにと勇ましく数倍の敵を相手にしたが奮戦虚しく死亡。
莉乃がある任務で拾い、精鋭と肩を並べるほどまでに成長した、可憐なレティも数箇所風穴を開けられ事切れる。
そして一番の側近で右腕だった神崎も、莉乃を庇ってこの世を去った。
残るは莉乃一人。彼女が抱えている老齢の男性、彼女の祖父も既にこの世にいなかった。
銃声はもうしていない。一人を除き、させる必要が無くなったからである。
別荘のリビングにいる莉乃。対して黒服は彼女を囲むように数人。にやにやと下卑た笑みを浮かべるが、かつてのあの作戦のように慰みものにするつもりだからではない。間もなく自分達の手で目の前にいる小さな女性を殺せることに優越と愉悦を感じているからだ。
それを知ってか、死んだ祖父を抱え涙を流しながら、莉乃は呪詛を吐く。
「この世に、全てに、災いあれ」
銃声が一つ、リビングに響いた。
・・Φ・・
4の月17の日
午前11時過ぎ
帝国本土・ムィトゥーラウより西20キーラ地点
敗走中の帝国軍・リシュカ護衛部隊
「…………う、うぁ。クソッ、なんて夢を」
この世界ではリシュカである彼女は、目を覚ます。視線を少しだけずらすと、今の彼女の気分とは真反対に恨めしいくらいの青空だった。自分のいるところは小刻みに、時折やや大きく揺れている。天井の構造からして、どうやら自分は蒸気トラックに乗っているらしい。
目を覚ますと同時に襲いかかったのは痛みだった。背中と腰の痛みもあるが、気になるのは頭部の痛み。視界が霞んでいるのではなく一部不良になっていることから、包帯が巻かれているのではと推測する。手を動かすと正解だった。
そうしていると、近くから声がした。
「リ、リシュカ閣下!?」
「オッ、トー……?」
リシュカの前、助手席から彼女のいる方に顔を出したのはオットーだった。上官が目を覚ましたことで、心底ほっとした様子だった。
「良かった……! 意識が戻って、本当に良かったです……!」
「…………私は何日くらいこうだった」
「約一日です……! 昨日のあの時に、怪我をされて意識を失われてからずっと……!」
「一日、か……」
それからリシュカはオットーに昨日の事を聞いた。
まずは自分に何が起きたかだった。
どうやら自分は、あのロケット攻撃の際に自分だけじゃなくオットーや周りにいた兵士達を無意識に守ろうとしたらしく、緊急展開した魔法障壁を自分に集中させず分散させたらしい。その結果、オットーや周りにいた兵士は直撃を免れて軽傷程度で済んだという。
しかし、発動者のリシュカは運悪く魔法障壁にロケットが直撃。かなりの爆発を魔法障壁が防いでくれたが、いかんせん急ごしらえの魔法障壁だからか全ての威力を吸収することは出来ず魔法障壁は破られ、リシュカは吹き飛ばされて気を失ってしまった。
この直撃弾でリシュカは命の別状こそ無かったものの背中と腰に打撲程度の怪我を、そして頭部は少々の出血を伴う怪我を負ってしまった為、左目を含む頭部に包帯を巻いている状態になっている。
ということだった。
リシュカは包帯が巻かれている所に手を触れながら、
「軍はどうなった……?」
「状況は最悪です。南北司令部は完全に機能を喪失し、互いに連絡が取れません。シェーコフ大将閣下の消息も不明です。また、師団間の通信もほぼ行えない状態に等しく状況は不明。司令部の通信集約機能自体が無くなってしまった為、今は師団間の魔法無線装置でギリギリ連絡が取れるかどうか。という状態です。ただ、それも通常時の僅かに三パルラしか行えず、我々は目と耳を失ったも同然で……」
「そう……」
リシュカはオットーの説明を聞いて、シェーコフの消息にしても南北司令部のハブ機能が喪失すれば当然か……。と考えた。師団司令部が持っている魔法無線装置の容量は師団で使う程度しかない上に、有効距離はあまり広くない。だとしても三パルラは少なすぎるだろうと感じたが、この後のオットーの説明で納得する。
「なお、現在人類諸国統合軍は大攻勢に出ております。偶然、第二九師団と連絡が繋がりそれで判明しました」
「二九からその後連絡は?」
「ありません。通信途絶になりました……」
「そう……」
数日前までは帝国軍が有利だった。しかし、それが今や絶望的なまでに状況が悪化していることに、リシュカは大きくため息をつく。とても希望が見いだせる状況ではなかった。
北部軍集団全体の足取りは掴めず、どれくらい無事でどれくらい戦力外になったかも分からない。それは南部軍集団とてほぼ似たような状況で、ほんの少し手に入った状況は統合軍が大攻勢を始めたことくらい。この情報をキャッチした時点で南部軍集団野戦司令部はトルポッサを放棄してムィトゥーラウへ向かうことになった。
ちなみにムィトゥーラウとも通信は繋がらず、今こうやって蒸気トラックで走っているのも単純にトルポッサ放棄だけでなく、ムィトゥーラウとの通信圏内に入る為なのと、統合軍が大攻勢を始めた結果帝国軍が総崩れになっているからだという。
「じゃあ、私達帝国軍が置かれている状態は最悪中の最悪というわけね……」
「はっ。はい。大変遺憾ながら、師団以上の組織的な戦闘は不可能です。リシュカ閣下の指揮下にあるのは断頭大隊と、今同行している第八軍内の司令部周辺にいた三個師団のみ。なお、その師団は統合軍を食い止める為に西にいます。ここにいるのは断頭大隊とリシュカ閣下護衛の為の一個連隊のみです。申し訳ありません、リシュカ閣下が指揮不能でしたので副官の私が全て行いました」
「いや、いい。よくやった。ところで、他は……? 軍集団の他は……?」
「ほぼ分かりません。統合軍の大攻勢を食い止めているのか、もしくは大攻勢に呑まれ潰されたかすらも……」
「……………………」
リシュカは脳内で状況を訂正した。絶望的なんて甘いもんじゃない。近代化軍が情報を失う。これじゃあ、致命的な詰みじゃないか……。
どこで間違えた?
何を間違えた?
なんでたったの数日でチェス盤をひっくり返したようなことになった?
どうして、どうしてこんなことに……。
どうして私はいつも、運命から見放される……?
思考はどんどんと悪循環にはまっていく。
リシュカが周りの声が聞こえなくなっているのが分かったオットーは、リシュカのいる後部座席に動き彼女の肩を叩く。
「閣下、閣下。お気を確かに」
「この状況で、正気でいられるわけ……」
「お気持ちはよく分かります。しかし、このままでは帝国軍は潰滅です」
「そんなの、分かってる……」
「畏れながら申し上げます。シェーコフ大将閣下の消息が不明な今、最上位階級者。最上位指揮者はリシュカ閣下にあります。全軍がリシュカ閣下の指揮下にあります。もし今、リシュカ閣下が指揮不能となれば、帝国軍は頭が無くなった状態。いわば死体になります」
「じゃあ、どうしろっていうのよ……」
「閣下が無事である事は通信に飛ばし続けます。ですから、せめてご命令ください。どんな命令でも構いません。ムィトゥーラウへの総退却でもいい、もしムィトゥーラウがもぬけの殻になっていたとしたら、ドエニプラまでの後退でもいい。とにかく、命令を……!」
オットーの悲痛な叫びに近い提言。
リシュカは全く動かない頭で、けれども辛うじて動くからこそ、なんとか口を開いた。
最善など一日で消え去った。次善すら消え失せた。
あるのはとにかく、軍の機能を最低限動くまでに回復させることだけだから。
「…………全軍へ命令。ムィトゥーラウへの総退却。なお、ムィトゥーラウが望み薄の場合は、ドエニプラを最終集結地点。目的地とする…………」
「御意」
オットーは敬礼する。リシュカは顔を俯かせる。
まずはムィトゥーラウへ。僅かな可能性に賭ける為。
しかし、ムィトゥーラウもまた混乱の極地にあった。
0
お気に入りに追加
146
あなたにおすすめの小説
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
僕とシロ
マネキネコ
ファンタジー
【完結済】僕とシロの異世界物語。
ボクはシロ。この世界の女神に誘われてフェンリルへと転生した犬のシロ。前回、ボクはやり遂げた。ご主人様を最後まで守り抜いたんだ。「ありがとう シロ。楽しかったよ。またどこかで……」ご主人様はそう言って旅立たっていかれた。その後はあっちこっちと旅して回ったけど、人と交われば恐れられたり うまく利用されたりと、もうコリゴリだった。そんなある日、聞こえてきたんだ、懐かしい感覚だった。ああ、ドキドキが止まらない。ワクワクしてどうにかなっちゃう。ホントにご主人様なの。『――シロおいで!』うん、待ってて今いくから……
……異世界で再び出会った僕とシロ。楽しい冒険の始まりである………
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
スキル【心気楼】を持つ一刀の双剣士は喪われた刃を求めて斬り進む!その時、喪われた幸福をも掴むのをまだ知らない
カズサノスケ
ファンタジー
『追放者の楽園』
追放された者が逆転するかの様に名を成し始めた頃、そう呼ばれる地があるとの噂が囁かれ始めた。流れ着いた追放者たちは誰からも必要とされる幸せな人生を送っているらしい、と。
そして、また1人。とあるパーティを追放され、噂にすがって村の門を叩く者がいた。その者、双剣士でありながら対を成す剣の1つを喪ってしまっていた……。いつ?なぜ?喪ったのか、その記憶すら喪われていた。しかし、その者は記憶の中にある物を実体化出来る特別な能力【心気楼】を有していた。その力で記憶の中から抜刀する、かりそめの双剣士『ティルス』は1人の少女との出会いをきっかけに喪われた双剣の一振りを取り戻す旅に出る。その刃を掴む時、その者は喪われた幸福をも掴み取る。
※この作品は他サイトにも掲載しております。
追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
ダンジョン世界で俺は無双出来ない。いや、無双しない
鐘成
ファンタジー
世界中にランダムで出現するダンジョン
都心のど真ん中で発生したり空き家が変質してダンジョン化したりする。
今までにない鉱石や金属が存在していて、1番低いランクのダンジョンでさえ平均的なサラリーマンの給料以上
レベルを上げればより危険なダンジョンに挑める。
危険な高ランクダンジョンに挑めばそれ相応の見返りが約束されている。
そんな中両親がいない荒鐘真(あらかねしん)は自身初のレベルあげをする事を決意する。
妹の大学まで通えるお金、妹の夢の為に命懸けでダンジョンに挑むが……
日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる