You Could Be Mine 【改訂版】

てらだりょう

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そのじゅういち

そのじゅういち-2

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「あ。営業始めちゃいましたね」

少しあたしに気をつかう秀輝くん。

いやいや。大丈夫っす。

見りゃわかるから。

三人とも、営業スマイル全開ですから。

「秀輝くんも行ってきていいよ?」

あたしの隣より、客候補と喋った方が有益やし。

「いや、俺はいいっす。尊さんが来るまで絶対みのりさんから離れるなって言われてますから」

秀輝くんが真面目な顔で言った。

ヤンキーとか体育会系とか。

縦社会は大変ですな。

「みのりさーん!」

あたしを見つけた尊がすんごい笑顔で手を振りながら、こっち来る。

真っ白い雪に光が反射して、尊がキラキラしてる様に見える。

まるで王子様やな。

ちょっと笑えた。

「みのりさん、ダメだよ」

尊があたしを見て、困った顔で言った。

なにがダメなん。

「そんな可愛い顔してたら変な男にナンパされちゃうよ」

ズッコケるあたし。

「ご飯食べに行こっ!」

ツレの面々の前で恥ずかしげもなく腕絡めんじゃねえよっ!

「いいなぁ、尊さん。みのりさんがいてぇ」

ユウくんが笑いながら茶化した。

別に、彼女が一緒の尊が羨ましがられてるワケじゃない。

このメンバーは尊以外、彼女いない組。

と言って、騙されてはイケナイ。

彼女いない=特定の女いない。

やからね。

男ってヤツは、全くもう。

でも。龍二くんは。

違うよねえ?

「なんですか?みのりさん」

隣でカレー食べながら微笑む龍二くん。

「龍二くんって、彼女作らんの?」

「彼女?んー。面倒臭いですね」

ええ!?

まさか、龍二くんがそんな事言うとはっ!! 

「でも。みのりさんみたいな人がいたら考えますけど」

どう言う意味すか。

「あたし別に美人なワケでもないし。あたし程度ならごろごろしてるんやない?」

龍二くんは。

「まあ、いないですよ。みのりさんみたいな人」

そう言って笑った。

よくわかんないから、あたしは自分の肉ワカメうどんを食べる事にした。

午後からは中級コースへ。

スパルタインストラクターは役目を終え上級者コースへ。

そしてあたしは。 

「きやあああああああっ!とーめーてーっ!!」

「みのりさんっ!転んでっ、止まらない時はお尻から転んでっ!」

尊が後ろから叫ぶ。

「どあああああっっ!!」

言われた通り、お尻から転ぶ。

「いっ…たあいいい!!」

尊が用意してくれたウェア一式には、お尻用サポーターもあった。

さすが尊。

「みのりさんっ」

追っかけて来た尊が心配そうにあたしを見る。

「大丈夫?」

そんな顔するなって。ちょっと尾てい骨が痛いだけさ。

初心者をいきなり中級コースに連れてくるオマエが悪いんじゃっ!!

「立てる?」

尊が手を差し出す。

その手を掴もうと腰を浮かした時。

ボードを斜面に対し横向きにしていなかったあたしは。

「きやあああああああっ!!」

またしても直滑降で滑り落ちた。

「みっ!みのりさんっ!!」

ああ。

正月から雪まみれなってあちこち打ち身なって。

明後日誕生日なのに。

このまま下まで転げ落ちたら死ぬかな。

「みのりさん!!」

尊が前に回り込んで、身体ごと止めてくれた。

「大丈夫?」

尊、一緒に転んでくれて。

「たけるう…っ」

涙が出てきた。帰りたい。

「うわあんっ」

尊が抱き締めて背中をぽんぽんする。

「よしよし。いきなり中級はキツイよね。じゃあ」

もう止めていい?

「初心者コース行こうか」

にっこり笑って言いやがった。

ちくしょう。

こうなりゃ、旅館の晩メシだけが楽しみだ。

夕方まで滑って、と言うか転んでやっと旅館に着いた。

みんなでご飯とか無いから、尊が楽しそうで。

あたしも楽しくて。

いっぱい飲んで。

「みのりさん、大丈夫ですかぁ?」

ゆうくんがにこにこしながらゆった。

だいじょうぶだよお。

まだのめるし。

ふうん。ゆうくんてちゃらいけどかわいい、かおだなあ。

「ちょ。みのりさぁん?そんな顔で見つめないでよぅ」

なんでこまってるの、ゆうくん?みてるだけなのに。

「みのりさんっ!」

たけるがあたしのてをひっぱる。

「やべぇ…マジやべぇ」

ゆうくんがなんかつぶやいてる。

「俺達先寝るからっ!」

たけるがあわてたみたいに、あたしをだきあげて、へやにもどった。 

たけるとあたしは、みんなとべつのへや。

もう、おふとんしいてある。

たけるがあたしを、おふとんにおろす。

「みのりさん?」

うふふ。なあに?

「俺以外にそんな顔見せちゃダメだよ。わかった?」

「なんで?」

「なんででも」

って、いいながらたけるがゆかたの、えりひらいた。

かたがでちゃったよ。

「やっぱ、浴衣ってエロ…」

「あんっ」

たけるが、かたからくびのとこなめるから、かんじちゃった。

くちびるがあたしのくちびるとくっついて。たけるがした、いれてくるから。

くにくにして、きもちよくなった。

たけるとちゅーするの、きもちいいからすき。

「みのりさん…」

くちびるはなして、たけるがあたしをみつめる。

「…セックス、したい?」

うん。したいよ?

「じゃあ…どうして欲しいか、全部みのりさんが言って?」

あたしがゆうの?

「俺みのりさんの言う通りにするから…ね?」

うふ。どうしよう。

「じゃあたけるがぬがせて」

たけるがゆかたとしたぎ、ぬがせてくれた。

それから、あたしのかみなでる。 

「次は…?どうするの?」

あん。わかんない。

「たけるがしたいようにして?」

「それじゃダメだよ…ちゃんと言って」

ううん。むずかしいなあ。

「あのね?おっぱいさわって?」

「触るだけでいいの?」

もお!いぢわる!

たけるが、おっぱいさわるから、もっとしてほしくなった。

「あん。ちくび、いじってよ」

「可愛い…みのりさん」

たけるにしてほしいこといっぱいしてもらったら、いっぱいきもちよくなっちゃった。

「あ…みのりさん…もう、挿れていい?俺もう我慢出来ない…」

くすっ。たけるってば。かわいい。

たけるがあたしにはいってきて。

「やあんっ!たけるっ、すきっ!ああんっ」

きもちいいから。

「あ…みのりさん…気持ち良いのわかるけど」

こえでちゃったら。

「アイツら隣の部屋だから…少しだけ静かにしようね」

たけるにおこられちゃった。

それから、ふたりでねちゃった。

朝になって、ご飯の時。

龍二くんもユウくんも秀輝くんも。

気まずそうな顔してご飯食べてた。

尊は凄い機嫌良くて。

この対比は、なに?
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