ヤンデレ公爵様は死に戻り令嬢に愛されたい

月咲やまな

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【最終章】

【第一話】兄との思い出《回想》(カーネ・談)

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 “ティアン”と“カーネ”私達には三歳年上に兄が。平凡な茶色い瞳を眼鏡で隠し、瞳と同系色である長い髪を無造作に束ねていた兄の名は“アエスト・シリウス”という。シリウス公爵家の長男として生まれ、“本”の“聖痕”を持つ兄はとても賢く、一度読んだ本は全て記憶出来る様な人だった。在命当時は『生き字引』として王城でも重宝されていたと聞く。知識をひけらかす事なく、ただただ静かに本を読む事を好む穏やかな性格だったそうだ。

 妹である“ティアン”を溺愛してはいたが、もう一人の妹である“カーネ”には無関心な兄は、私に会う機会があっても目も合わせない人だったから、私にとっては有難い存在であった。虐めもせず、嫌がらせも何もしてこない。空気としか扱われない事が、あの家に居ると本当に嬉しかった。だから私は兄の事が嫌いではなかった。好きかと訊かれたら、全否定しか出来ないけども。


 そんな兄が十八歳に、私が十五歳になった頃。初めて兄から声を掛けられた。透明人間扱いされてきたから、記憶にある中ではこの時が初めて言葉を交わした瞬間だったかと思う。
『カーネ。今、時間はあるか?』
 食事を終えた後の食器を本邸の調理室に戻しに行く途中での事だった。名指しでもなければ、二人きりじゃなければ、私に声を掛けてきたとは絶対にわからなかったと思う。

(私の名前を、知っていたのね)

『…… これを片付けた後であれば』
 人様の目を見るのが怖いから、私は俯きながら答えた。相手が“ティアン”だったなら、『一応は令嬢のクセに、人の目を見て話す事も出来ないのね』から始まり、散々罵倒される所なのだが、兄はただ『じゃあ此処で待ってるから、早く下げて来い』とだけ返してきた。
『はい』と言い、軽く頭を下げて食器を戻しに行く。冷たい視線に晒されながら食器を戻し、調理場で働く使用人達に頭を下げ、私は兄の元に急ぐべくすぐにその場を去った。


『——お待たせしました』
 廊下の窓際で立ったまま本を読んでいた兄に声を掛けると、すぐに気が付き、無機質な表情をこちらに向けた。感情が一切感じ取れない表情を前にして、背筋に寒気が走る。ティアンには優しい瞳を向けて口元を緩ませる人が、私相手だといつもこうだ。こんな兄の表情に対して諦念に浸る事にはもう慣れた。何もしてこない事に感謝しながら、無言で歩い始めた兄の後に私は続いた。


       ◇


 兄が向かった先は普段使われていない部屋だった。二階の奥にあり、一応は一通りの家具が置かれてはいるが、予備の為にある部屋といった雰囲気である。埃除けの白い布が家具類には掛かっているが、窓辺に並ぶテーブル一式からは外されている。そしてそのテーブルには紅茶を淹れるためのティーポットなどが綺麗に並べられていた。

(…… まさか、『淹れて欲しい』とか言わないわよね?)

 嫌な汗が額に滲む。ティアンからお茶を淹れて欲しいと頼まれるたびに『美味しくないわ』と言って頭から熱湯をかけられてきたが、旧邸に参考になりそうな本が残されてはおらず、相変わらずお茶の美味しい淹れ方なんかわからないままだったから。

『まぁ座れ。今日は俺がお茶を淹れてやろうと思ってな』
 そう言って、兄が先に椅子に座った。視線だけで促され、私も対面の席に腰掛ける。ティーポットには保温魔法が掛かっているのかお湯がくつくつと沸騰している様な音を微かに立てていた。それを頭から被れば間違いなく大火傷を負うだろうなと思うと、膝の上に置いた手が無自覚のうちに震え始めた。
『…… 紅茶は、好きか?』
『わかりません。飲んだ、事が、無いので』
 おずおずとしながらも何とか返事をする。どうして誘われたのかわからず、後学の為にと兄の所作を見る余裕がない。ティーポットにお茶っ葉を入れたりしている気がするが、私は俯いて、じっとしている事しか出来なかった。

『どうぞ』と短く告げ、兄が私の前にティーカップとチーズケーキを置いた。甘い物なんて誕生日の日にメイドの一人がこっそり分けてくれる以外では、何年ぶりに見ただろうか。
『ウチの料理人はスイーツ作りも上手なんだ。食べてみるといい』
『あ、はい。い、頂き、ます』
 フォークを手に取り、チーズケーキを一口分口に含む。一緒に添えてあるブルーベリージャムも少しのせてみたが、さっぱりとした甘さがとても美味しかった。でも、どうしてこんな事をしてくれるのだろう?と疑問が付き纏い、素直な気持ちでは楽しめない。父や婚約者の時みたいに、何かあるのでは?とどうしても警戒してしまう。

 心寒い思いをしながらも、紅茶を飲みつつケーキを食べる。ゆっくりと、次はいつ食べられるかも知れないという思いから、かなりの時間を掛けて。その間兄は自分で淹れたお茶を飲んでいた。ケーキも二、三口程は食べてはいたが、このお菓子はあまり好まないのか、それっきりだ。だけど紅茶には沢山の角砂糖を入れていたから甘い物は好きなのだろう。頭をよく使う人は糖分を好むらしいが、どうやらそれは本当の話の様だ。


 双方無言のまま、三十分程度は経っただろうか。胃の辺りが少しムカムカとしてきた。胃もたれしたみたいな違和感だ。どうしたんだろうか?と思い、胃の辺りを押さえる。すると兄がティーカップをソーサーの上に戻し、ゆるりと口を開いた。
『お前は、本は読むのか?』
『はい。旧邸に残っていた本を、少し』
『じゃあ、読み書きは出来るのか』
『…… 出来ます。練習は、したので』
 胃の辺りの違和感が痛みに変わってきた。ぐつぐつと煮えたぎる熱湯でも腹の中に入れたみたいな感覚だ。
『物語は読むのか?ミステリー小説や、サスペンスといった類は』
『い、いいえ…… 。そういった本は、残って、いなかったので』
 辛うじて答えはしたが、冷たい汗が全身から滲み出てくる。魔法で治療してしまいたいくらいにお腹が痛いが、私に魔法の才能があるとは知らない兄の前なのでそれも出来ない。だけど耐え切れずにこっそりと、少しでもと思っても、強い痛みのせいで全く集中出来ず、魔力が無惨にも散っていく。
『そうなのか。俺もそれ程多くを読んだ訳じゃないが、結構面白いぞ。…… 消したい相手にな、毒を飲ませるシーンを何度か読んだ事があるんだが、残念ながらアレは全て嘘八百だったけどな。“毒”と言われる物は多くあれども、それらは別に口に含んだその瞬間に死ぬ訳じゃないんだ。体内に吸収されない事には効きやしない。腐食性の高い物を飲みでもしない限りは、物語の中では“遅効性の毒”と表現されるくらい、本当はどれも遅いものばかりなんだ。まぁ物語や舞台なんかではリアルに再現すると話が進まないからな、演出としては、即効性であるかの様に描くのも悪くはないのだろう』

(何故、今そんな話を?)

 痛む腹を押さえながら顔を上げる。返事も出来ず、呻き声だけが口から溢れ出た。
 兄は優雅な仕草でティーカップを持ってお茶を飲んでいる。コレは兄が何かを盛ったに違いないと察した時、激痛に耐えかねた私の体が椅子から滑り落ち、絨毯の上に倒れ込んだ。その衝撃なのか何なのか、口からゴフッと血が溢れ出てきて私の手と絨毯を真っ赤に染める。

 痛い、痛い、いたいイタイイタイイタイ、イタィ——

 顔に大火傷を負った時にも似た痛みが全身に襲いかかってくる。涙がボロボロと瞳から溢れ出てくるが、それすらも血に滲んでいた。腹を抱え、ゴロゴロと絨毯の上で悶え苦しむ私の姿を、兄が氷の如き冷ややかな瞳で見下ろしている。
『…… 物心ついた時にはもう、手段を探していたんだ』
 兄が椅子から立ち上がり、私に近づく。血と汗でベタベタになっている髪を避け、後頭部の髪を容赦無く掴み上げると、兄は私の瞳を真正面から見詰めてこう吐き捨てた。

『一番苦しむ方法で、コレを処分しなければ——とね』

 そう告げて、兄は私の頭を床に投げ捨てた。勢い余ってゴンッと鈍い音が鳴る。頭部を損傷したであろう嫌な音だった。
『文字を読める様になってすぐに、私は色々な本を読み漁ったよ。転落死、刺殺や絞殺はダメだ、すぐに死ぬ。ゆっくりと苦しめるならば毒殺が一番だ。生皮を剥ぐ様に、爪を一枚ずつ剥がすみたいに、じわじわと苦しむ毒が何かないかと調べ上げ、王立図書館にも入れるように努力した。…… 色々混ぜ上げて作ったお手製の毒薬の味はどうだった?——愚妹よ』
 ドクドクッと血が出てきている頭を靴で踏み付け、兄が頭を傾げて訊いてくる。意識は朦朧としているのに気絶する事なく、兄の声だけが脳裏で響くが、返事は口から出てこない。喉までもが焼けるように熱くて、まるでじわじわと溶けていっているみたいだ。

『お前の存在そのものが気に入らない。見ているだけで吐き気がする。俺の妹は、ティアンただ一人であるべきだ!』

 長年鬱積してきた感情を吐き出すみたいに、兄は言葉を続ける。

『可愛い可愛い天使の様なティアンが、何故かお前と居る時だけは豹変する。悪魔みたいに笑い、お前を蔑んで虐め倒すとか…… 有り得ない、あってはいけないんだ…… 。聖女の様に清く、美しくあるべきなのに、お前が近くに居るだけで酷薄な罪人みたいに罪を重ねるのは、絶対にお前のせいだ!お前があの子を狂わせ、呪いでも掛けているに違いない!母を殺して生まれた子だ、所詮お前は唾棄すべき存在なんだよ!』

 大声で叫び、腹を思いっきり蹴られた。そのせいで胃の中にあった全てを嘔吐する。真っ赤なそれが一層絨毯を汚し、鉄臭さの混じる酸っぱい異臭のせいでまた吐いた。その後はもう胃の中が空っぽになったのか、嗚咽を繰り返すだけで胃液すらも吐けない。体を起こす事も出来ず、ブルブルと激しく震える体をギュッと自分で抱き締めた。

(…… 無関心どころか、ずっとずっと、強い殺意を抱いていただなんて)

 自分の観察眼の無さに呆れてしまう。顔を火傷した時以上に、心が痛い。
『数日はそのままこの部屋で死ぬまでずっとその痛みに耐える事になるが、その痛みは全てお前が抱える罪が招いた結果だ。防音魔法の掛かったこの部屋には誰も助けには来ないし、お前を助けようなんて奇特な者もこの屋敷には居ないしな』と言い、兄は部屋のカーテンを閉めた。
『微量の回復魔法の掛かった粉も混ぜてあるんだ。瀕死にはなるが、意識も飛ばずにそのまま苦しめる様にね』
 クックックと笑う兄の姿がティアンと被る。

 あぁ、あの二人は兄妹なのだなと痛感した。

『眠れもせず、三日三晩はそのままだ。もう一生お前のその目を、姿を見ずに済むのかと思うと心から清々するよ』
 絨毯の上で横たわる私を素通りし、兄が部屋の出口へと向かう。食器類はそのままだが、我が家の次期当主様は証拠隠滅する気も無い様だ。

『さようなら、カーネ。この世に産まれた事を呪いながら、散々苦しみ抜いてから死んでくれ』

 扉を開けて兄が部屋を出て行く。ガチャッと鍵の掛かる音が響き渡り、その音が私の三度目の死を決定付けた。
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